二十五話:綺麗事
久しぶりにPS2のエゥーゴVSティターンズをやろうと思ったらパッケージごとディスクが消えてました。
FF10のディスクは割れてました。
___異界___
キリがない!
巨人が倒しても倒しても、次々と現れる。 ユグドラシルの麓から、だ。
ヘイムダルは舌打ちをした。
弦が切れちまう...。
彼は竪琴で味方をサポートしていた。
呪文と旋律を重ねることでより効果が増すのだ。
しかし、弦が切れてしまうと、音も消える。
そして、巨人はかたい。神々の力を持ってしても、倒すのには苦労する。何か絶大なパワーを誇るものでないと太刀打ちが出来ない。
神々の軍はジリジリと後退していった。
ヘイムダルは、虹の橋に敵を近づける訳にはいかない。
ヴァルハラの結界がある程度は守ってくれる。だが、虹の橋に攻め込まれると終わりだ。
結界が破られ、ヴァルハラに侵入されるとオーディンの命が危うくなる。
ここは、5つの神具が揃うまで死守しないといけないのだ。何があっても...。
そう覚悟して、彼はいっそう旋律を奏でた。
___ミーミルの泉___
オーディンは、グングニルにかけて、自らを自らに捧げた。
金色の液体が小さな水たまりを作っている。
ミーミルはもう動かないのだ。
そして我々は負けた。
抑制に失敗し、今度こそラグナロクが訪れる...。
世界の終焉。それも悪くなかろう。
しかし、オーディンはそれを見届けたかった。
自身のみならず、みなが絶望にくれた世界で、じわじわと世界の終わりを味わってみたかった。
この好奇心が、彼の気持ちをより高ぶらせた。
生きたい、と。
グングニルを引き抜き、オーディンは流れ出た液体をすすった。
途端に、感覚が冴え渡る。
立ち上がり、グングニルを泉に投げ入れた。
戻らねば、ヴァルハラに...。
グングニルは、深く深くへと沈んでいった。
___無の空間・中層___
締め付けが緩んだ。
ロキが泣いたために、慈悲の心を示したのだろう。
もっとも、シンモラを思ってではなく、自分の身を案じて、なのだが。流石に心までは読み取れんか。
たかが植物に負けてたまるかってのよ!
ロキは右手が自由になった。
その瞬間に、炎のエネルギーを指先へ集める。
魔法を唱えると、エネルギーが解放され炎となった。拘束していた枝は焼き尽くされ、自由の身となった。
が、それに気づくものはいない。
木すらも、気づいていない。
所詮はただの木。自我を持つことのない、役立たずなのだ...。
試しに、『空間操作』を使う。
本性を現したか!!
そのまま意識を集中させ、気を乗っ取った。
木は、主であるバルドルに誓った身だが、こうなってはただの木だ。
意識を流し込み、木をそそのかす。
あいつは敵だ、やってしまえ......!
木は命令に逆らうことができない。
ロキに操られたまま、枝を飛ばした。
あれから、シンモラが目を開けることはなかった。
バルドルは悲しんだが、ふと、ロキはどうなったのか、と思った。
木に呼びかけるが...反応がない。
しまった!
ロキは......
横を見ると、ボッサが愕然としている。
指差す方を見たが、もう遅い。
視界の隅に、ボッサが剣を取るのが見えた。
...だが、無理だ。
この距離では。
それに、右手が麻痺してしまっている。
次の手を考える暇もなく、バルドルは突き刺された。
ぐ......ハァッッ
金色の液体が飛び散る。
吐血してしまった。
視界が奪われる...。何も聞こえない...。意識が......『蝕み』か!
女々しい...やり方を......、
「残りは......ヘルの...ファヴニー...る」
意識が遠のいた。
___キルティ城下町___
「ここにいるのは分かってる。けどよ、どうやって見つけ出す?」
ヴァナディースがきいた。
火事の騒ぎに乗じて侵入できたはいいが、ここは広い。
これでは藁に紛れた針を探すようなものだ。
見つけるのに相当時間がかかる。
「『吸収』を使う」
オルキルは、既に対策を用意していたらしい。
「それだけじゃ分かんないよ」
『吸収』は対象の気を吸いだす術だ。
だが、やり過ぎると、干からびてしまう。
それに、吸いだすことで、どうやって捜索するんだ?
「吸い出した気を、『見破り』で見える状態にする」
オルキルが付け足した。
「そうか!あの焼け跡には微かに火のエネルギーが漂っていた...あれは自然に発生したもんなんかじゃない、 あれは魔法だ」
ルフトルがやったのなら、多分これが初めての魔法なのだ。
魔法使いは普段、術に使う魔力をある程度体内にとどめておけるのだが、魔法に目覚めたばかりのものは、とどめ方を知らない。
それを利用して、溢れ出るエネルギーの源まで辿り着ければ、会えるって訳だ。
もっとも、宿舎を燃やしたのがルフトルであるという証拠はないが、知る限り人間で魔法を使えるのは二人しかいない。
「加減は?できるんだね?」
さっきも言った通り、ルフトルが干からびちまうのはゴメンだ。
「ハハ、そうアツくなりなさんな。安心せい、後8回ほど初級魔法を使える程度の魔力は残っておる」
そういうと、早速詠唱を始めた。
...信用、するしかないのか。
それにしても、調子に乗るんじゃないよっ。なにがアツくなりなさんな、だ!
すんでのところで、握りかけた拳を止めた。
詠唱を邪魔しては、いけない。
一杯やられたと思いながら、空を見上げた。
「吸い出せ!」と声が響いた。
___無の空間・中層___
「お、おいっ!」
気付けば叫んでいた。
目の前で、バルドルが...倒れた。
黒い包帯が、金色に染まる。
それが酸化して、輝きを失う。
...ひょっとしたらこの包帯はもともと白色で、血を流しすぎて黒く...。いや、そんなことはどうでもいい。
前には、ロキが立っていた。
相変わらず、にやにやしている。もう威勢を取り戻したらしい。
「下衆がッ!」
それが二言目にでた。
「背中を狙うとは!悲しみに明け暮れたものの背中をッ!」
左手で、片手剣をつかんでいた。
「男だろ!?」
気づけば、足を踏み出していた。
ロキの長剣目掛けて。
「男なら、受け入れろよ」
ロキが笑いながら、言った。
「貴様のことを言っている!」
振り上げた剣が、いとも簡単に薙ぎ払われる。
「じじいなどほざいていろ。用があるのは貴様のレーヴァテインだ」
ロキは、ボッサを指差した。
ロキは自分の持つ長剣を地面に刺した。
その周りに、魔法陣が描かれる。
やるなら、今だ!
すぐさま片手剣を握りしめ、弧を描いた。
集中し、狙いを定める。
今度は...
「外さん!!!」
突進した、つもりだった。
次の瞬間、剣が音を立てて、落ちた。
それと詠唱完了が同時だった。
『大地よ』
ロキは叫んだ。
剣の立てた音が邪魔をし、ボッサは気付く間も無く、闇に飲み込まれた。
なかった。
大地が幾つにも裂け、そこから光が溢れ出る。 古の呪文だ。地を崩壊させる。
ロキは加減をしたつもりだった。
だが、遅い。
詠唱に全魔力を使い果たしたお陰で、『空間操作』を維持できなくなっていた。
木は解放され、復讐より協力を選んだ。
呪文が唱えられた瞬間、木は全てを呑み込んだ。
そして、消えた。
『祝福の光』
誰かが叫んだ。
裂けた大地は修復された。
ボッサの体を、淡い光が包み込む。
そして、光はシンモラへ向かった。
やがて輝きを失い、消えた。
___ゲベール城___
ラフカンは満足していた。
たったいま、船が完成した。
キルティから奪った設計図が、ようやく役に立った。 (他にもいろいろあるのだが、人手とコストが足りないのだ。まあ、それはおいておこう。)
船を使いこなせるのは、ただ一人。
あの戦闘狂の男...ケリオスとかいったか。ああ見えても、正面からでは右に出るものはいない、とアレスはいっていた。
全ては彼に任せてある...。安泰だ。
この勝負はこちらのものだ。と、密かに微笑んでいた。
しかし、キルティも馬鹿なことをするものだ。
民に迷惑をかけたくないから、だとか。
いつまでも綺麗事を並べているだけの国は、ほろぶ。
信頼を勝ち取るだけでは意味がない。
民は、利用してこそ、なのだ。
それが証拠に、こちらの方が開発においては上だ。数日前にも、火薬が完成したと報告を受けた。なんでも、火薬というのは、人が扱うことができる兵器らしい。
油と硫黄を混ぜ合わせたもので、
「水に浮く」
のだ。
少し同情してしまう。
女神を崇拝するのはいいが、それが返って逆効果となっている。
よっぽど民衆を不安にさせたくないらしいが、戦争は一人や二人で解決できるような話では断じてないのだ。
投稿遅れて申し訳ないです!
日曜日にする予定だったのですが、金曜日に死んじゃって、土曜日にお通夜で、日曜日に葬式やってました。
だって...葬式なんだぜ......?
これ、じっちゃんです...。
あ、結構ゲーマーな方なんですが、そんなに金持ちじゃないんでね、誤解なさらず。
ほぼほぼ昔父がやっていたものですよ。
ん、それならお父さんって金持ちなんじゃぁ...
※挨拶は省略させていただきます。
やばい...最初の頃の後書きが真面目すぎる......
いや、別にふざけてるわけじゃないんよ?
今日、昼ごはん食べてる時にクラスの男子から「〇〇(作者名)ってさ、見た目に反して中身...」って言われたんで「何?」って聞いたら「オッサン」って言われてショックでした。
ちなみに、そいつは英語が苦手らしく、恐らくですが彼ならば、Fateをファテと読み、Aimerをアイメーと読み、braveshineを...しねって読んでくれると思います。
ちなみにUBWより初期のstay/night派です。やっぱOP。
ちなみにハンターハンターも嗜んでますが、初期より新しい方が好きです。
ちなみに...ってうるせーわ。
伝わらないネタほどつまらないものはないですよね
ごめんなさい
でも死んだじっちゃが言ってた。
謝るくらいならやるなよ、って
今回も長くなってしまって申し訳ないです...あ。
最後に、補足を。
中層での闘いがイマイチ分かりにくいって人はこれで一本満足!
バルドルが倒れる
↓
ボッサがキレる
↓
ロキが詠唱を始める(ここで木が解放される)
↓
発動した魔法が、木に当たって消える。
↓
誰かが光を放つ
これだけ。
さらに補足
船というのは、まあ商人とかが乗ってくるようなおっきい船のことです。
帆がいっぱいついてます。




