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あ1  作者:
24/35

二十三話:ロキ。

ひゃ〜!!感動の嵐っ!

ルビってなんて便利なんでしょ!


空白の空け方が分からないので、調べておきます。

とりあえず分かるまでは、今までの自流で書きます。


___無の空間・中層___


ボッサは激怒した。必ず、あのオークのリーダー格を殺さねばならぬと決意した。ボッサには神々の世界の理屈がわからぬ。ボッサは、人間の旅人である。地図を広げ、遺跡を転々としてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。


すぐさま、鉄槌を拾いあげた。

怒りがふつふつと沸き上がる。それは、収まることを知らない。


出会った時から、好きにはなれなかった相手だが、シンモラには信頼を寄せていた。

この世界に慣れていなかった頃、オーディンと淡々と話をつけるシンモラが頼もしく思えた。

スリプニルにまたがる彼女は、意気揚々として見えた。

魔法をかける姿は、煌めいていたように思えた。


それが、今、散った。


あらかじめかけていたオーディンの守護魔法は、攻撃を受け尽きたのだろう。

シンモラの肩が露わになり、そこからは金色の液体が流れているのが見て取れた。

斧は深々と突き刺さり、今にも肩を切り落とさんばかりのところで辛うじて守護魔法が食い止めていた。

お陰で、僅かな肉と肩で繋ぎとめられた肩が、より、痛々しく見えた。


オークはこちらを見据え、勝ち誇ったような顔をしている。

ボッサはそれを見る暇も無く、突っ込んだ。

剣が、そうさせた。


オークは対象を捉えた。

麻痺が治ったのか。

だが、所詮はじじいだ。戦力にはならんし、いざという時にはこの女を人質にすれば良いのだ。


ボッサは立ち止まった。

双方の距離は10m。

踏み止まり、鉄槌を持ち上げた。

シンモラがやっていたように、振り回して投げた。

だが、重かった。数十cmのところで鉄槌は落ちた。

シンモラの怪力に脅かされた。


オークが笑った。

「|@、♪♯@#(しょぼい奴が来たわ)!!!」


ボッサには、オークが喚いているように見えた。

そして、鉄槌を落としたことに後悔した。片手剣(ショートソード)がない。

多分、落ちた。

レーヴァテインが燃えるように熱い。思わず、布ごと引き抜いて、投げ出した。

これで少しは軽くなったようだ。

だが、鉄槌を扱えないのなら意味がない。


オークはゆっくりと歩いてくる。

武器の斧がない。シンモラに突き刺したまんまだ。

格闘...はダメだ。勝ち目がない。

後ろを振り返って、逃げるわけにはいかない。


だが、ボッサの体はジリジリと下がっていた。

そうだ、片手剣(ショートソード)を落としたところまで下がれば...。と思ったのも束の間、右手が痛み出した。

...しまった。オーディンが言っていた。

レーヴァテインを離さなければ、ヨルムンガンドの毒は進行しないと。

つまり...。

ああああああああああ!

声にならない悲鳴をあげる。


その時、オークが突然、変異した。

角が取れ、身長が縮む。

盛り上がった筋肉は消え、代わりに服が現れた。


...ロキだ。


間違いない。

この男は、数時間前に玉座に座っていたロキだ。

シンモラが唯一恐れていた男。

そのシンモラを追って来た男。


「ロキ...今更...!」

ボッサが呻いた。

右手の痛みが、ひかない。


ロキは笑みを止めない。

何がそんなに可笑しいのか、分からない。

シンモラを殺したこと?それとも、自分を狙って?


「遂に...遂にだ!遂にシンモラを倒した...。裏切った代償は、重い。お前も二の舞にされたいか?タウンレイよ」

ロキはヒッヒ...と笑った。


それにしても、笑いすぎだ。

化けていた時から、笑っていた。


実を言うと、シンモラは強かった。

鉄槌を投げた後、目の前のリーダー格を殴り倒した。

しかし、リーダー格が倒れたのと、ロキが偶然、この場所に転移して来たタイミングが同じだった。

ロキの魂はそのまま、リーダー格に乗り移ることとなったのだ。

ロキはシンモラを殺した。


「何がそんなにおかしい...。復讐だけに囚われた男が、今更何をしに来た。...お前の計画は、全て聞いた。だが、ここで彼女を殺しても、お前の計画は成功しないだろう。何故なら...!」

ボッサは、投げ捨てたレーヴァテインを拾い上げて、布を取ろうとした。


「主要5神の内、1人が死んだ。神々の監視が緩かったのだ!バルドルは死んだ!」

と、ロキが遮る


タイミングを同じくして、第三者が介入する。


「何故なら...この私、バルドルが来たからだ」

男がボッサの言葉を続ける。


男は、全身に黒い包帯を乱暴に巻きつけ、濃い青の外套を羽織っていた。

袖に腕を通していないため、歩くたびに袖が揺れた。

前を開けて、胸の前で青白い腕を組んでいる。

頭にも黒い包帯が巻かれ、唯一見えているのは目と手だけ。

なんとも異様な格好だ。


ボッサは手に持っていた布に包まれたレーヴァテインを落とすところだった。

まてよ、誰だ...?



___数時間前___


男は、帰還した。

彼の名はバルドル。


『大いなる光への帰還』を唱え、レベ城からヴァルハラへと帰って来た。


そうだ。彼こそが、ロキに殺されたはずのバルドル神だ。

あちらの世界では、レベ城の城主をやっていた男は、バルドル神だった。

全てが演技。

お陰でエランドにグルムを授けることができた。

自分が持っていると、狙われるのだ。

やはりロキは来た。軽率なことに、ムニン、ゲル、フレキを操って。


結果的に、三匹は解放され、エランドは無の空間へ転送された。

自身は胸を刺されただけで、それは今、回復した。


門番、ヘイムダルがいない。

眼下で、巨人たちと神々が戦っている。

始まったのだ、ラグナロクが...。


いいタイミングで帰ってこれた。

今なら、間に合う。


レーヴァテインの所有者がいることは知っている。


グルムはエランドが持っている。


勝利の剣は、少なくとも最後に見たときはフレイヤ神の手に渡っていた。


残りは、二つ。足りない神具は、一つ。


白き神ヘイムダルが持つ、聖剣ホフド。

ヘイムダルは、門番を続けている。

何故なら、眼下の戦いにはヘイムダル自らが加わっていたからだ。

ヘイムダルを信じることにした。


最後は、暗黒剣フロッティ。

これだ、これが足りない。

無の空間の『ヘルの宮殿』に巣食う、邪竜ファヴニール。

これは、グルムでしか殺すことができない。

エランドの力が必要なのだ。


生者が無の空間に行くには、オーディンのデルタクスが必要だ。


王の正装を脱ぎ捨て、体に巻かれた黒い包帯が露わになる。

剥き出しにされた腕を隠すように、外套を羽織った。


彼は閉まっていた門をよじ登り、中に侵入した。

しかし、オーディンは見当たらない。

まさか、な。オーディンは死なないだろう。


最上階に、手紙が添えてあった。

シンモラとレーヴァテインの所持者に、ロキを追わせた、と。


わざわざ、こんなことをする男ではない。

きっと、バルドルの帰りを予想して手紙を添えて行ったのだ。二人と共に、無の空間へ言ってくれ、と。

シンモラはロキを裏切った女だ。信用はできるな、と念を押しつつ、追伸を読む。

『霧の巨人の国』。

と殴り書きされていた。


なんという男だ。未来を読み通した挙句、場所までも突き止めるとは。



ロキは、自身のエネルギーを回復し始めた。

もう一度、魔法陣を形成できれば、シンモラを追えるのだ。

スリュムのことは一旦忘れ、回復に専念した。


新たに魔法陣が形成された。


ロキが飛び込んだ数分後、バルドルが駆けつけた。



ここだ、間違いない。

バルドルは魔法陣を確認した。


「これは、オーディンのデルタクス...」

バルドルが呟いた。


まさか、本当に?

オーディンが殺されてしまった、というのは考えたくはなかった。

ロキのことだ。オーディンに戦いを挑むほど馬鹿ではないといいのだが。


そうこうしているうちに、魔方陣が消えかかる。


バルドルが急いで飛び込んだ。



___現在___


「ばば、バ、ヴゥあルとルェゥッッッ!?!?!?」

ロキが叫んだ。


呂律が回っていない。

すっかり動転してしまっているようだ。


バルドルは目の前のかわいそうな程にとり乱れている男を鼻で笑うと、初めてボッサを見、「下がっていろ」と言った。


逆らってはいけない。

そんな感じがした。

ボッサは下がって、落としたはずの片手剣(ショートソード)を探し始めた。


「まあまあ、落ち着きたまえ。君は神の目の前にいるのだよ、何を慌てる必要がある?」

と、バルドル


「そうか...。哀れなことに、この男は自分と私が同じ神である、ということに疑問を抱いてしまっているようだ。これはあくまで推測だが、自分を謙遜しているのかな?」


バルドルが「いや、それも違ったか」と言った。


「失礼した、この男は偉い。地位が同じでも、強者と弱者を見極める術を持っているようだ。それが証拠に、見ろ。私が現れたというだけで、こんなにも縮こまってしまった。...おや?元々が低いので、私が上から目線で見ている構図になってしまった。無礼を許したまえ!」

バルドルの挑発は続く。


わざわざこの男は腰を降ろし、動転して俯いたままのロキの頭を掴んだ。

そのまま、グイッと髪を引っ張る。

ロキが痛いと言えば、放してやる。


ボッサは片手剣(ショートソード)を探すのを忘れ、腹を抱えて笑った。


「ようやく、目があったな。」


バルドルは一呼吸おき、拘束(バインド)!と叫んだ。

すると、彼の両腕から見えない何かが飛び出し、ロキの四肢を掴んだ。

何かは、木へと姿を変えた。

たちまち、ロキは木に埋もれてしまい、顔だけが露出した。


なんだか、可哀想になって来た。


自由を奪われたロキを尻目に、バルドルは後ろを振り返り、問うた。

「人間!!彼女は、シンモラはどうしたのか」


ボッサはハッと我に帰った。

あまりの急展開にシンモラを忘れていた。

...。


シンモラを見つけると、ボッサの手が震えてきた。

喘いでいたシンモラは、息一つ立てていないのか、体が止まってしまっている。

震える指で、シンモラを指差す。


バルドルはそちらを見た。


「どれだ、あれか!よく見えん」

見たはずなのに、怒鳴った。


ボッサは震える声で言った。

「シンモラは...ロキにやられた」


それを聞くや否や、バルドルはそのままの表情でロキに詰め寄った。

「シンモラはどうしたのか」

と問うと、「知らない」と。


バルドルは怒り狂った。

この無礼をなんとして許せるか、いや、許すことはできないだろう。

よりによって、シンモラを。


「シンモラは死んだ!」

とバルドル。


ロキは震えた。

彼は大変な過ちを犯した。

髪を怒らせた。バルドルを。


「待て、死んでいない!今から蘇らせようとしていたところだ、待て!話を聞け。落ち着け」

ロキは必死に弁解しようとする。


バルドルはこれに応じず、蝕み(ポイズン)を放った。

途端、木の一部が溶けて毒となり、ロキに降りかかった。


「私は神だから、お前を殺すことはできない。しかし、木々は違う。神でさえも、自然の摂理には逆らえぬ。己を恥じて、朽ちろ」

冷徹に言うと、バルドルはロキを視線から外した。


泣き叫ぶロキを見ながら、ボッサは片手剣(ショートソード)を手にする。


バルドルはシンモラの元へ駆け寄り、容態を見た。

死んではいない、だが、傷が深すぎる。

斧には毒が塗られていた。シンモラの肩は一瞬で犯され、使い物にならないほどに組織を滅茶滅茶にされていた。このままでは、毒が脳に回って、死ぬ。

むごいことを!

バルドルは、善良な神に施されたひどい仕打ちに対して嘆き、悲しんだ。


バルドルはかつて、自然をこよなく愛した。

また、全ての木々、草花がバルドルを愛した。

いつでも、彼らとバルドルの心は繋がっているのだ。


バルドルは、自然に訴え、傷を癒そうとした。

が、無理だった。

自然は要望を拒んだ。

つまり、もう無理なのだ。

シンモラは息こそしているが、体が動かない。

目をあけることもなければ、口を開くこともない。

バルドルは、シンモラの何を知っているというわけでもなかった。

それなのに、ただ、ひたすら泣いた。


ボッサは、その光景を見た。

バルドルが泣き、ロキが泣き、ボッサもまた、泣いた。



___無の空間・下層___


エランドは吹っ飛んだ。

吹っ飛ぶだけでは済まず、意識が飛びそうになった。

吐くものを全て吐いた。

折れるものも全て折れた。

流れるものも全て流れた。


巨人スリュムが勝ち誇った声をあげる。

しかし、その声は苦悶の声に変わった。


ここで、正体を現したスリュムに、ゲルとフレキが飛びついた。

二匹の貪欲なる獣は巨人の足を食いちぎった。


ムニンは必死に意識を送り、エランドを寝かせまいとする。

ここで意識が途切れれば、エランドは永久に眠ることになる。


三匹は偉大だった。

それなのに、エランドは無謀で、自分の力を過信していた。

目の前のダミーに囚われ、後ろに迫っていた気配にも気付かなかった。


巨人は苦痛に耐えながら、必死に二匹の狼に抵抗しようとする。

そのせいで全身を掻き毟る事になり、自身を傷付けて、滅んだ。

流れ出ていた金色の液体が、黒に変わり、その役割を果たす。

二匹の狼はトドメを刺すように喉を食い破り、脳を引きちぎった。


エランドはその光景を一部始終見て、身震いをした。

だが、同時に、獣を学んだ。

ムニンの意識を通じて、巨人が絶えたことを確認すると、一息ついてから、浅い眠りについた。



おおー!

めっちゃ便利やこれ!!

|をつけた後に()の中に文字を打つことでふりがなが振れるんやって!

今までは漢字にしか振れないのか、と不便に思っていました。

恥ずかしい...。


今更ですが、兵庫県民なのでたまに関西弁が出ます。


※挨拶は省略させていただきます。


どーでもいい話ですけど、毎回

「※挨拶は省略させていただきます。」

って書いてるじゃないですか...。

これを手で打つのが鬼みたいに面倒臭いんです。


つまり「こめ」を変換して※。「あいさつ」を変換してから挨拶。「は」を決定、「しょうりゃく」を変換〜〜〜。

この流れ、この流れを二十三回もやる必要があるのか!

何故だ!

(未熟だからさ)


この面倒臭い手間忘れてはならない!それを、今作で二十三回も書いて作者に示してくれた!

我々は、手間を惜しまずに、読者に叩きつけて、初めて真の達成感を得ることができるのだ。

この継続こそ、作者においての最大の慰めとなる!


これは不要手順にすぎない!

これを消せ。ネタだからなどと言わずに、消せよ、これを!

長々と続けたが、結局はこれが無駄手間であることを忘れないで欲しいのだ。

しかし、これらの手間が評価されることで作者は救われるのである!イージーエックス!


イージーエックス!

(繰り返し)


ということなんです。

何が言いたいのかっていうと、もうこれ「こんにちは」と「こんばんは」だけ書いてればいいものを、わざわざ面倒臭くする必要がないんですよね。

まあ、完結まで続けますけど。


よくよく考えたらギレン・ザビ総帥は、ジオンの軍服を着ているからかっこいいのであって、これがもし薄いチェック柄の長袖と薄ピンクの短パンというオタクっぽい格好だったらどうです?

丸刈りの目つきが怖い変態になっちまうんですよ。


さて、当初の予定では25話完結の予定でしたが、終わる気がしません。

下手したら30話くらいまでいっちゃうかもです...。


とりあえず、この土日とでどれだけ進めれるかが問題ですよね。

ストーリー的には終盤の終盤なのですが。

一話一話を10000文字くらいで書いたら25話には完結しそうですが、一日でそこまで書ける自信がない。


今回はなんやかんやで初の5000文字を突破しました。

あれ、これ行けるんじゃね?10000とか余裕なんじゃね?っておもった直後、バッテリーに気づいた時にはもう遅く、電池切れのノルマを達成しました。

僕は意識を失って、浅い眠りにつきました。


なので、これは3時間かけて書き上げたもの(後書きも含む)をもう一度書き直して投稿したものとなります。

あほくさ。


もうすぐテストなんでいい加減勉強しないと...。


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