十六話:地下牢
投稿早い...早くない?
___無の空間___
一週間は経っただろうか、エランドは目を覚ました。
辺りを見回すと、あの時と何も変わっていない。ふと、手を見ると、砕け散った骨は完全に再生されていた。開いたり握ったりを繰り返し、ふぅ...とため息をついた。ここにいると何故か、喉は乾かないし腹が空かないのだ。体の状態は1週間前と変わらずだ。ひょっとしたら、骨が砕け散ったと感じたのも錯覚だったのかもしれない...。
夢みたいだな...。誰も、そばにいてはくれない。1人での時間が永遠のように感じられた。
暗闇の中で立ち上がると、手の中に剣が握られていた。
鎌剣グルムだ。唯一の父の遺品。忘れられないでいられるように、ずっと身につけておこうと思っていた。
キュイーン、と、やはり同じような音がする。
巨人スリュムは幸運なことに、別の場所に飛ばされたようだ。
「ここも無の空間だ。お前がそれを拾ったところとは違う層だが」
シンモラは、レーヴァテインを指した。
見ると、その剣もやはりあの時のような暖かさを放っている。
「層?とすると...無の空間はここや、あそこだけではないんだな?」
と、ボッサ。
話が見えて来た。
ここはニブルヘイム、と言い、無の空間の上層部のようだった。順に、アモステル、ジュラドヘイム...などと続いていき、最終的に最下層であるヘルという層にたどり着くらしい。
レーヴァテインを拾ったのは、どの辺りだろうか。と思ったが、気に留めないことにした。これ以上話を長続きさせる訳にはいかない。一刻も早く、グルムの所持者と合流せねば。
「やけに入り組んでいるな。迷いそうだ」
と、ボッサ。
「迷った奴の言うセリフではない」
と、シンモラ。
ボッサはクスリと笑い、首を傾げた。
たしかに入り組んではいたものの、似ているのだ。レーヴァテインが安置されていた空間に。
「無の空間では、こういった空間が幾つも折り重なり、層を成している」
心を見透かされた。
「さて、こんな時のためのコイツだ」
と、シンモラは一羽のカラスを指した。
フギン。スリプニルと同じく、オーディン神から預かったものだ。
どうやら、ニ匹で一心同体となっているようで、もう一匹、ムニンの居場所を突き止めることができる。
「頼んだぞ」と言うが早いか、手っ取り早く4つの通路のうちの一つを割り出した。
「ほら、誰かさんとは大違いだ」
シンモラは呟いたが、ボッサは聞こえていないフリをするのだった。
___現実世界___
はぁっはぁっ...。
荒い息遣いが聞こえる。
ヴァナディースと別れてから、ルフトルは一人となってしまった。
一人きりは、父さんから罰を受けて、一晩、牢に閉じ込められた時以来か。いや、あの時は召使いが番をしていたっけ。
思い出に浸りながら、フゥーーッ!と息を吐いて、溜め込んでいたストレスを一気に吹き出す。
辺りは暗くなっていたが、この辺りには街灯があるようだ。ゲベールの方では見たこともない変わったデザイン、帝国製といったところか。
ふと上を見上げると、満面の夜空が目に入る。綺麗だ、と呟きつつも、足取りは変わらない。
早く城下街に行き、そこを抜けて城に行かなければ。帝国の軍隊を止めなければ、ゲベールに攻められてしまう。それだけは避けたかった。いや、避けなければならない。
わっ!
...痛て。
つまづいたかな?着ていた衣服が避け、肘のあたりに血が滲む。
くぅ、と呻くと、立ち上がった。
...立ち上がった。
立ち上がれない。
動かせば動かすほど、足がもつれてしまうのだ。
次第に、自分が置かれている状況が分かってしまった。
ハメられたのだ、罠に。
罠は典型的なもので、ロープに引っかかると仕掛けが作動し、網に対象が引っかかるようになっていた。
...ちゃんと前を向いて歩くんだった。
反射的にクルタナを掴もうとするが、手足が動かせない。
「きさま、反乱軍だな!」
男の声がした。
「問答無用!」
別の男が喋る。
歯向かおうと口を開くと、ドン!と鈍い音がして、意識が...遠のいた。
兵士二人は、ルフトルを網から離し、半ば強引に連れて行った。
う、んん...。
微かに月光が差し込んでいる。
目を開けたルフトルは、ここが何なのか分かった。
牢屋だ。だが、自分の知っているそれとは違い、土で作られた粗末なものだった。鉄格子はなく、代わりに朽ちて腐った板が無茶苦茶に貼り付けられ、下に小さな隙間があった。食事などを運ぶ際に使うのだろうか。
こういう時は...。小さい頃を思い出した。
叫ぶが吉だ。「助けて!」などと言っても逆効果なことくらい分かったので、ルフトルはしばらく考えていた。
「誰かいるんだろうっ!人様を勝手に連れ込んで、どういうつもりだ!」
気合いを込め、少し声を低くして叫んでみた。
帰って来たのは無言の返答。誰もいないのか、無視されているのか。
ルフトルはまた惨めな気持ちになった。
やはり、一人では何もできないんだ...。これじゃドル砂漠での二の舞だ。
自分のせいでゲベールが...。父さんや、城のみんなが...。
彼はぐったりと体を横たえた。
同情心などは持ち合わせてがおらず、ただ、捕まえてぶち込む為だけに掘られた土。
地面は冷たかった。
いつまでそうしていただろうか、(いや正確にはまだ月光が差し込んでいる。つまり、それほど時間は経っていないのだが。)ルフトルは異変に気付いた。
地面が、動いている。
ルフトルは飛び起き、身構えた。不幸中の幸いか、装具は剥奪されておらず、いつもの磨り減った服とクルタナ、それの鞘を身につけていた。
な、何か出たら...。
とっさに策を考える。
魔法は使えずとも、叩きつけることはできそうだ。自分にそれほどの力があればの話だが。
ん、そういえばヴァナディースが言っていた。暇な時には瞑想をしておけと。
いや、そんなことは後でもできる。集中、集中。
剣を正位置に構え、いつでも繰り出せるように態勢を整える。
こんなことなら、城での稽古を真面目に積んでおけばよかったと後悔しつつ、基礎の戦闘くらいはできるよう、間合いを取った、
次第に、もろもろ、と剥がれて行く一部の地面。
「重量操作!」
と、何者かが囁く。
途端、自分の足元にポッカリと穴が空き、無様にもルフトルは、攻めの構えのまま落下することになった。
ふえー。
いやはや、いつものようにFF11の魔法を使おうかと思ったのですが、それじゃ面白味がないよね!?ね!?
というわけで、マニピュレーションと、操作を英語にしただけ。センスのなさが露骨に出てるよね。
何気にタイトルの三文字制限ってキツくないですか。
よく考えますよね、皆さん。
※挨拶は省略させていただきます。
とうとう、十六話までたどり着くことができました。
そういえば、8月20日くらいが初投稿なので、かれこれもう1ヶ月近くも経っちゃってるんですね。
なんでこんなに早く書いたのかというと、ピアノでファイナルファンタジーの曲を弾けるようになったからです。それが嬉しい。完璧にじゃないんですけど、たどたどしく弾けるよって程度。
一応、習い事でピアノはそこそこ出来るのですが、いつか好きな曲を弾いてみたいなぁと思っとりまして。
8月頭から練習していたのですが、この度ついに弾けるように。youtubeでいい動画があったので、それを見よう見まねでやってました。毎日欠かさずやっていたのが功を奏したね。
大好きな曲なんですけど、eyes on meが弾けるようになった曲です。次は、ティファのテーマとか、花火に消された言葉とか、ゆるゆるした曲を弾けるようになっていきたいです。
ピアノの音色は綺麗ですね、弾いていると自分でも癒されます。ピアノだけじゃなくて、歌うのも得意です。歌を聴くのも大好きです。
あ、帰宅部ですよ。仕方ないんです。マンションやから、響いてしもたら迷惑がかかりそうな気がしまして。なので、帰ってから6時くらいまでは練習に当ててます。そっから課題とか色々済ませて、PCいじって、ゲームして、寝る。
ちなみに、作者は国語と理科、音楽等の教科が好きですね。数学とかいうのは、人一倍頑張ってやっと平均点にたどり着けるかたどり着けないかですよw
それと、運動も大っ嫌いです。




