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十五話:魔方陣

くぁっ!と、ボッサが唸る。


また、嵐の中から、腐肉のようなものが飛んで来たのだ。それは頭上を(かす)め、目の前の地面に落ちた。

何分(なにぶん)、伏せているため、身動きが取れない。つまり、この肉の腐った臭いを嗅ぎ続けなければならないということになる。

自分が置かれている状況に顔をしかめながらも、耐え続けた。


ゴォウ...ゴォウ...。


ゴゥ...ゴゥ...。


いつまでそうしていたのだろうか、次第に風はおさまった。

周りを見ると、そこら中に喰い散らかされた生き物の残骸が飛散している。


「様子が変だ」

と、シンモラ。


尋ねて見ると、どうやら、ハルピュイアたちの様子がおかしいらしい。

まるで、何かに怯えたような様子で、一目散に餌場を後にしていた、と言うのだ。

ボッサには実感が湧かないのだが。


今のうちに、急ぐぞ。と一声かけ、シンモラは立ち上がった。

ボッサもそれに続く。


八本足の馬、スリプニルはぐったりとした様子で、ノロノロと立ち上がった。

伏せていたせいで、汚物が白い毛にこびりついている。

不満げに(いなな)くと目を光らせ、「乗れ」というように格好をつけた。


やはり、慣れないものだ。普通の馬と違い、これは足音を立てない。そのくせ、足が地面を蹴ると、その部分が跳ね上がる。乗り心地はまるで空を飛んでいるかのような軽やかさだった。

そして、シンモラ。彼女は、相変わらず澄ました顔で乗馬している。


しばらく行くと、辺りが濃い霧に包まれた。


「なんだこれは、なにも見えない」

ボッサが呻いた。


「ここは巨人族の国だ。この霧は、巨人が身を隠すのにちょうど良いんだよ。神々と巨人は、長年対立しているから」

とシンモラ。


その割には、案外簡単に入れるんだな。と思いながらも、それは口に出さないことにした。


うおっと!

なんだなんだ?

...スリプニルが急停止したのだ。先ほどまでの勢いのせいで、体が軽く浮く。

シンモラは馬を降りると、続くように言った。


「さて、巨人どもの国へ行こうか。ここからは徒歩になる。このスリプニルなどは、神々の産物だからな。結界が張られていてここから先は入れないらしい」

と、シンモラ。


「あなたは入れるのか?」と聞くと、「私はハーフみたいなものだから」と答えた。


どうも、空気が悪い。会話が続かず、途切れ途切れだ。

まるで初対面の相手と接するかのように、必要なこと以外は喋らない人なのかもしれない。(いや、初対面に近いし、この人の場合は神なのだが。)そのせいで、こちらも緊張してしまい、なんともやりきれない気持ちになった。


そんなことを考えていると、シンモラが手招きしている。随分と遅れを取っているようだ。

ボッサは急いだ。


「出来るだけ見つからないようにしてくれ。ここは巨人の住処。見つかれば吊し上げられるからな」

と、シンモラ。


この霧の中ではまずバレないと思うが。


二人は調子よく進んで行った。

進むにつれ、霧が薄くなり、大体の感覚がつかめるようになった。

なるほど、ここは山岳地帯のようだ。岩肌が立ち並ぶせいで、余計に殺風景な雰囲気を醸し出しているが、巨人たちにとってはどうやら無縁のものらしい。

やがて、ひらけた場所に出た。


先程までの閉所とは違い、ぽっかりと空いた円形状の空間の前に椅子がポツンと設置されている。

それに、誰かが座っていた。


シンモラは『気殺(デオド)し』『姿隠(インビージ)し』の魔法を唱えると、ボッサに待って置くように言い、そーっと椅子に近づいた。


すたこら、すたこら。


足音や殺気を魔法で消した上、自身を透明化させることにより、完全に気配を断つ。

上級の魔法だが、シンモラは補助魔法がなんたるかを心得ている戦士だった。


耳をたてると、微かに話し声が聞こえる。


一人で喋っているようだ。椅子の横には、両手でも持ちきれないほどの巨大な戦斧が立て掛けられていた。


空間操作(セイズ)の魔法を使い、遠くの対象と会話をしているらしい。

途切れ途切れに神々の名前、ラグナロク、フレイヤ、トール、そして神具がどうのこうのと言っていることが分かった。


そのうち、椅子の前に魔法陣のようなものが現れた。魔方陣に神々の言葉ではない、巨人の言葉で書かれた呪文が黒々と輝き始め、シュウウウンという風を切るような音ともに、魔法陣の中から一体の巨人が現れた。


「スリュム。役立たずのご登場、か」

椅子に腰かけた男が喋る。辛うじて聞き取れる言語だ。


巨人スリュム、聞いたことのある名だ。


「役立たず。そうだろ?前回の宴会の時もそうだ。女神フレイヤに化けた雷神トールに全てを台無しにされた。今度は、女に溺れて、あのクソ忌々しい賢者野郎にとどめを刺せなかった。」

男の声は冷たかった。


「だ、だがしかし。貴殿もミスを犯したと聞くが...。それと、なんで俺は助かったんだ?お前に殺された筈だ。あの時は裏切ったのかと思った。」

巨人がボソボソと喋る。


「うるさーい!大体、お前と俺とではミスの程度が違うんだよ。口答えをせずに、とっとと黙れ!!」

と一喝した。


男は続ける。


「普通、現実世界で死んだ奴は無の世界を永久に彷徨うことになる。はお前も知っているだろっ?」


巨人が頷く。


「しっかし、この斧はその(ことわり)を無視できる優れものさ。こいつで殴られた奴は、持ち主の思う通り、神々の世界か無の世界に飛ばすことができるんだよ。この前、オーディンの野郎はこれを使って神具を持ったヒトを無の世界に送り込んだ!だが、俺は天才。オーディンが斧を使い終わると、それを片付けに行くために召使いを呼ぶ。俺はその召使いに化けてだな...。」

話は続いた。


巨人のほうをみると、すっかり頭を抱え込んでしまっている。こちらは、かなり要領が悪そうだ。


「あのなぁ!話を聞け!」と一喝。

そして話を再開した。


「つまりさ、俺はこのオーディンから盗んだデルタクスで、お前を助けてやったんだ、いや!正確には助けてはいない。お前の力を利用するために、こちらの世界へ呼び戻したまでだ。こうなればお前がやることはただ一つ!俺がお前を無の世界に送り出してやる。そこへ行って、オーディンが逃した神具所持者をひっとらえてこーい!」

このくだりを何度繰り返しただろうか、シンモラは呆れていた。


当の本人、巨人はやっと理解したらしいが、「痛いのは嫌だ」と言って、殴られるのを拒んだ。


「俺だって嫌さ!お前みたいなデカブツを叩きまくって失神させるのは骨が折れる作業なんだぞ!やったことがないから分からんだろうが、まず足を斬って...」

あー、もう、イライラする!さっきから話が進んでいない。早く、次の展開が見たいのに!


シンモラは密かに苛立っていた。魔法がその苛立ちを包み込む。

ふと、ボッサの方を見ると、うとうとしていた。

なるほど...。このメンツでまじめにやっているのは私だけか。


「よし、そういうことだから、お前にも俺にも得になることをしてやろう!」

ふいに、男が喋った。


「叩かずに、この斧の力で、魔方陣を作るからお前がそこに乗れば無の空間までひとっ飛びさ!」

なんて名案、と男は目をキラキラとさせた。いや、目元は見えなかったのだが。


さっそく、男は魔方陣を形成していた。

数分後、シンモラでさえうとうとして来た頃、ようやくそれは完成した。


巨人ヨトゥムは「話がなげえ」と頭をポリポリして魔法陣の上に立った。


キュイイイイインという音とともに、巨人の姿は一瞬にして消えた。


「くっそ!どいつもこいつも、俺の部下はアホしかいない。上司にさえも恵まれてないんだから!」

とかなんとか、男は呟く。


調子抜けだ。

最初感じていた威圧感は、この一連の流れで綺麗サッパリ。


と、とにかく、ボッサを呼びに行かないと。


ボッサを叩き起こし、ことのあらましを大方説明すると、シンモラは魔方陣の方を見た。男は乱れた髪を丁寧にといている。魔方陣は、消し忘れか。


魔法の効果が切れた。同時に、男が危機を察知し、パッと振り向く。

しかし、もう遅い。気配二つは、魔法陣の上に立っていた。


きええええええええええええ!と叫び、慌てて魔法陣を揉み消すが、それがすむずっと前に、気配は完全に消えていた。


男は、また、やっちまった!と嘆くことも出来ず、拳を地面に叩きつけた。

ちょっと今回、語彙力アップしてませんか?(うわ。)


気のせいかな、今見ると余裕で3000字こえてた。やっぱりそのままストーリーだけじゃなくて周りの様子みたいなんも取り入れるのは大事なんやなって気づいた。それと、ただ会話してるだけじゃ機械みたいだから、ちょっとでも生々しくしたつもりですが、誤差程度でしょう笑

ちなみに、やはり、今回から語彙力がアップすると思います。どっちやねん...。

リアルで今読んでる本の面白さが分かったからです。(???)


いやはや、今更気づいたのですが、いくら気づかれないようにキーワード設定していずとも、新着順に投稿された作品がズラーッと並んでいるのを目撃しまして、実は自分のもあそこに...と思って見ると、やはりそうでした。

これはいけませんね。

始めに断っておきますが、後付けの編集でストーリーやら設定が1から変わるということがありますので、この作品を運悪く手に取られた方は、ご了承を。

つまり、前読んで、こうこうこういう話だったのに、あれっ?ってなる可能性があるのですよ。

完結させる前に、一度全ての作品に最終チェックとして後付けしてから完結させる予定ですので、正式なお話はそれまでお預けという形になりますので。


※挨拶は省略させていただきます。


シンモラは赤魔道士、ヴァナディースは魔法剣士、オルキルは黒魔道士です。

飛ばされたエランドは暗黒騎士の道を進みつつあります。

ボッサはたまねぎ剣士。

ルフトルは...すっぴん。

これがわかる人は、各キャラにアグリアス、アラネア、ヤン、カダージュ、ガラフ、ラムザ等の容姿を思い浮かべてください。性格はともかく、キャラの外見はそれに近いね。


ところで、先週、体育祭があったんですけども、リレーの際、何故か

機動戦士Zガンダムの「Zの発動」が流れてました。こいつをどう思う?明らかに選曲ミスだろこれ。

絶対走らせる気ないだろって思いながら、1人でニヤニヤしとりました。(やめてね。)もし走者が僕なら、テーンテテテーンテーンとかいう曲調では走れないです。

クラスの子に、なんや変なやつやなぁ。さっきずっと笑っとったけどどないしたん?って言われるまで気づかなかったんよね。

他にも、モビルスーツ戦(交戦)、(激戦の果て)は凄いマッチしてた気がしたんです。

誰が流してるんだろうなーって思いつつぼーっと観戦しとったら、不意にZUN氏の風神少女が流れましてね、まあそんなこんなで終始ニヤニヤしっぱなしでした。

普段陰キャが、突然笑い出すのってなんか不気味よね。


流してたやつは分からなかったんですけどね、絶対同じ趣味の奴やなって確信しました。


さて、本題ですが、今回は全然手付かずだった異世界の方に目を向けてみました。

いや、話考えてなかったとかそういうんじゃ断じてないですよ?


あ、そうそう。魔法二つを登場させてみたよ。セイズは前話にも出て来ましたが、これでちょっとはファンタジーっぽくなったんでない?ストーリーは置いといて。


男、ロキはおっちょこちょいでよくミスをするんだけど、実力はあるよ。気配が現れた瞬間、後ろを振り向いて何がどうなっているかを一瞬で悟ったほどですしね。

よくある、マークシートのテストで番号一個ずらして書いちゃう例のアレですよ。


というか、あんまり日空けすぎると、話忘れちゃいますね。



FF5のバッツクラウザーは20歳なのですね。

ゲーム本編を見ると、高校生か大学生くらいな気がしてたんですけど、驚き。


こりゃあ、おもしろいや!


愚かながら、グーグル、ヤフーの検索エンジン両方で5つの神具とラグナロクって調べて見たのですが、自分の作品がヒットして嬉しかったです。当たり前なんだけども。

しかし、今考えて見るとハエが入って来てハエたたきで一生懸命に潰そうとして追いかけたら自分がつまづいて転んで、あっと思ったらそのハエたたきが転がって運悪くゴミ箱に行っちゃうんだけど、取る気もしないからそのままハエたたきの入ったゴミ袋を生ゴミの入ったゴミ袋と一緒くたにして、ゴミステーションに出そうと思ってる。しかも放置されたハエも飛び交ってるゴミを出す前日の日の部屋くらい題名が汚いね。センスゼロですわ。


こんな妄想を毎日、日々の些細なことでしているせいか、夢を自由に見れるようになりました。

皆さんの周りにもいませんか、夢を見たいときに見れたり、ある程度、夢の内容を作れる人。

簡単ですよ、寝る前に夢見るぞ夢見るぞって某真理教みたく瞑想して、自分が見る夢の内容を頭に思い浮かべて寝るだけです。

私のような上級者()にもなると、夢が途切れてしまっても、途切れた場面を思い出してもう一回寝ると、続きが見れるんです。

でも、いっつもいいところで終わってしまうことには変わりないし、ラノベでよくあるような現実離れした夢は見れないです。当然、スーパーヒーローとかそういう現実離れした夢は見れないです。


なに書いてるか分からなくなってきたので、ここらで終わります。

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