十三話:浅知恵
これ、十三話です...。
読者はそのまま、筆者には死んでもらう!
「中心に引き込まれたら、二度と生きては帰れないぞ!」
シンモラは声を張り上げた。
かれこれ1時間近く、吹き荒れる嵐と抗争している。
流石のスレイプニルでさえ、疲れを感じ始めてきたようだ。
じわじわ...と引きずり込まれているのがわかった。時間の問題だろう。
フッと、嫌なものが目に見えた。
ゴゥゴゥという音とともに、一羽の鳥...?いや、女の顔をした何かが視界に映ったのだ。
瞬きをする瞬間には、消え去っていた。
「今...何かが」
と、ボッサ。
シンモラも、気配を感じ取っていたらしい。
「黙っていてくれ、馬の操縦に集中できないからな!
ついでに、あれは醜い妖鳥と言われている。
この、嵐は...!」
と、言葉を切る。
目の前を、引き裂かれた豚が横切った。
「嵐は!奴らが!」
また、言葉を切る。
今度は、血にまみれた羽が、スレイプニルの足に絡まった。
バランスを崩した馬は、嗎もせず、倒れた。
「かがめ!」
と、それだけ言うと彼女は丸くなった。
ボッサもそれに続く。
スレイプニルに覆い被さるように、伏せた。
「この嵐は、奴らの仕業だ」
ようやく、シンモラが切り出した。
「奴らも、ロキの手下だ。数は...計り知れないと言われているが、今は気づかれていない。
あれでも、奴らは狩りの最中らしい。さっきから、死骸が飛び交っているだろう?
奴らは、ああやることで、獲物を中心に引き寄せ、全員で身を引き裂いて内臓をえぐるのさ。
残骸は、こうして捨てられる。」
ボッサは身震いした。
あまりにも見苦しかったのだ。
よくよく見ると、嵐の中を無数の妖鳥が右往左往しているのが見えた。
我が先にと言わんばかりに、獲物を探し出しては嵐に引き寄せている。
「何故、奴らがここにいるんだ?ロキが来ているのかもしれないわ」
シンモラは、スレイプニルを起こすと、ボッサに合図した。
2人は立ち上がって、8本足の馬にまたがった。
___現実世界___
オルキルはテントから這い出た。
硝煙の匂いが立ち込めている。危険な奴らが、近くにいるのだろうか。
彼は、冴えた目で辺りを確認した。
あるはずのテント二つが...ない。
昨夜、火を焚いたところは黒ずみ、消されていた。
女一人、男一人の足跡を確認した時、やられた と思った。
いくら彼女でも、こんなに早く出発することがあるだろうか。昨夜、軽いミーティングは済ませておいたが。
次の瞬間、異変に気付いた。
何か別の臭いが混じっている...。
オルキルは、この臭いを知っていた。オークのものだ。
しかし、武器がない。
愛用している鉄槌は、旅に出る前に忘れてしまった。
仕方なくスギの枝を折り、20cmほどの棒を作った。
頼りないが、今はこれしかないだろう。
臭いを頼りに、追跡を始める。が、簡単に見つかった。
ここの臭いがきつい。
先ほどまで、ここで立ち止まっていたことが伺える。
が、臭いは続いていた。
足跡こそ消えていたものの、オルキルは臭いを判別することができた。
勝ち誇ったように進んでいると、ふいに、臭いが消えたことに気づいた。
おかしい、奴らはここをまっすぐ行って...
まっすぐ...?
!
気付くのが遅かった。
オルキルは追跡した気になりながら、まんまと罠にはまってしまったのだ。
魔法を使って、気を消していればこんなことにはならなかったのだが。
@%#^*~b☆!
リーダー格の一体が叫んだ。
すると、もう一体はオルキルの首を掴み、木に縛り付ける。
杖を通じて、空気に力を注ぎ込もうとするが、それも封じられた。枝はオークに奪われ、粉々にされた。このオーク、魔法を知っているのか!?
二体のオークはにやにやすると、リーダー格が斧をしまい、拳を構える。
オルキルは、なにをされるか悟り、眼をつぶった。
こいつは...死ぬほど痛いぞ
と思うもつかの間、拳が飛んできた。
!!!
呼吸ができなくなる。
脇に当たったのか、骨が砕けたに違いない。
そこまでを理解すると、気を失った。
ズコン!
ドゴ!
彼の容赦ない突きは5発続いた。
勿論、オルキルはこのことを知らない。
痛覚が飛び、脳がけたたましい警報を鳴らしているが、彼が起き上がることはなかった。
オークはいたぶった後、男の四肢を拘束し、かついだ。
うおおおおおおおおおおおお!
と雄叫びをあげ、二体のオークは走り去った。
投稿が一週間ほど遅れました。
テストがあったので。申し訳ありませんでした。
とんでもねえ、待ってたんだ。
椅子を尻で磨くだけの男で終わるものかよ!
※挨拶は省略させていただきます。
まず、お詫びしなければならないことがあると思います。
毎度毎度アホなこと書いている後書きですが、流石にやりすぎなのではないかと思うので、自重します。
本題です。
考えに考え抜いた結果、もう神話には頼らないことにしました。
やっぱり、オリジナルあっての作品だと思うんですよね。
なので、地名とかはそのまま使いますが、ストーリーは完全にオリジナルのつもりです。
酷似する箇所があっても、申し上げた通り、オリジナルで考えていますので気にしないでください。
やっぱり、始めたものは継続しないと気が済みません。
そうしろと囁くのよ。私のゴーストが。




