別れと始まり
お初にお目にかかります、雪星 茜音と申します。
拙い文ですが、最後まで読んでいただけるとありがたいです。
バレットは僕の髪に櫛を通し、髪を切っては纏め、を繰り返している。
無言ではなく、時々彼は僕に向かって声をかけてくる。
どの長さまで切っていい、など様々な事を聞いてきた。
どの位の時間が経ったのだろうか。
突然、バレットが、小さく、あっ、と言い、僕に声をかけてきた。
「そういえば、君の名を聞いていなかったね。君の名はなんだい?」
「僕は……ミヒロ、西条心宙」
ミヒロが名前を告げた瞬間、彼の顔から血の気が引いた。
まるで、恐ろしいものを見た時のように。
彼は恐る恐る、声を震わせながら、ミヒロに訪ねた。
「君、もしかして……東洋人…?」
「そうですけど…」
彼は持っていた櫛と鋏を投げ捨て、ミヒロから距離を置いた。
そして、泣き叫ぶようにこう言った。
「今すぐに、出て行ってくれ!!!僕のこともこの家でされたこともすべて忘れてくれ!!!」
「バ、バレット…?」
「早く出て行ってくれ!!!さぁ、荷物を持って!!!早く!!!」
彼はミヒロに荷物を押し付け、自宅から押し出した。
そして、大きな音を立てて、ドアを閉めた。
「バレット?!ここを開けてくれ!」
「君は、ここに居てはならない……荷物の中に、方位磁針が入っているから、北東の方向に向かって進み続けろ、そこには、君を助けてくれる奴らがいる。その荷物の中には服と数日分の食料、少しだが、お金も入っている。それで、北東の街まで行ってくれ、ここは危険すぎる。さぁ、はやく。」
僕は何がなんだかさっぱりわからなかった。
だが、彼の言うことは聞くべきだと何故か思った。
小さな声で、助けてくれてありがとう、と呟き、方位磁針を手に北東の方向に向かって進み始めた。
僕の不思議な旅はここから始まったのだった。
はい、改めまして、こんにちは。
ようやく主人公の僕の名前が出ましたね。
西条 心宙です。はい。
とりあえず、全盛期が過ぎ去り、退化が激しく進む私の文才。
私の全盛期は丁度4年前です。かなり昔ですね。
まぁ、そんな感じで退化が激しく進んでいますが、よろしくお願いします。
次は藤田稔さんです。
よろしくお願いします(*´ω`*)