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【7人で】集まって書いてみた【合作小説】  作者: 倉間鴇 棗草 瑞水鈴 継霧音汰 雪星茜音 藤田稔 飴玉
4/8

新たな世界

初めまして、瑞水鈴です。よろしくお願いします。

「……ここは……?」


そこにあったのは、街だった。


しかも、見覚えのある。


ただ、僕の見慣れた景色と決定的に違うのは、街が活気であふれているということだ。

商人が行きかい、道の両側には様々な屋台が連なっている。

旅人らしき二人組の男がお土産品を買っていると思えば、その横で子供たちが追いかけまわっている。


「……どういうこと?」

「……ここは、『ノア』の前の世界だよ……」


リリィがつぶやく。


じゃあ、あの扉は……


「あれは、時間を横切る扉。今は、特定の時間との横切りしかできないけど」


「……今は?」


「そのへんは私にもわからない。あの扉は、まだまだ私もわからないことがたくさんある」


「リリィは、ここから来たんでしょう?」


「うん」


「こっちで、どうしてたの?」


「それは言えない……」


……僕は、黙ってうなずく。


『ノア』。

遠い遠い昔……誰も正確な年代は知らない……僕が生まれるよりずっとずっと前にあった、天変地異。

詳しくは知らない。ただ、街が水に沈んだのは、そのせいらしい。

雨の降ってないときでも、常時建物の1階部分は沈んでいる。

僕にとってはそれが当たり前だった。

その状況では、街は街として機能しない。

いつしか、大人は働くことをやめてしまった。


だから、『ノア』の前の世界は、僕にとっては新鮮そのものだった。


「ありがとう……リリィ」


「どうしたの?」


「リリィが扉の先から来てくれたおかげで、僕はこの世界を見ることができた。感謝してもしきれないよ」


「何を言ってるの……ここは危険なのよ」


「危険……って」


僕には活気のいい街にしか見えない。魔物が出るとも思えない。


もっとひどい光景を扉の向こうに想像してた僕からすれば、むしろ拍子抜けしたレベルだ。


「活気あふれるいいところじゃないか」


「違うの、そんなんじゃなくて……」

リリィが言いかけたその時。


バン! バン!


いくつもの銃声が響いた。


そして……


右ひざに突き抜ける痛み。

僕はその場に崩れ落ちる。


「大丈夫!?」


リリィの叫びがこだまする。


意識が遠のく。


「危険……って……」


「こういうこと……よ」


意識が消えた。

相当に勝手にやらせてもらいました……


そんな3話目ですが、一応一つの解釈としてこの展開を提示したつもりです。

最も、それを守り抜くか叩き壊すかは、この後の人次第ですが……

というよりここまで主人公のことをほぼ何も書かずに引っ張ってきた……

そろそろ情報を提示していった方がいいような?


次は継霧音汰さん。

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