プロローグ:ここはゲームの世界? いえ、一応地球です。
修正を重ね、前よりかは文章はマシにはなって来ました。私なりに修正を加えてはいますが、お気づきの点がありましたら、感想にてお伝え頂ければ幸いです。
また、更新日時につきましてですが、基本は3日周期で行きたいですが修正状況などによっては遅れる可能性もあります。
ご理解頂ければ幸いです。
2015年12月27日 星羽 翔夜
最終修正日時 2015年12月27日 00:23
その日、全人類が驚いたのは、自分の視界の右上に「HPバーとMPバーが追加されていた」という事だ。
何事だ?と朝からニュースが騒がしいのだが、どうやらRPGと同じ仕様らしく、簡単な話、「物理的ダメージを受けたらHPが減る」という事だ。
また、人類全員を《最終試用実験》の一員に変えたのもこの日だった。
ーーー
まず、事の経緯を語ろうか。俺...名前は航琉だけれども....朝起きた時にこのバーを見て最初に思ったのは、「ゲーム世界かなんかに来てしまったのか?」という事を思った。
しかし、いつもの家のままだ。それから近所が騒がしいし、SNSがこの話題で埋まっている事を考えると、どうやら現実世界らしい。SNSや動画投稿サイトとかで言われ始めているのが「レベルアップ制度」である。
これが本当にあるのか?という人が現れ、実際に実験を行った動画をアップしている人も出てきた。どうやら、本当に存在するのだそうだ。
具体的には某王道RPGゲームと同じくステータスの上昇,HP,MPの上昇などが挙げられる。
基本的な経験値が上がる対象が、「生物全て」である。
恐らく人間も含まれるのだろうが、実験する人は居ないだろう。
そして、この突如出現した『バー』の所為で学校が休みになる事を期待したのだが.....午前6時。親の元に届いたメールの内容は「授業工程に支障をきたすものでは無いので、いつも通り平常授業を行います。」
というゲーム中毒の学生にとっては非常にありがたく無いものであった。
そしていつものように電車に乗って3駅ぐらいが過ぎた頃だろうか?
「えっ?」っと俺は思わず声を出してしまった。周りもざわめいている。目の前には、街を焦土にしながらこちらに向かってくる「ゴブリン」みたいな物が居た。敵対心を剥き出しにしながら、電車の車内に入ろうと近づいてきている。
と言うのが今の状況だ。何故こんなに冷静なのかは自分でも分からないが、恐らくはゲームのし過ぎが原因かと思われる。そして車内の人達が慌ててる間もゴブリンは近づいてくる。HP,MPバーがあり、レベル制度がこの世に存在するとなれば、あのゴブリンを倒したら《経験値》が貰えるのだろうか?
でも普通最初に出てくるのってスライムだよね....?
まさかワンパンのパターン....?
ととあるRPGを思い浮かべながら考えていると、何か光った後にゴブリンは四散していた。
全員が驚いたその時
「只今のこのゴブリンはこのHPバーの出現と同時に現れた物と思われます。今後このような事態が起こってはいけないため、政府からは『自分の身は自分で守ってください』との通知が来てます。この銃と剣を渡しますので、役立ててください。これは人間には害を及ぼさない物なので大丈夫です。」
と言われ、突然慌てふためく人々の前に現れた名も知らない全身を白い戦闘服みたいなのに包んだ【どう見ても怪しい人】に、その例の銃と剣を渡された。
と、俺は疑問に思った事をその人に聞いてみた。
「すみません...一つ聞きたいのですが、今日様々な異変が起こってますがこの原因は何なのでしょうか?いつ直るのでしょうか?」
この言葉は恐らく、この車両、いや、全世界中の人々が今疑問に思っていることだろう。
その質問に【どう見ても怪しい人】は、こう答えた。
「私たちにも詳しくは知らされておりませんが、恐らくロシア,カザフスタン辺りに、地球ではありえない規模の『ワープ地点』と思われるものが発見されました。恐らくこれだと....あっ、言っちゃ駄目だったんだ!どうしよう...皆さん聞いてなかったことにして下さいね!ではっ!」
と言って、車内から逃げるように飛び出していった。
なんだか今日は変な日だなぁ....
っていうかなんで、ロシア,カザフスタン辺りからここまであのゴブリンが来れたんだ?そもそも不可能なんじゃ...?
でも学校は休みにならないんだなぁ...これが。
と思いにふけっていると、こんな事があったにも関わらず電車は航琉を含む乗客達が乗っていた、破損の激しかった車両だけを入れ替えて何事も無いかのように発車したのであった。
ーーーーー
その頃、例の電車から飛び出した桜井凛音はとても焦っていた。
あーやってしまったやってしまった!
何も知らない民間人の前で、国家機密を話してしまった!
もし現場に行かれてワープでもされたら.....
でも大丈夫かな?あそこはロシアの特殊部隊が守っているはずだし。
なんで言ってしまったんだ!
「何を言ってしまったんだ?何か慌てている様だが大丈夫か?」
あ、やばい。副隊長の前でこんな事していたら....
「大丈夫か?熱でもあるのか?もう母艦に戻る。心配するな!今助けるからな!」
この副隊長。凄く過保護なのにあんな姿を見せてしまった。チェックメイト。終了。私の人生の終わり。
「風香副隊長...大丈夫ですから....お願いですから離してください。」
そう。現時点でもう凛音は副隊長に抱かれて空中母艦「ジャック・フロスト」に戻っていった。
ーーーーー
いつの間にか学校前の駅に着いていた航琉は駅の改札口を出た所で突然「よっ!航琉!今日はなんだか元気無いなぁ。RPGの世界感が嫌だったか?....でもお前ゲーム好きだったよなぁ....」
と喋りかけてきたのは、同じクラスの佐藤拓也だった。
「なぁ拓也。こんなのってあり...?」
すると拓也は驚いた顔で「え?」と聞き返してきた。
そうか。拓也はまだ知らないのか。
地球に怪獣がいる事を。
確かに拓也の言う通り、ゲームの世界っぽくなっていて面白い事は面白い。
しかし、なんだか落ち着かないのだ。嫌な予感がしなくはない。
と、登校道を歩きながら考えていると喋りかけてはいけないオーラを出していたのか、拓也は喋りかけて来なくなっていた。
しかし、学校が近くなるにつれ、なんだか騒がしくなってきた。
「おっ、お前らっ!に、逃げろぉ!」と、顔が真っ赤で更に焦っているのか呼吸がままならなくなっている、学年主任の山口先生だった。
「どうしたんですか?」と聞くと、「ご...ゴブリンみたいな奴が生徒を襲っている!今は警察の人が抑えてるけど、いつやられるか分からない。急いで校舎内に避難を!はやくっ!」
「ゴ、ゴブリン!?なぁ 、これってまさか....w」
うん。ゲームだね。こりゃ。
「どーする?戦う?確かお前って剣道出来たよな?」
「え?この佐藤拓也さんの剣道の腕は自信あるけど、剣がない。剣はあるのか?」
「ああ。」
今日の朝、政府の人と名乗った人から貰ったものがあれば...!もしかしたら...!?
「とりあえずゴブリンのいる所に向かおう。一番騒がしいのは....グラウンドだね」
「ちょっとっ!君達!危ないからそっちには行っては行けない!早く校舎に入るんだ!」
と後ろから喚き立てる先生の声が聞こえるが、その声は「よっしゃぁぁ!俺の剣道の腕でたおしてやるぅぅ!」と叫んでいる拓也の声でかき消されたのだった。
「なぁなぁ航琉!学園系のゲームってあるかなぁ?可愛い女のkいってぇ!何すんだよ!....え?なにこれ...?」
その時拓也の手に載っていたのは、どう見ても某アクション映画のブンブン音がなる光剣の光が出てない時のそれだった。
「それで戦えるか?そこのボタン押したら剣が出るから。さぁ!行こう!」
と、これ以上友の面目を潰さない為にも剣の使い方を急いで説明した。
「しっかしさ、お前はどーやって戦うんだ?」
俺は....確か銃があったっけな。これで後方援助をしよう。「俺はこれで後方援助!な!」
「ちぇっ、つまんねーのー。ちゃんと援護しろよぉ〜w」
と喋っていたらいつの間にかグラウンド前のフェンスまで来ていた。
「おいおいw警察さんあと1人だよ。まあ、誰も死んでないから良かった良かった。よし航琉!俺らも行くぞ!」
「あ、あぁ。」
と言って拓也と航琉は思いっきりグラウンドの反対側の端にいるゴブリンに向かって走って行ったのだった。
ーーー
さっき....と言っても1分前だけど....に航琉貰ったこの剣で本当に切れるのだろうか?
と思っていたらいつの間にかゴブリンさんの前まで来ていた。案外距離は近かったらしい。
「...え?」
前言撤回。近くなかった。
ただ《ゴブリンが異様な速さでこちらに来ていた》だけだった。
あの巨体をどうやってあんな高速移動出来るのかは知らないが、これ、本当に勝てるのか?
『ゴォォォォ!』
ゴブリンが叫んだと思って見上げたら、時既に遅し。まさしくたった今、棍棒が振り落とされる瞬間だった。
「あぁ.....まだ遺言書書いてない...」
死ぬ最後の言葉がこれ!?と自分でも驚きながら、死の瞬間を待った...しかし、銃声と共にゴブリンが一歩退いた。
「おーい拓也ぁ!これはゲームなんだろー!何ビビッてんだよー!」
そうだった。これはゲームだった。
「そうだったなー!ごめんごめぇん!」
と言いながらゴブリンに向かって走り、
「さっきの仕返しだぁぁぁ!!!」
と言いながら棍棒に向かって一発。
すると見事に棍棒が半分に『切れた』
思いっきり切れた事に内心驚きつつも、敵が反動で動けなくなっている隙に下から上で2発。
案外あっさりと怪物は倒れた。と言うのが正直な感想だった。
しかし、
「な、なぁ拓也...?俺らやばいことしちゃったんじゃ.....」
死んだゴブリンを中心にゲームでいう「ワープポイント」みたいな物が出現した。それもどんどん範囲が拡大している。
「どうやら『きゃー勇者様〜!かっこいい〜!!』って言われてる時間はないようだなw」
「全く.....お前何考えてんだよ....」
何処かから呆れた声が聞こえた気がするが無視しておこう。
「なぁ...?入ってみようぜw入ったら『お待ちしておりましたぞ勇者様っ!我が国を救えるのは貴方だけです!』とかいう展開になるかもよっと!」
と言って、航琉をその「ワープポイント」に突き落とすと同時に自分も落ちていった。
「拓也ぁぁぁぁ!何やってくれたんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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