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引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている  作者: うすたく
引き篭もりの俺が外出を試みている。
39/43

引き篭もりの俺が図書館で読書をしている。

先日までは夢喰少女の投稿期間だったため、数日程投稿が遅れました。今日からこの章の終わりまでは引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている投稿期間なので、夢喰少女が遅れます。

「いらっしゃい、ちゃんとアンチマジックリングを身につけているな?」


 椅子に腰を下ろした男は、手にかけた金と水色のネックレスを白と黒の服に身を包む男に見せる。


「・・・本日はどのゲームを行う?」


 白と黒に身を包んだ男が、目の前に座る男に問うと、男は20×20に区切られた板を指差す。


「良いのかい?これは最も成功確率の低いやつだぞ?」


 男は頷いた。白と黒に身を包んだ男はニヤりと笑みを浮かべて、20×20の板を自分と男の間に置く。


「賭け金は?」


 白と黒の男がそう問うと、男は鞄から大量の(チップ)を取り出し、テーブルに綺麗に並べて置く。するとようやく男は口を開く。


「持ち金全部、合わせて3000万だ。」


 周囲にいた傍観者(ギャンブラー)は驚いた様に一斉に立ち上がり、2人の男に視線を集めた。


 -------


「見てください!この巨大な図書館を!この中に大量の本が並んでるんですよね!?」


 こだまが感動を隠せずに目の前の図書館に釘付けにされている。


「いいからとっとと入るぞ。」


 俺とクリスでこだまの服の襟を掴み、図書館の中へ連れて行く。


「イタイイタイイタイ!普通に歩きますから離してください!」


 こだまが涙目でそんな事を言うので、仕方なく離してやった。


 無事、リヨールに到着し、時間つぶしにリヨール設立記念巨大図書館に来たが、その大きさは圧巻だった。フェノールタウンのフェノール塔は、街で最大規模の巨大建築とされているが、それを軽く越える程の規模だった。


「確かにこれだけでかけりゃないものなんてないだろうな・・・」


「シュンペイ!早速見つけましたよ!魔導詠唱総全集!ここに私の魔法の詠唱が載ってるはずです!」


 走って寄って来たこだまは俺に何かを言ったが、瞬時に本に目を寄せる。


「うるさいやつだ。シュンペイ、私達は奥に入るとしよう。」


「お、おう。」


「<アレダイトハームナイトボレンロバイトソレムホレオ>・・・。<ボルケーノサンダー>の詠唱ですね。えーと、<光に包まれしさすらいの騎士、轟く轟音を汝の物とし、(いかずち)を響かせろ>・・・。ほう、こんな意味が・・・」


 -------


 見渡す限りに本が敷き詰められていて、ひとつひとつを見てみれば、それはこの世界に来る前に読んだことのある漫画やラノベ、この世界で生み出された魔導書や簡易魔法書、狩猟書などといった、狩りに役立つ物まで、なんでもあった。


「ほぉ、来て損はなかったな。」


「そうだな。あれ?ここにある本って貰えたりするのか?」


「物によっては無理だが、ほとんどは買うことができるらしいぞ。この世界の原子論とかは買えないらし・・・」


「ふーん、じゃあラノベや漫画も買えるのか。」


 俺は何と無くそのことに感動していたが、改めて視線を周囲に向けると、クリスの姿がない。これだけの広さだからはぐれるのも分かるが・・・


「まったく、目を離すとこうなる・・・あいつは子供か!」


 俺は図書館を捜索していたが、一向にクリスが見つかる気配はない。


「シュンペイ!これを見てくれ!」


 突然後ろから声が聞こえたので、その方向へ頭を向けると、走って疲れたのか、汗をかいたクリスの姿があった。


「AIの秘密書。買えない本のひとつらしいが、お前は昨日AIに遭遇してるのだろう?せっかくだから読んで見ないか?」


 そんな事を聞くと、昨日の記憶が掘り返される。しずりとすずりの存在と、それを従えていたDEATH SENTENCEの存在、気になることはたくさんある。


 クリスに渡された本を手に取り、ページを開いては目を向ける。


「AIとは・・・本来AIとは、自動学習機能を取り入れた新型の機器である。これはあくまで人間だけでは人手不足な仕事を補う為に作られた・・・」


 しかし、VR機能の発達により、意識そのものを現実(リアル)から飛ばす事が可能となり、非現実的な創造が人間の手のみで行う事が可能になった。それ故に、自動学習機能、通称AIの需要は深刻化された。そこで新たな用途を生み出すため、明らかに現代科学では実現することのできない超理論をAIに導入した。しかし、それらは現在の人々では到底扱い切ることができず、人間はそれぞれのAIに意思を持たせ、独自に能力を応用させる様にした。


「シュンペイ?お前がそんなに集中するなんて珍しいな。ゲームをしてる時以来ではないか?」


 クリスのそんな発言など気にも留めていられなかった。ここまでは序章にすぎず、注目すべきはここからだった。


 まず1号機として作られたのが、風力発電の応用として作られた、男性型AI・風魔。しかし、彼の能力指数は、現代科学においては全く必要のない程利用価値がなく、即座に殺処分となった。能力を持たせることは非常に困難と思われたが、人々は発展したVR機能を利用した。すると、そのAIの持つ能力は飛躍的にレベルアップし、ついには科学に貢献できるレベルとなった。しかし、ここで事件は起きた。


 俺はそっと唾を呑み込んだ。あちらこちらをうろちょろしながら俺の体に触れるクリスなどには目もくれず、本に吸い込まれる様に集中した。


 電力発電の効率化を重視するために、雷能力を持つAIをVRを通して作り出したのだ。そこで産まれたのが、菊乃。


「マジかよ・・・菊乃って、あの菊乃さんだよな?こだまは確かに嫌な予感を察知してた。でもまさか・・・」


 彼女の持つ雷能力の力は、生みだした科学者達の想像を大きく上回り、軽い電気ショックで、10億ボルトが実現された。この発明により現代科学は大きく進歩し、空間の理解、時の計算式、力のコントロールを可能にした。しかし、菊乃のその膨大な電撃を止められるものはおらず、科学者達はAIを離した。


 その文を読んだ瞬間、俺はどうしてしずりやすずり、菊乃と知り合えたのかを悟った。


 だが、菊乃と共に発展させた科学を悪用する科学者が現れ、時を操るAI・ユクシルと力を操るAI・イズナを作り上げた。しかしこれらのAIの暴走は異常で、生みの親の科学者では全く手に負えなかった。それらのAIを殺すAIとして作られたのが、AIキラー・アグナ。能力を打ち消す能力を持ち合わせていた。しかし、アグナは思い通りには働かず、暴走を始めた3人のAI、菊乃とユクシルとイズナを集め、独自で新たなAIを生みだした。史上最強のAI・エムリ・・・。現代社会を震撼させたこれらの5体のAIを、我々科学者はこう名付けた。<五契AI>と、また5本の指に入るAIとも呼ばれた。そして、自動学習機能を用いた研究、Abso()ulu()tely()Infinite(神世界)計画と・・・

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