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引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている  作者: うすたく
引き篭もりの俺が対人格闘を行います。
36/43

引き篭もりの俺に2人のAIが何かを告げている。

謝罪です。30話を投稿し忘れてしまいました!2週間以上経過してから気付くという、作者としてあるまじきことをしてしまいました。本当に申し訳ございません。今頃ですが、30話を投稿いたします。

「なるほど、こうすれば技を発動させられるのか。」


 つい先ほど教えてもらった技術に感動している俺に、3人の少女の内の黒髪少女、すずりが話をかけてきた。


「結構前からあなた達の事を見てたんだよ?」


 突然言われたそのセリフに、理解が全く追いつかなかった。


「と、いうと?」


 こだまはすずりの発言に対して質問を投げかける。


「話せば少し長くなるんですけ────。」


「すまない、遠慮しておく。」


「聞いてくださいっ!お願いします!」


 ということで、すずりの話が始まった。


 -------


 それは、シュンペイがこの世界にやってくる数日前の事・・・


「おいおい、まさかとは思うけど、この俺に歯向かってただで済むなんて思ってねぇよなぁ?」


 黄土色の髪を持つ短髪の男は2人のAIを睨みつける。


「すいません!まさかこのギルドに禁止事項があるなんて知らなくて・・・」


 しずりは丁寧に理由付きで謝るが・・・


「そういうのを待ってんじゃねぇ!償えっつう話だよ!」


 男は全く聞く耳を持たず、そこら辺にあるテーブルを蹴り倒す。


「それともなに?俺とやり合うっての?受けてたとうじゃねぇかよ!」


 男は手に緑色の竜巻を起こす。


「やめて!」


 すずりは男の前に躍り出てしずりを庇う体制を取る。


「はぁ?俺はお前に教育をしてやろうって言ってんだ。お前らが逆らえる立場じゃあねえだろうがよぉ!」


 男の手にある竜巻はみるみる巨大化して行き、ついにはしずりとすずりを吹き飛ばす程の威力となる。しずりとすずりはギルドの外に出され、男と3人だけの空間になった。


「覚悟はできてんだろうなぁ?」


「 すずり、やるしかない」


 2人は小声でコンタクトを取る。


「ドラゴニックバスタァ!」


 男の手にある竜巻は爆風を引き起こし、周囲にある草むらなどをいとも簡単に消し去る。その衝撃波に耐え切れず、2人は吹き飛ばされる。


「「んぐっ!」」


「お前らを雇った俺が馬鹿だったわ。選択肢を二つやる。」


 男は2人に少しずつつ接近して行き、腰をその場に下ろす。


「一つ目、今この場ではしたない姿になりながら殺されるか・・・」


 男の目は本気だった。獲物を喰らう様なその目は、2人を恐怖に陥れる。


「二つ目・・・」


 男はポケットから紙を1枚取り出す。そこには黒髪の男の写真が貼られていた。


「この男のスパイをしろ。」


 2人は俯き黙り込む。しばらく沈黙が続いた後、2人は何かを唱え始める。


「「暗がりし漆黒の中に灯る一筋の炎。純白の雪原に眠る一握りの氷塊。二つの魔術を交差させ、新たな力を呼び起こせっ!!!」」


 2人の唱えた呪文と共に、炎を纏った氷龍が出現する。


「戦えアルブヘイム!」


 男は小さく笑みを浮かべた。


「ほう、やり合おうってか!!」


 男の背後に無数の竜巻が現れ、いつしか暴風雨となり、空が暗雲に包まれる。


「切りよ切り裂け、旋風サイクロン、叫べよ叫べ、螺旋ツイスター。開けよ開け、爆風ハリケーン!!!」


 青、緑、黒の3つの竜巻が出現する。


「一気に決着をつけてやるよ!」


 3つの竜巻は、2人の作り出した氷龍に接近する。対抗してアルブヘイムは炎の盾を作り出し、暴風を防ぐ。


「すずり、私達はアルブヘイムの援護をするわよ。」


 2人はそれぞれ自分達で作り出した剣を手に持つ。


「させるかぁ!」


 それにすぐさま反応した男は、小さな風で剣を弾く。


「死ね死ね死ねぇっ!」


 男はさらに20個程度の風を作り出し、アルブヘイムに一方的に当て続ける。


「グワァァァァッ!!!」


「「アルブヘイム!!!」」


 2人はあまりの一方的な展開に絶句する。


「オラオラオラオラぁっ!」


 男は絶える事なく無数の竜巻を生成しては、アルブヘイムに当て続ける。その時、


「グアアァァァ!!」


 アルブヘイムが突然叫び出したかと思えば、男の作り出した竜巻が炎を纏って男の方へ向かって飛んでいく。


「ほう、攻撃が避けられぬのなら跳ね返そうと・・・なかなか頭の回る奴だ。だがなぁ、そんな戦法をとってきたやつは五万といるんだよぉ!」


 男は負けずに新たな竜巻を作る。炎の竜巻とぶつかり合い、消滅を繰り返す。その戦いは想像を絶するもので、消滅した際の衝撃はしずりとすずりを容易く吹き飛ばす。


「グラァァァ!!」


 負けじと竜巻を打ち返し続けるアルブヘイム。すると、アルブヘイムの口元から氷のレーザーが飛び出す。そのレーザーをかろうじでよけ切る男。


「うおっ!まさかそんな攻撃を持っていようとは・・・ならば、俺は貴様に最大の試練を授けるとしよう!」


 男の作りためていた竜巻は一瞬にして姿を消す。その直後、アルブヘイムは大量に出血を始める。


「グワァァァァ!」


 何もない所から、アルブヘイムの皮膚を抉る音が鳴り続ける。


「カマイタチ、見えない鎌だ。貴様の様な手練れだろうが、これをよけ切る事は不可能に等しい!」


 ズサァ!ズサァ!ズサァ!ズサァ!


 アルブヘイムの体の氷がみるみる削られて行く。アルブヘイムの身体が消滅を始めた時、纏っていた炎は爆風によってかき消されていた。


「いよいよ後がなくなったか?アルブヘイム。貴様を作り出したマスター2人を捨てれば、今の貴様でも俺を負かせる事は可能かもしれんぞ?」


 アルブヘイムは動かなかった。


「自分の命よりもマスターの命か・・・その考えがいかに甘いか、今味合わせてやろう。マスター共々ひれ伏すが良い!」


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