引き篭もりの俺の労働はこれからも続く。
「つまりシュンペイは既にこの世界から出ているという事なんだな?」
綺菜は頷く。
「そうなると既に脱獄が成功している可能性もあるという事ですよね?しかも刑務所にいる警察はDEATH SENTENCEの仕業で手薄になっている事でしょう。」
向こう側の計画は全て成功しているのだろう。今からあの3人に追いつくのはかなり困難だ。
「でも行ってみるしかないだろ・・・こだま・・・最後の賭けだ。アリスとカナはなんとかして私が引き付ける。その間にシュンペイの洗脳を解いてくれ。」
「で、でももう脱獄している可能性だってありますし、第一クリス1人に対して向こうが2人で構えてくるとはとても思えません。」
「私もやります。」
綺菜は自らその作戦への参戦を申し出る。
「私だってシュンペイさんには恩がありますし、別れたくありません。」
「シュンペイもモテモテですね・・・分かりました。最後の賭けに出ましょう。」
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「待ってもらおうか。」
カーナラルとアリスを止めたのはクリスであった。
「追い付かれてしまいましたか・・・アリス、シュンペイさんは任せましたよ。クリスさん、こだまさんをどうしたのかは分かりませんがあなたをここから通す訳にはいきません。」
カーナラルはクリスと向かい合って戦いを申し込む。
「止められるものならなっ!!」
クリスは弓を放つ。カーナラルは一瞬だけその矢に気をとられている。
「その隙に突破するつもりですか?残念ながらそんな事は・・・」
「もう私の目的は達成した。」
するとカーナラルの顔は青くなっていく。
「ま、まさか・・・アリス!!後ろに警戒して!!」
「警戒するべきはお前の方だ、カナ。いや、カーナラル!」
アリスに指示を出してる内に急接近するクリス。
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「クリス、ナイスですよ。さて、綺菜さん、アリスを担当するのはあなたですよ。」
「は、はい。」
クリスの作った隙の間カーナラルを突破した2人はシュンペイを追う。
「私は別ルートで先回りします。綺菜は2人を呼び止めてください。恐らく最後はシュンペイに1人で脱獄させるでしょう。アリスはあなた1人で敵う様な相手ではありません。時間稼ぎ程度でいいです。アリスを止めてください。」
綺菜は2人の辿った道を、こだまは少し遠回りをしていく。
「待ってください。」
シュンペイとアリスは足を止める。
「もう1人いたのか。シュンペイさんよ、お前は1人で行ってくれ。ルート位分かるだろ?私は後からあんたに追いつく。その前にこいつの相手をするがな・・・」
アリスは剣を取り出す。
「私は素手で戦う奴だと思われているが、大きな獲物に対しては違う。あんたからは異常な臭いがする。あんたさぁ、実は最善の人間だろ。神の僕だったりする?」
すると綺菜は大声を出して笑う。
「随分察しがいいね。僕ではないけど、私は<神の宮・リエル>で七聖剣を賭けて神と戦った事がある。勝てはしなかったものの、充分な報酬得られた。それがこれだ。」
綺菜は黒に染まった大剣を構える。
「魔剣・インフェルノブレイド。あんたも大概異常な感じを醸し出してるけど、そこんとこ、どうなの?」
アリスは答えた。
「赤子の時から戦争国で暮らし、人が死ぬとこを何度となくみてきた。あんなところで生活してたせいか、対人格闘や銃の扱い技術において並ぶものはこの国にはいない。」
2本の剣を地に捨て、構えたのはショットガンだった。
「一瞬でケリをつけてやるよ。」
パァン!!
銃声が響く。飛んできた弾をいとも容易く切り落とす綺菜。魔剣を構えた綺菜は猛ダッシュでアリスに接近する。
「遅いッ!!」
パァン!パァン!
再度放たれた弾をも切り落とす。
「ちっ!よくもそんな重い剣を振りまわせるね。」
パァン!パァン!
何度となく銃声が響く。
ガキィン!!
それに伴って弾を切り落とす音も鳴り響く。
「あんたも、ショットガンをどうしてそんなに早く撃てるんだい?装填が異常なほど早いよ。」
その時にはもう綺菜とアリスの距離は3メートルとなっていた。
「ふんっ!!」
ズバァ!!
風を切り裂く音。しかし、アリスは一滴の血も流していなかった。
「そんなん当たったら一発ゲームオーバーだわ。空振りでこの風圧。一撃受けただけでひとたまりもない事になる。この戦いはしばらく終わらなそうだわ・・・」
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「まさか3人で来てるとは思いませんでしたよ。でも、アリスならこだまさんと彼女、2人を相手しても十分勝てるでしょうね。あの女の方、そんなに強くなさそうですし・・・」
「それはどうだろうな。あいつは未知数だ。行動パターンは私にも読めない。それより、この戦いに集中したらどうだ?」
クリスの放った矢を防御魔法で防ぐカーナラル。
「そうですね。私も本気で行きますよ。紅き夜に彷徨いし月の神・月夜見よ、汝に時の魔法をかけたまえ・・・」
途端、カーナラルの移動速度が上がる。
「な、なにが・・・」
「私が早くなったのではなく、あなたが遅くなったのです。時間魔法〈タイムオペレーション〉もうクリスさんは私に追いつけませんよ。とどめです。爆炎の中戦いし戦乱の王よ、我に力を与えたまえ。」
カーナラルの体が漆黒に包まれる。カーナラルは笑いだす。
「アッハハハハハハハ!!この力を使ったの、久しぶり!アリスと戦った時にも使えばよかったかなぁ!そんなのはどうでもいいや。」
今のカーナラルからは、カナとしても、カーナラルとしても、その原型は残っていなかった。
「死ねぇ!!」
チュドォォン!!
クリスは刑務所の端まで吹っ飛ばされる。
「はぁ、はぁ・・・」
同時にカーナラルにも異常な程の疲労が来ていた。
「全治3ヶ月ってくらいにはしてやったかな。さぁ、2人を追うとしようか・・・」
「こだまのところにはいかさないぞ?」
そこにいたのはリョウであった。
「運動会じゃお互い納得いかないよな?神族同士、ここで決着をつけようか。」
「また邪魔が入ったか・・・」
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「シュンペイ!!」
シュンペイはその場で足を止め、声の主の方へ向き直る。
「こだま・・・」
こだまはシュンペイの方へ歩み寄る。
「シュンペイ、貴方に伝えたい事があります。私にとってクリスやカナ、そしてシュンペイと過ごせた時間はかけがえのないものでした。ありがとうございます。もしもシュンペイが本当にあの世界から消えたいというのなら、無理には止めません。だから、最後に聞いてほしいのです。シュンペイ、いえ、エターナルエンド、あなたは私に色々な事を教えてくれました。人と接する事、敗北する悔しさ、そして、大事な人を失う時の悲しさ、そして儚さ。虚しさも。色々な事を教えてくれた仲間だからこそ、今あなたを失いそうになっていてとっても辛いです。」
こだまはさらにシュンペイに接近し、わずか数センチの距離となる。
「だからこそ最後に伝えます。エターナルエンド・・・いや、シュンペイ、私、リトルボールは、古玉奈々瀬は、貴方と一緒に過ごせた時間が本当に、本当に幸せでした。シュンペイ、大好きです。」
こだまから大粒の涙が溢れ落ちる。その涙がシュンペイの腕を伝った時、シュンペイの目から執着の色が消えた。
「こだま、ありがとう・・・おかげで目が覚めたよ。クリス達にも迷惑をかけちまったな・・・」
「ほんとうですよ・・・」
もうこだまの服は、涙でびしょ濡れになっていた。言葉にならない言葉でこだまは告げる。
「また一緒にいてくれますか?」
「当たり前だ・・・」
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「遅かったか・・・」
アリスは抱き合う2人を見つめる。
「ま・・・だ・・・私達の勝負・・・は・・・終わって・・・な・・・い・・・」
綺菜は力が抜けたように目を瞑る。
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「私が・・・負けた?」
「はぁ、はぁ・・・お前は自分の力に酔いすぎていた。それがお前の敗因だ。」
リョウはカーナラルを見下しながら一言だけ言う。
「ありがとう・・・」
クリスはリョウに向かって感謝する。
「そんなのはいいよ。俺にも無関係な話じゃなかった訳だしな・・・」
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「おい・・・このドラゴンはなんだ?」
「ホワイトドラゴンです。ホワイトデー限定でもらえるモンスターですが?」
シュンペイはホワイトドラゴンを抱いているこだまに向かって怒鳴りつける。
「そのドラゴンを飼うお金はどこにあるっていうんだ!!」
やっぱりこいつらと一緒にいる時間が最高に楽しいや!後の事はその時考えよう・・・
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ある島で不穏な空気が流れていた。
「イズナ・・・あんたと私、どちらが最強のAIか、はっきりさせようよ・・・」
菊乃はイズナに向けて雷の剣を向ける。
「もう公式で私が最強ってなってるはずだけど?それに、重力を操る私に、雷を操る程度のあんたが敵うと思ってんの?」
「やってみないとわからないじゃない・・・」
〜END〜
引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている。ついに最終話をむかえてしまいましたー!あ、でも勘違いしないでくださいよ?あくまで休暇ですからね!数ヶ月挟んだらまた復活することでしょう。あと、まだ一応学生でして、今年受験生なんですねぇ。それと休暇はあまり関係ないのですが、やはり勉強をしなければならない日も来てしまうのです。
まぁ、引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている。を再開する日時は未定ですが、それまでの間は夢喰少女の方をご覧ください!投稿ペースは2〜3週間の予定です!
Twitterで随時更新なので、そちらの方を見てくださると嬉しいです。まぁ、あとがきにURLを貼って良いのか分からないので、細かくはできませんが・・・
最後に、この「引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている。」←長いですよね・・・略称を考えたいのです。その結果、「引き篭もり」の「ひ」と「き」、「俺が」の「が」、「労働を受けている」の最後の二文字「いる」を取って「引きガイル」はい、怒られそうなのでこの辺にします。
では、復活の時をお楽しみください!次回は未定です!




