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引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている  作者: うすたく
引き篭もりの俺が刑務所で変な労働を受けている。
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引き篭もりの俺に自由の行き場を

「行動開始から5分の間は通常通りに行動してもらう。その後、アリス、カーナラル、俊平以外の全員が始まりの街、ラグズルで暴れまわる。その隙に俊平等3人はこの世界から通常世界に飛ぶ。警察官はこちらの世界に集中しているため、刑務所側は手薄になる。その間にいかに脱獄できるかが勝負となる。」


 よくできた作戦だけど、そんなにうまくいくのか?警察全員が押し寄せてくるとは到底思えない。


「続けて説明する。刑務所に駆け込んだ3人の内2人、カーナラルとアリスは警察官を潰すことに専念してもらう。良いな?それでは、9:20(くにまる)作戦開始!」


 ギルドの皆が普通に過ごしている間に俺らはフェノールタウンに行くんだよな?


「アリスさん?クリスって昔はどんな人だったんですか?」


 やはり気になっていた。明らかに今のクリスとは違う一面だったのだから。


「優しい姉だったよ。妹思いで親に捨てられてもしっかり家庭を守り続けた。そんなことできる人、そうそういないと思う。だからこそ、あんな養い方をしていた姉が許せなかった。誰かを殺して得た食事なんて貰っても嬉しくない。」


 そうでもしないといけないほど窮地に置かれていたのだから仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。


「あ、動き出しましたよ。では、こちらも出口に向かいましょうか。」


 -------


「ふんっ!!」


 バリィィン!!


 ガラスの割れる音や物の飛び交う音、悲鳴が至るところから聞こえる。


「子供を助けてほしくば、うるさくするんじゃねぇぞ?」


 罵声や銃声も飛び交う。その音は隣町にも届くほどだった。


「そろそろ現れるはずだ。」


 -------


「現在、ラグズルと始まりの街にて、DEATH SENTENCEと思われる集団が暴れまわっている模様。これは好機(チャンス)だ!今すぐ街に向かい、奴らを捕まえろ!!」


 同時に数百を超える警察の集団が押し寄せる。あまりの人数差に連行される奴らが続出している。


「こちら、ラグズル警備班。ラグズルにいる一味の内の20人の確保に成功致しました。これから小隊を作り、奴らの事情聴取を行います。」


 始まりの街でもどんどん捕まっていく。が・・・


「消えろ・・・」


 DEATH SENTENCEのメンバーの内1人が警察にスティッキーボムをくっ付ける。


「き、貴様!なにを・・・」


 チュドオォォン!!


 男は自分を犠牲にして警察をまとめて起爆する。


「こちら本部!始まりの街で爆発が見えたが、なにがあった!?お、おい!応答を要請する。応答しろ!!ま、まさか・・・」


 始まりの街にいたほとんどの警察はDEATH SENTENCEの持つ爆弾によって殺された。


 -------


「始まりの街とラグズルではこれだけの騒ぎが起こっている。こんな人の密集した場所から抜け出すのは難しいだろう・・・」


「フェノールタウンです!!シュンペイはおそらくフェノールタウンからの脱獄を図っています。」


 クリスとこだまの推理によって、シュンペイの脱出経路を突き止める。


 -------


 そんな中、1人の青髮少女はフェノール塔の前で何かを呟いていた。


「シュンペイさん、遅いなーもう予定時刻をとっくに過ぎてるのに・・・もしかして、忘れてる!?」


 そこで少女は目の前の光景に呆然とする。


「あ、あれ!?シュンペイさん!?そ、それにあの一緒にいる人、誰!?」


 -------


「さて、そろそろ現実世界への扉に到着するよ。正直私達にとって、ここからが本番だからね。」


 アリスは俺に極当たり前の事を伝える。


「シュンペイさん、もしもこの作戦が成功して、元の世界に戻れる事が出来たなら、二度と同じ誤ちを犯さないでくださいね。 (私だって苦労) (するんですから)


「当たり前だ。またこんな世界に来て、クリスやこだまに会ったら、今度こそ別れを告げられなくなる。」


 するとカーナラルは少し悲しそうな笑みを浮かべて「なら良いです」と言う。


 このゲートを通るのはいつ以来だろうかだろうか・・・ここを通ればもうあいつらとはおさらばだ・・・


 3人は青白い光に包まれながら前へ進む。


 ポワァァァァン・・・


「はっ!!」


 目を開けると、そこは灰色の石で出来た牢獄であった。仲間が引きつけたからだろうか、警察側の人間はほとんどいない。この人数ならアリスが1人で片付けられるだろう。


「久しぶりにこの世界に帰ってきたな・・・」


 あの世界に行く前はこの世界で20年近く暮らしていたんだ。


 -------


「二度とゲームに戻れなくなるぞ・・・」


 -------


 前にあんな事言われたな。今思えばその通りだ。あんな世界にいたら今頃ゲームなんて遅すぎる。でも、母ちゃんには迷惑をかけたしな・・・良い機会だし、更生するとしよう。


「おい、シュンペイ・・・なにしてる?」


 目の前に現れたのは、どこかで見た事のある様な男だった。


「誰だよ、お前・・・」


「忘れちまったか・・・お前の刑が実行されるまでの一週間ずっと一緒にいた・・・」


 シュンペイは記憶を張り巡らせる。


「思い出した!えーと、吉内翔だったよな・・・」


 その男は少し笑みを浮かべた後、問う。


「お前はどうしてここにいるんだ?まさかとは思うが、脱獄を考えてるんじゃねえよな?それはやめとけよ。前にも言ったろ?騒ぎは起こさないでくれって・・・」


「んな事はどうでもいい。今ここに警察はほとんどいねぇだろ?絶好のチャンスじゃねぇか・・・」


 厄介な奴に止められてしまった。なんとかして掻い潜らないと・・・


 -------


「クソッ!シュンペイはどこだ?」


 フェノールタウン一帯を探し回ったが、一向にシュンペイの姿は見当たらない。


「もしかしたらの話ですが、私達をフェノールタウンに誘導させておいて、本当の脱出経路は始まりの街とラグズルのどちらかかもしれません。シュンペイはDEATH SENTENCEではありませんし・・・」


 こだまは再度推理を始める。しかし、彼女等に考える時間は与えられていない。刑務所から出られた時点でそれ以上の追跡は不可能なのだ。それを悟ったその時・・・


「あなた方はシュンペイさんのお仲間ですよね?シュンペイさんは今日私とお食事の予定だったのですが、なぜか向こうに行ってしまいました。あなた方なら、事情がわかるでしょうか?」


 そこにいたのは、運動会の日、シュンペイと借り物競争で争った青髮の娘。綺菜であった・・・


 -------


「脱獄のつもりなら、俺が通さねえぞ。後ろの嬢ちゃん達も脱獄は控えておきな。日本の警察から逃げきれ・・・」


 ゴスッ!!


「なんだ・・・コイツ・・・」


「マスターの計画の邪魔をする奴は、誰であろうと殺す。」


 翔の鳩尾を蹴り上げたのはアリスであった。


「ガハッ!ガハッ!」


 翔はその場に倒れ込んでうずくまっている。


「邪魔が入ってしまいましたね。あなたがいると計画がズレそうなので、記憶は消去させてもらいますよ・・・」


「待ってもらおうか・・・」


「「「えっ!?」」」


最終回まで残り1話となりました!

え?4話構成じゃないのか?それはですねぇ、実は私、ネタが思い浮かばないのです!というより、この内容で4話まで引っ張るのが非常に難しい。なので、今回は3話構成にさせていただきます。最終回にこんなグダグダなのもどうかと思うんですけどね・・・


あ、休暇なのでしばらくしたら戻ってきますよ。それまでは夢喰少女の方をよろしくお願いします!ちなみに、1話はすでに投稿済みでございまする。


雑談をしたいのですが、それらは最終回を書き終えて呪縛から解けたらにしましょう!ということで、今回はこの辺で、ヨーソロー!

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