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自縄遊戯  作者: とにあ
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花の雨

使用お題ふたつ


 藍色の傘が揺れる。

 しとしとと藤の花弁を受ける傘。

 花の雨。

「ぬしさま」

 呼び掛けに傘が揺れる。

 髪に藤の花簪。

「ほら。揃いで挿そう」

 笑いながら挿し入れられる藤の花。

 私は沈む思いを抱いて動くお人形。

紅飛沫(べにしぶき)?」

 私の内側につもる感情(ちから)

『消沈』

 失われる失意虚無感こそが生きる力。

 ぬしさまの笑顔。

 それが私から命を奪う。

 きっと、それは正しいこと。

 嬉しいこと。

「やれ。気難しい」

 からからとぬしさまが笑う。私に力が注がれる。

 ああ。違うのです。違うのです。

 私はただ、ぬしさまのおそばで語ろうておりたいのです。

「揃いは嫌か。されど、紅飛沫。ぬしは我のものぞ。諦めておけ」

 揃い揃いとぬしさまが笑う。

「ぬしさまのような殿御が花簪などおかしゅうござんます」

「揃いは嫌か。おかしいか」

 面白そうに笑いながらぬしさまが頭を撫でてくださる。

「なら紅飛沫がふたつ挿すといい。ぬしなら愛らしかろう」

「眠うございます。ぬしさま」

「ああ。そうか。おやすみ。紅飛沫、きっとすぐ眼が覚める」

「あい。おそばにおいてくださいね」


 傘

 おやすみ

 藍色

 http://shindanmaker.com/535486


【消沈】を源に動く日本人形を操る男傀儡師。派閥は『翠月』。性格は傲岸不遜、気だるげな目が特徴です。

#懐来町 http://shindanmaker.com/535276

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