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切望の糸
使用お題ひとつ
ずるずると地を這う糸を手繰り寄せる。
勢いよく引いてよく切れてしまわないなと思いながら。どこか置き去りになった心が温度を感じない。なぜ糸を手繰っているのだろう。疑問に思うし、やめるべきなのに。手繰り寄せる手は止まらない。知りたいし知りたくないのだと思う。希望なのだ。たぶん。
すべてを投げ棄て君と踊れず未練の糸を手繰り寄せる。僕は君のようにすべてを蹴り捨てれなかった。
そう、君に憎まれても君を縛るこのえにしの糸を手放せずひたすらに地に這い糸を手繰り寄せるのだ。
ただ君に会いたい。
『手繰り寄せた糸の先』をお題にして140文字SSを書いてください。
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