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自縄遊戯  作者: とにあ
397/419

花曇り

使用お題ふたつ

 ぴたりと足が止まった。

 白々とした花弁が指先に貼り付いている。視線を巡らせても花は見当たらず、空を仰いでもただ薄明るい曇り空。

「どこから訪れたのだろうか。君は」

 口ずさんでも花弁が応じるはずもなく、また風にひらり飛び去ってゆく。

「よっ」

 路地から現れたおまえは当然の表情で私の横につく。その口からこぼれ落ちる益体もない言葉たち。「今日みたいな空を花曇りって言うんだろうな」思わぬ洒落た言葉すらひらほろおちる花弁のように。

 気兼ねない友人で気がつけばよく横にいて心を、まぁ、解してくれる。「そんなことをするのは好意を持った相手にだけ」とか言っている博愛主義者。

「ちゃんと前見ろよ」

 クッと手を引かれてたたらを踏む。

「危ないじゃない」そう言おうとしたら白い花弁が無数に舞う。

 いつの間に誘導されていたのか。胸を締めつける光景に泣きそうになる。

「やだ。もう。好き」

「おう。一番好きなやつと共有するのが一番いいだろ?」

 は?

 見つめればツッと視線をはずされた。

 え?

 照れたように笑ってる。

「あーあ、言っちゃった」

題は【春】の季語である「花曇り」を使った「相手の裏の顔を知る」お話です

#季節しばりのお題 #shindanmaker

https://shindanmaker.com/893447


「ぴたりと足が止まった」で始まり、「あーあ、言っちゃった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以内でお願いします。

#書き出しと終わり #shindanmaker

https://shindanmaker.com/801664

裏の顔なぞなかった。&文字数少なめ

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