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私の弟
使用お題ひとつ
父の探検についていって疲れたのか寝ている弟を見下ろす。
気がつけば、私を追いかけるより『僕だってできるもん』と駆け出す弟を追いかけたり、心配するのが日常になっていた。
きっとちゃんとできるようになっていくのだろうけど、まだ幼い弟のことは心配でつい過保護になってしまう。だからかな。眠っている弟が昔みたいに幼い天使に見えてつい嬉しくなる。額にかかる柔らかな髪を払ってそろそろ切ってあげる頃かしらと思う。
いつまでも小さな弟でいて欲しくもあり、籠を飛び出して駆けていく弟が誇らしくもあり、心が不安定に揺れる。
照れて嫌がるけれど寝ていれば髪や額にキスを落としても大丈夫。
どんな翼を広げてもあなたは私のかわいい弟。
貴方は時間があるなら『寝ている相手の髪をいじっている姉弟』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。
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