追憶
使用お題ひとつ
心惹かれる。
ふと見た時に君の笑顔。
笑顔がうまくつくれない。
ちゃんと笑えてるだろうか?
君との距離を縮めていきたいんだ。
声をかけるイイワケを探して、君に声をかけて距離を縮めたい。
伝えることが出来れば、答えを出してしまえば、そう思うのに答えを出してしまいたくない。
手が届かない場所で手を伸ばす。
砂を打つ波の音が、波を渡る風の音が愚かさを笑っていく。
やり直したとしても、後悔しかなくとも、何度でも、また同じ出会いを求めるのだと思う。
変えることなど出来ないでいい。
どれほど後悔しても、君の笑顔が見ることができなかった人生はきっと精彩を欠くだろう。
すべての経験が今をつくる。
心のうちから君は消えない。
消えてしまえば、生きやすいかも知れない。
つまらないイイワケも、君に近づきたい自分の姑息さも、一歩を踏み出せなかった後悔すら、結局、何もなくしたくない。
心惹かれる君の笑顔。
記憶の君は笑顔じゃない時もあったはずなのに、思い浮かぶ姿は盗み見てた笑顔。
「好きになった人にはちゃんと伝えろよー」
「え。愛してますよ?」
伝えてみました。とばかりにすましている息子に苦笑いがこぼれる。
「はいはい。ありがとう」
うん。
本当に君が好きで幸せだよ。
〔何度でも、また〕です。
〔会話文のみ禁止〕かつ〔音の描写必須〕で書いてみましょう。
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