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自縄遊戯  作者: とにあ
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夕焼け公園

使用お題ひとつ

 夕焼けで赤く染まる海辺の公園で少年は少女に出会った。

 足を投げだして綺麗な涙をこぼす少女のそばで少年はそっと本を読む。それは小さな声での音読。

 風が少年の小さな声をなぎ消していく。

「聞こえないわ」

 少女の声に少年は声を大きくする。

 夕焼けが赤く闇を引き連れてくる頃立ち上がる少女を少年は見上げる。

 赤闇に舞う髪ほっそりとした肢体。

 伸ばされた少女の手を少年は見つめる。

「またね」

 少年は少女の手をとる。

「うん。またね」

 少年は波間に向けて駆け出す少女に驚く。

「またね!」

 少年の驚きを少女は鮮やかな笑顔と声でかき消し海に消えていく。


「本当にあの日は驚いたんだよね」

「何に驚くと言うんだ?」

 元少女は元少年に尋ねる。

 場所は海辺の公園。

「君が海に消えたから」

「私は海の守部だからな!」

 鮮やかな笑顔に元少年は微笑む。

「今日の話はなんだ?」

「人魚姫なんてどう?」

「ソレなんか哀しいから嫌いだ」

 元少女は元少年と違う生き物。

「海に住んでて助けてくれるんだから似てると思うよ」

「だって、お姫様じゃないし、王子様は他の女にとられるんだよ!」

 夕焼けに拗ねる元少女に元少年は笑う。

「だから、僕らは大丈夫だよね。好きだよ」


「平凡な少年が、夕焼け空の下、本が好きな少女と出会う」という話をかいてみましょう。

#ボーイミーツガールをかく

https://shindanmaker.com/716825

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