君がわらう
使用お題ひとつ
「あとほんの少し、はやかったらね」
そう言って君は笑った。
「これ、君のだよね」
と差し出したピルケース。
君は笑いながら受け取った。
そう君は笑っていた。
葬儀の翌日、雨が降っていて気持ちがより沈む。
君は笑っていた。
花が舞う。
その光景を見て夢と知る瞬間がある。
だってそんな場所は知らないのだから。
「虹の根元を探しましょう」
君が笑う。
差し伸べられた手がとれない。
「約束したでしょう?」
君が笑う。
「絶望がかえり希望が生まれる場所を探しにいきましょう?」
君が笑う。
君がわらう。
「忘れてた、忘れてただけなんだ」
君の声が聞こえないふりをしたのはその時他の友人と話していたから。
気がつかないフリ。見ないフリ。
君はひとりで大丈夫。
「虹の根元を探しましょう。いつかいっしょに」
そんな子供の頃のたわごと約束は忘れたフリをしていたんだ。
気がついてた。
ピルケースに描かれた虹の絵が濡れる。
いない君にどんな言葉ももう届かない。
ああ。
きみがわらう。
「これ、君のだよね」「忘れてただけ」「あとほんの少し、はやかったら」という3つの台詞を盛り込んで、とにあの暗いお話を創りましょう。
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