偽りの朝
使用お題みっつ
古めかしい水銀体温計をゆらゆらとふる。
私の基礎体温では水銀が動いてくれないのだ。
ほら、デジタル体温計で32.7度とか言われて爆笑したクチなのだ。
まぁ、そんな数値をはじき出したのは一回だけだから誤測定だったのかもしれない。
普段はそう、35度付近をゆらゆらしてる。
低体温、低血圧とずっとつきあってきてる。
ああ、本当に遠くまで来たなぁと思う。
窓辺に置いてある椅子にに腰掛け、窓の額縁。茂みむこうに見える水路を見下ろす。
横に棚に置いた『不老不死』とか『運命史観』とか小難しい教養本。
こうゆうものを読み耽ってると世の中が急につまらなく感じてくる。
それはまるで溺死体の如くぶよりぶよりと曖昧な夢想のような錯覚。
死ぬだけだ。
なにも得ずに終わるだけだ。
古めかしい水銀体温計をゆらゆらとふる。
私の基礎体温では水銀が動いてくれないのだ。
ほら、デジタル体温計で32.7度とか言われて爆笑したクチなのだ。
まぁ、そんな数値をはじき出したのは一回だけだから誤測定だったのかもしれない。
普段はそう、35度付近をゆらゆらしてる。
低体温、低血圧とずっとつきあってきてる。
ああ、本当に遠くまで来たなぁと思う。
窓辺に置いてある椅子にに腰掛け、窓の額縁。茂みむこうに見える水路を見下ろす。
横に棚に置いた『不老不死』とか『運命史観』とか小難しい教養本。
こうゆうものを読み耽ってると世の中が急につまらなく感じてくる。
それはまるで溺死体の如くぶよりぶよりと曖昧な夢想のような錯覚。
死ぬだけだ。
なにも得ずに終わるだけだ。
何もない辺境の地で一人でいくのだ。
周囲の視線が煩わしいから買い物もせず餓死していこうか?
誰にも会わず静かに。
鳥たちは愛をうたう。
違う。
繁殖のためのつがい探し。
そこに愛なんてあるかどうかわからない。
本能はあるだろう。
そう、本能なんだ。
それに愛なんて名前を付けただけだ。
愛になるとそれは一気に押しつけがましい束縛に変わる。
愛は哀に変わってく。
愛を知るのは哀に逢いにいくこと。
唾棄すべき愛など現実にだけあればいい。
冬の真昼にうたう鳥は額縁のむこう側。
隙間風が聞こえてくるような冬の朝。
鳥の歌はまだ聞こえない。
人生に投げ込まれたタオル。
現実の私は身じろぎひとつない溺死体。
ここは夢の世界。
終わらない仮想世界。
お題は「夢想のような」「それはまるで溺死体の如く」「唾棄すべき愛」です。
https://shindanmaker.com/181536
提案するのは、「運命史観」、「辺境」、「遠くまで」、「水銀体温計」、「冬の真昼にうたう鳥 」の五つのお題です。
#5odai
https://shindanmaker.com/114923
お題:朝の仮想世界が舞台の話。アイテムはタオル。
https://shindanmaker.com/181661




