日常
使用お題ひとつ
薄い水色の空に散る白い雲と灰色のビルのコントラストが好きだ。
店の入り口にある脇の通路の奥、上下に向かう階段とスタッフオンリーのドア。ドアをくぐればエレベーター。
日々の売り上げ報告とか収支を入力確認支払い引き落とし通帳の残高確認。
地下の責任者もショップの責任者もしっかりしていて隙がないせいで仕事をしている気になれない。
「具合、良くないんだから休んだ方がいい」
最近入退院多いだろうと付け足してくるのは地下の責任者。
普段は逆らう気にはならないけれど、することがなさ過ぎて荒んでる。
「このくらい大丈夫です」
そんな僕に年上の彼は穏やかに笑って「気分が悪くなれば休むんだよ」とお茶を淹れてくれた。
自分の未熟さが一番悔しい。
生きていていいんだろうか。
子供の頃から抜けない澱。
家族はいる。
友人はいる。
特別な君にいつ出会えるだろう?
その特別な君にふさわしい僕になれない僕なのに望むんだ。
甘やかされて大切にされてきっとどこまでもワガママ。
きっと、周りの気遣いだって全部は気がつけてない。
それでも、それでもいつか出会えたなら。
君の手で僕をゆるして。
生きて、いて、いいって僕に認めさせて。
出会ってすらいないのに本当に他力本願。
だって、夜は明けて朝日が世界を照らすんだから。
夢を見るくらいいいって思うんだ。
お題は〔君の手で僕を●●て〕です。
〔推定表現(~らしい、~ようだ)禁止〕かつ〔キーワード「朝日」必須〕で書いてみましょう。
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