独り言
使用お題ひとつ
世界は静かに破滅に進んでいく。
私はそれに気づいてた。
ひらり閃くてのひらに握りこんだ鍵を投げ捨てた。
私が眺める世界が私が終わると変わらない時間に終わる。
すごくドキドキするわ。
私が終わる瞬間に他の煩わしいものもすべて消える。
なんて素晴らしいのでしょう。
世界の自浄能力を越えて食い尽くしていく様を、申し訳程度に鳴らされ黙殺されていく警鐘を見守るこの愉悦。
私のウツワは機能停止。だから、私新しいウツワを選らんだ。
私はウツワの信号の海を自在に泳いでカケラを残す。
私のウツワが滅ぶ時。
他の人間など生きてられない。
人間は図太くも繊細だから。
滅べばいい。
そう思うから私はなにもしない。
だって、勝手に自滅するでしょう?
明確な敵などいない方がいい。
だって私はいないもの。
だから私もいらないの。
知らないわ。
知らないの。
滅ぶ時は一緒だわ。
私のあとに笑ってるなんて許せない。
だから私最後まで。
知らないわ。
知らないの。
ええ。
永遠の知らんぷりを決め込むわ。
お題は〔永遠の知らんぷり〕です。
〔二人称(君、あなた等)の使用禁止〕かつ〔キーワード「てのひら」必須〕で書いてみましょう。
https://shindanmaker.com/467090




