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自縄遊戯  作者: とにあ
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紅花を

使用お題ふたつ

 深紅の花をそっと手に握り込む。

 赤い花は白い粒に包まれ鮮明さを失っていく。

 抱きしめるように抱き砕いて空へ散らそう。

 空へ堕ちる赤い花は美しいことだろう。

 白みはじめる空を眺めながら赤い赤い花を君に贈ろう。

 繰り返されるありふれたさよなら。

 何処にもいけないよと君は泣いたけれど、決して留まり続けてはくれないんだ。

 僕が触れるものはすべて凍りつく。

 大切だと、愛おしいと思うならば僕は手放さなければいけないんだ。

 夜明けの白が空気をぬるめていく。

 僕の時間はおわり。

 私の時間がはじまる。

 どうか、朝の熱よ。

 凍てつかせることしかできない私をどうか溶かしてほしい。


お題は〔ありふれたさよなら〕です。

〔「?」の使用禁止〕かつ〔「朝」の描写必須〕で書いてみましょう。

https://shindanmaker.com/467090


お題は「何処にもいけないよ」「空へ堕ちる」「赤い赤い花を君に」です。

https://shindanmaker.com/135064


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