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箱庭の繁栄
使用お題ひとつ
私のうまれた国はとても狭い箱庭の中。
民の九割が軍部に属している。
故に軍部からの通達は絶対事項として周知されている。
狭いゆえにささやかな収穫。
私達は私達を愛おしむ。
母なる王は国民すべてを愛する愛の王。
ゆえに私達は生きるため他者より搾取する。
私達は箱庭に住まう選ばれし民。
共に生きようが、我々は異なり続ける。
異なる道を。
異なる手段を。
ただ私達の王に捧ぐのだ。
軍は、王は望む。
選ばれし箱庭の永遠の繁栄を。
地上が滅びようが、我々が滅びようが、永遠に。
繁栄の箱庭は空に。
その国は、『ありふれた天空にある国です。孤高至上主義で、国民は皆、軍隊に絶対服従。女王は、愛王、と呼ばれる。』こんな世界です。
とにあさん、書いてみませんか?
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