同棲中
使用お題ひとつ
黒鍔緋架は天使のような僕の彼女だ。
明るい場所では栗色にも見える黒髪は長いゆるふわで、本人はままならない髪だって膨れてる。
パジャマにしてるのは僕の古いダボTで伸びた襟元から時々こぼれる肩にそそられる。
「真緒。まーお」
猫が鳴くように僕を呼ぶ。
僕の名前は天平真緒。
子供の頃は小柄だったが高校以降にょっきり伸びた。
戯れながら遊ぶ彼女に「まるで猫のようだ」と告げればぷぅと頬を膨らませる。
「猫は真緒でしょ。緋架は、ね?」
わかってるでしょとばかりに僕を見上げてくる。
そのゆるいカッコで僕の膝を抑えつける所業は悪魔じゃないだろうか?
いや、悪魔というより淫魔だろうか?
胸の谷間に視線がついつい。
「……緋架は小悪魔だ」
いろいろと欲求を抑えつつこぼせば彼女は天使のような無垢な笑顔を披露する。無垢な笑顔がエロいって最悪だ。
「いつか貴族位の悪魔になってみせるわ。そしたら真緒を使い魔にしてあげるからね」
緋架は僕の彼女だ。
ある日「三つの願いを叶えます」と部屋に転がり込んできた。
「三つの願い、あとふたつはゆっくり考えるね」
「ええ。任せて。緋架が叶えてあげる」
ひとつ目の願い?
もちろん、「僕の彼女になって」だ。
緋架は僕のかわいい彼女だ。
あなたは2時間以内にむしろRTなんてされなくても、悪魔と人間の設定で同居して暮らし始めた二人の、漫画または小説を書きます。
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