出航は出逢いと繋がる
使用お題ひとつ
駆け抜けるとそこは船上だった。何を信じれば良いんだろう……。とまどいながら、「帰りたい」と叫んだ。
「まって。もう出航してるから!」
後ろから追ってきたのは幼馴染みのビオセ。
不安でとっさに抱きついた私をビオセは受け止めてくれる。
私もビオセも先の戦火で親を喪った孤児だ。
復興ままならない故郷では養いきれないと養子縁組や、職の斡旋が盛んな王都へと連れていかれている最中だったのだ。
「帰りたいよ」
「帰っても誰も、何も残ってないよ」
故郷が遠のいていく。
どんどんと遠ざかる壊れた町。
それでもそれは愛おしい風景だった。
船が王都についた時、私とビオセは「また会おう」「ずっと友達だ」と約束してそれぞれ手を引かれていった。
私はまわりに「幸運だ」「幸せ者」「どうか良い子にするんだよ」と言われながら一人の男性に引き合わされた。
私や、ビオセよりずっと年上の男の人。
それが、私の新しいお父さんだった。
『駆け抜けるとそこは船上だった。何を信じれば良いんだろう……。とまどいながら、「帰りたい」と叫んだ。』で始まる物語をお願いします
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