152/419
未完成のキャンバス
使用お題ひとつ
瑠璃色に染まるキャンバスに描かれるのは僕らの軌跡。
僕らは時計回りで生まれる赤子。
時の標に従って生まれ育ち散っていく。
くるくると時計回りに瑠璃色のキャンバスに足跡を残していく。
一人一人は欠陥だらけの僕らが刻んでいくのは一人では完成することのない歴史という名のキャンバスで。
独り瑠璃の色の中、空を見上げてもその空を見るのは一人ではない。
誰かがいるから僕らはいる。
僕は僕のために歩くだろう。
振り返ればそれは完成された一枚の絵となっている。
僕は知りたい。
僕らが描いたキャンバスは君の目にどう映るのかを。
そこにあるのは痛みであり、苦痛であり、歓喜と達成感。
瑠璃色に輝く海。
瑠璃色に輝く空。
君の声が僕らに届くことはなくとも。
僕らの軌跡は君に続き、届いているだろうか?
時計回りで生まれる僕ら。
瑠璃色の世界で僕らは僕らの欠陥を補いあいながら歩いてく。
本日のお題。
欠陥だらけの僕ら / 時計回りで生まれる赤子 / 瑠璃色のキャンバス
https://shindanmaker.com/620432




