表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自縄遊戯  作者: とにあ
142/419

デートに

使用お題ひとつ

「変な夢を見た」

「ほう」

 目が覚めたから横にいる恋人にいつもみたいに説明する。

 感覚を共有してほしいってわがまま。機嫌が悪ければ「うざい」って拒否られるけど、今日は大丈夫みたい。ちょっと怖かったし、聞いてくれるのは嬉しい。

「そう、足元から崩れ落ちるようだったんだ」

「大丈夫。これからだ」

「え?」

 これから?

「フリーフォールの上昇最中に寝るとはいい度胸だなと思っていたところだ」

「え?」

 あれ?

 くるんと周囲を見回せば世界がどんどん広がっていくところだった。

「でなければ恐怖で気を失ったのかと。のりたいと言ったのはお前だよな?」

「こ、恐くなんかないよ」

 デート中だった!

「それは良かった。じゃあ。俺は目を閉じてるからそっちを見ないし、現実を遮断する。自力で耐えてくれ。できれば騒がずに」

「いや、こーいうのは絶叫してこ、そぉおおおおおおおおおぉっ」



「次はあっちにのりに行こう!」

「フリーフォールはもう乗らないぞ」

「あっちのコースター足踏ん張れないタイプなんだって!」

「懲りないなぁ。ランチ食えるのか?」

「ふっふ-ん、食べられるも~ん」

「まぁ、楽しそうだからいいけどな」

「ねぇ」

「ん?」

「アイス食べたい」

「ランチ前に?」

「ランチ前に」

「しかたないな。りょーかい」

「じゃあ、待ってる」

 自販機でドリンクを買ってベンチを陣取って、ソフトクリームを二つ持って人をよけてるあなたを見るのが好き。

 苦手な絶叫系にも黙々とつきあってくれるあなたが好き。

「ほら、チョコミックス」

「そっちのは?」

「オレンジミックス。味見する?」

「うん」

「お。約束覚えてるな?」

「ん~?」

「絶叫系はもうなし」

「うん。落ち着いたらランチして散策コースいこ」

 あなたのほっとした表情も好き。

「いいのか?」

「うん。また次のデートでね!」

「しょうが、ないな」


「変な夢を見た」「足元から崩れ落ちるようだ」「恐くなんかないよ」という3つの台詞を盛り込んで、デートするお話を創りましょう。

https://shindanmaker.com/616070


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ