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自縄遊戯  作者: とにあ
105/419

減っていく

使用お題ひとつ

「あなたは選ばれた聖女なのです」

 薄衣の女性が厳かに告げる。

「わ、私が?」

 女性がそっと私に跪く。

 その顔は……、


「お姉様!?」


「ええ。まりなちゃんが起こす前に起きるなんて珍しいわね」

 姉はころころと笑う。

 今日は休息日で姉も制服ではなく、ふんわりやわらかい生地のワンピースを身にまとっている。

 夢だったのかと思うと照れくさく、つい笑ってしまう。

「今日はりんごジャムのホットケーキを準備しているのよ。冷める前に来て頂戴ね」

 姉はそう言って部屋を出て行った。

 それを確認した私はベッドから這い出し、着替えを持ってバスルームに向かう。

 シャワーにドライヤーを済ませて着替える。親族の女子会に誘われてるのだ。

「あら?」

 女の子の胸は体調にもよって微かな変動がある。下手なダイエットをすれば真っ先に落ちるのが胸だ。

 そう、いつものボディスーツ、胸に余裕を感じた気がした。

 重力に従って落ちたかな?



「あなたは選ばれた聖女なのです」

 薄衣の女性が厳かに告げる。

 私はその胸の谷間に視線を奪われる。

「聖女って何をするんですか?」

 ふわっとした動きで巫女。(おそらく)が立ち上がる。

 そっと私は自分の胸に視線を落とす。


「え!?」


「珍しいな。調子が悪いんなら救護室に行ってろ。布都、連れて行ってやれ」

 保健委員である布都さんが『はい』と立ち上がる。つい視線がその胸にいく。

 やわらかな双丘。

 ここのところの夢見が悪すぎる。それにしても授業中に寝入ってしまうなんてありえない。

 もしかして呪われてる?

 なにか、ブラがごそごそして気持ち悪い。





 ねぇ。

 最近どうしてこの夢を見るのかしら。

「あなたは選ばれた聖女なのです」

 薄衣の女性が厳かに告げる。

 すでに見慣れた光景。これは夢。現実じゃない。

 私はそっと自分の胸に触れる。

 鎖骨。

 その下に指を這わせれば硬い肋骨。

 その手にやわらかな感触は残らない。



 目が覚めたのは幸いにして自室。

 ごそりと下着の棚をあさる。

 私の下着はすべて測って合わせてもらった下着。

 合わないことがおかしい。

 しかし、合わせてもそのスペースに詰める肉はない。

 私の現在の胸は、絶壁と言える。

 そしてそのことに誰一人として違和感を持たない。


「まりなちゃん」


 姉の声に振り替える。

 羨んだことなどない姉の体。

 豊かな胸のふくらみ、くびれ。

 私の胸はどこへいったの?



「まりなちゃん?」

 姉の胸で泣いた。




「まりなちゃん?」

「お姉さま?」

 不思議そうに姉が髪を揺らして微笑む。

「こわい夢でも見たのかしら?」

 どこからどこまでが夢なのだろう?

 私はそっと胸をなでおろす。

 手にあたるやわらかな感触。

 ああ、夢だったの。

「ええ。おかしな夢を見ちゃった」

「今日はりんごジャムのホットケーキを準備しているのよ。冷める前に来て頂戴ね。お話聞きたいわ」

 姉はそう言って部屋を出て行った。

 ああ、シャワーを浴びて親族の女子会準備を始めなくっちゃ。

 マナイタ胸になるなんて、ほんと変な夢!


あら?

痩せたのかしら?

ホラー要素:18% 【必須】

異世界要素:3%

巨乳要素:44%

コメディー要素:36%

という、百科事典級貧乳ものを書いて頂けませんか?

#novfct

http://shindanmaker.com/564028

苦手ジャンル=w)

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