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自縄遊戯  作者: とにあ
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自問自答。

使用お題は二つ。

 私はゲームをしてたの。

 それはとても楽しいゲームだった。

 桜咲く日の入学式から始まる学園物。

 クリックひとつで勉強したり運動したり、分岐ルートを楽しんだわ。

 学園生活は限られた選択方式。

 間違いはあるけれど必ず正解も見えていて、それによっぽどじゃなきゃ、どん底ルートにははまらないし、セーブ、リセットロードが可能だった。

 一からやり直したら反応はわかってるしね。

 そこは私が好きにすることのできる世界だったの。

 それってでも本当に私が好きにしていたのかしらとも思うわ。

 うん。

 今になってようやくそう思ったの。

 やだ、呆れた目で見ないでよ。

 人は限られた選択肢の中で生きてるってわかってる。

 人生は勝負ゲームだけど、ゲームびじゃないってね。

 人生の勝敗なんて自分が決めるもので、きっと死ぬまで見えてこないの。

 ねぇ、ここが私にとってゲームの世界だって言ったらどうする?

 やめて。そんな目で見ないでよ。

 ゲームにはまるって、私が遊んでたのか、製作者に遊ばれていたのかって思っちゃってる。

 今の現状が嫌いなわけじゃないわ。

 それでも、画面の向こうの現実世界。

 そこに私はいるんだろうか?

 食べ終えたお弁当の蓋を閉め、部室の窓からグラウンドを見下ろす。

 早々に食べ終えて食後の遊びに興じる生徒。それを見守りながら駄弁る女生徒。

 ゲームは三年間を通じて友人を、恋人を作ることを目標に。

 本来の私ではわからないであろう学業もこの世界の私は容易くこなす。


 こここそが現実リアル

 それともやっぱり仮想現実ゲーム


 私はわからないまま私の現実リアルを生きていく。

とにあへのお題:【画面の向こうの現実世界】 「やめろ、そんな目で見ないでくれ」

http://shindanmaker.com/230632

とにあさんは、「昼の部室」で登場人物が「好きにする」、「桜」という単語を使ったお話を考えて下さい。

#rendai http://shindanmaker.com/28927


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