第2話
やはり表現は難しいです。
まだまだ至らない駄文ではありますが2話目です。
こんなお目汚しにお目を通していただいて、果てには評価を…。
感無量です。
本当にありがとうございます。
それからさらに一ヶ月。
言語は完璧。今では、他の言語の勉強もしている。
魔法の扱いにも慣れてきた。基礎はしっかり身についていたので魔力不足による立ちくらみなどはなくなった。
最初はひどかった。
一発魔法を撃っただけなのに、その瞬間気絶。
裏庭の隅っこで朝までお寝んね。
次の日からは、そうならないように、小さな火の玉や水の玉を出すようにした。
人には魔力という力が存在し、それを魔法といった形で放つことで様々な効果が得られるらしい。
魔力にはその最大値というものがあり、魔力のキャパシティを魔力量という。
これが多い人ほど、扱う魔法は強力で使える回数も多いということは、講義で学んだ。
魔力量は魔法を行使することで、絶対量が増えるのだそうだ。
この魔力量を超えて魔法を行使すると、立ちくらみをおこしたり、気絶したりするという。
そういうことは講義のはじめにおしえてくれよ…。
俺もう気絶しちゃったよ…。
今まで、魔法の訓練では実技はなかった。全部講義形式なので、どんな魔法が使えるのか全くわからなかった。そのため、魔術の講義を終えると、夜遅くまで、一人で魔法を試してきていたのだ。
まずは、城の書庫で魔法の構成と詠唱を覚え、それを実践するというながれだった。
因みに、魔法を行使するときの方法としては、
・詠唱
・奉納
・魔法陣
この3つだそうだ。
・「詠唱」は、魔力を実際にその形に作り変えるときの媒介として、イメージしやすいように定型詩のようなものを唱え魔法を行使する、とのこと。
…何のことだかさっぱりわからん。
・「魔法陣」は、これは魔法の構築の原理のしたがって、それをわかりやすいように平面に、そして立体に表現したものを魔力の変換機として使用することで魔法を行使する方法。
…魔法陣に立体があるとは驚きだ。それ以上に、説明。
マジ意味不明すぎて驚きだ。
・「奉納」というのは、何らかのアーティファクトを魔力代わりに使用して魔法を行使するのだそうだ。主に、魔力量の少ない戦士や、魔力が枯渇したときの非常時に使うことが多いとされている。
まあ、そういったところか。非常時のときに使用されることが多いということは、俺も一応気をつけておいたほうがいいだろう。
この方法だと、詠唱や魔法陣などのまどろっこしいやり方はないらしい。
聞くだけだとかなり便利そうだ。詠唱や魔法陣よりも、使い勝手がいいんじゃないか?
今使える魔法は、
攻撃魔法では
・火系統の「火球」
・水系統の「水弾」
・氷系統の「氷槍」
そして
回復魔法の「治癒」
こんなところだ。
俺には苦手な魔法がないとか言っていたが、あれは、適性を調べる魔法をかけてもらった際になにも反応がなかっただけ、つまり、魔法が失敗しただけのようだった。
期待させんなよバカヤロー。
ある日、剣術の訓練で負った傷に回復魔法をかけてみた。
「祈り捧げしは我御霊。神の子なる者に祝福を与えん…。『治癒』!」
やっぱり、何にも起こらない。これはどういうことなのだろう。
回復魔法が間違っているわけではない。
つい最近、回復魔法を堂々とかけるチャンスがやってきた。相手は階段で転んでしまい、そのまま足の骨を折ってしまった駄メイドさんだ。そのときは、無事に成功し、骨折まで治せるのかと驚いていたくらいの効果だった。
これは、後で調べてみる必要があるな。
ある夜、いつものように魔法の訓練をしていたとき、俺は撃てる魔法の回数が増えていることに気づいた。
昨日は立ちくらみをおこすまで、5発「火球」をぶっ放した。
今日は立ちくらみをおこすまで、「水弾」を7発撃った。
これはどうしたことだろう?
俺の魔力量が増えたのだろうか。たしか、この2つの魔法は必要魔力が同じくらいだったはずだ。
いや。
もしかしたら、得意不得意によって、必要魔力が違うのかもしれない。
これも、検証がひつようだろう。
これは非常に気になる。本にも何も載っていなかった内容だ。解明できれば、これからの魔法の訓練の大きな助けになるかもしれない。
久々に胸が躍る。
こんなにわくわくしたのは、この世界にきて初めてかもしれない。
次の日、「火球」で裏庭に生えていた草木に引火させてしまった俺は、裏庭での訓練が禁止となった…。
まだまだ至らない身ですので、これからも精進して参ります。
ありがとうございました。