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記憶の鎖  作者: 空き缶
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第六話:サッカー部ディフェンダー伊藤梓

空のやつひどいよなぁ〜〜〜。

親友からお金を取るなんて・・・

ほんとあいつは・・・・って何するんだ健介!


は〜な〜せ〜〜〜〜


兄が迷惑をかけました。では楽しんで読んでください

by栄介&健介

第六話

Next Day


「おい栄介!そんなに弁当はあげられないって!」

「いいじゃん!ちょっとくらいくれよ!」

「ちょっとじゃないから言っているのだろう?栄介。」


図星をつかれ固まる栄介。その隙に栄介が持っていた箸をぶんどり、そこについていた卵焼きを食べた。

栄介復活。微妙におこっている。


「お・・・俺のたまごーー!!!」

「お前のではないぞ。だいたい食べてなにが悪い。」

(俺のだよ・・・人のもので勝手に争うな。)


そんなつっこみを心の中で入れつつ、のんびりと兄弟げんかをみる。

いろいろ言い争っているようだ。

なぜかいつの間にか、あっちむいてほいに変化している。

・・・・・・べたすぎる。


午後の授業に入った。

今日はまじめに授業を聞く。

だいたいわかることだから少し考え事をする。

考え初めて最初にでてきたのは先輩のことだった。

先輩は俺のことを知らないのに、それでいいのだろうか?

反対に俺はよく知っている。どうすればいいのだろう。


答えは、でない・・・・。



放課後、今日はのんびり過ごせる日。

今日は先輩の部活を見に行こう。

心で考え、グラウンドを歩く。


「お〜い!空!!!」

「なんだ?栄介!」

「野球部見ていかねーか?」

「遠慮する!今日は用事あるし!!」

「そっかー!じゃな!」


ある程度会話を遠距離でして、野球のグラウンドから離れていった。

サッカーのグラウンドへ行く。

もう部活は始まっていた。


先輩のポジションはforward。

ボールを受け取りながら走り出す。

疾風のように駆け抜ける。

ぼーっと見とれていた。するといきなり目隠しをされる。


「なにをしているのかなぁ?市ヶ谷空君。」


思いっきりドスの利いた声で話しかけられる。だけど正直言って怖くない。

怖いことなんて滅多にないけど。

俺に害を与えるつもりがないからだろう。


「すいませんけど手、はずしてくれませんか?今見ていたのですが。」


一応丁寧語でこちらの主張を伝える。


「はずしたら答えてくれる?」

「もちろんいいですけど、内容によります。」


そうしたら手をはずしてくれた。目が暗がりになれかけていたので、もうちょっとなっていたら、ひどくなるところだった。

そして後ろを振り返る。そして女子サッカー部の格好をした人に聞く。


「あなた誰ですか?俺には見覚えがないのですが。なぜ俺の名前を知っているのですか?」


質問連発。何とか先輩(おそらく)は一回考え込んだ後、俺に向かって条件を提示した。


「じゃあ答えるから、その代わりなんでここにいるか教えてくれる?」

「いいですよ。こっちから答えます。」


そういって考え始める。俺にはポーカーフェイスは出来ないから、真実の少しを教えれば大丈夫だろう。


「なぜここにいるかは、女子サッカーを見てたからですけど。」

「あんた・・・ひどいわね。」


やっぱり答えた内容は正しいけど、相手の意にそぐわないようだ。


「ちゃんと答えたので次はあなたの番です。」

「しかたないわねぇ・・・。私は伊藤梓(あずさ)、二年生。女子サッカーのディフェンダー。こんなもんかな?

なぜあんたの名前を知っているかは・・・、企業秘密。」


秘密かよ!!!心でつっこみながら、あきらめる。

そしてまたグラウンドの方を見ながら話す。

先輩の動きを目で追う。すごく活き活きとしている。

かっこいい。今はそれしか表せない。

先輩を追っている動きに気づいたっぽく、伊藤先輩が話しかけてきた。


「さっきからずっとさつき先輩追ってない?気のせいかもしれないけど。」


答えたくなかったが、たぶんこの人は勘が鋭い。答えなかったら間違いなくやばいだろう。


「その通りですよ。よくわかりましたね。俺としては結構散らしてみてたつもりでしたけど。」

「あっさりと答えたわね・・・。でも先輩は人気あるから見ていると結構迷惑かもよ?」

「そうかもしれませんね。まぁ今日から後はくるとしても、一週間に一回ですけど。」

「ストーカー?あんたってそんな趣味だったんだ・・・。」

「違いますよ伊藤先輩。それにそんなことで、俺はあわてませんが。」

「梓」


名前かよ・・・。


「いと----「梓」

「わかりました・・・。梓先輩。」


少しばかりため息をつきながら、名前で呼ぶ。


「そろそろ部活の終了時刻ですけど、参加しないんですか?」

「ちょっと足首捻挫しちゃって。だから養生中。ほとんど治りかけだけどね。」


どうやら捻挫していたらしい。早くなおしてください、と言ってから部活の終了時刻となり帰ろうとした。


「では梓先輩さようなら。って、なにつかんでるんですか?」


俺は肩を見る。右手がみつかった。後ろへ振り向く。梓先輩が肩をつかんでいた。

少し身構える。そしてもう一度問うてみる。


「なにつかんでいるんですか?」

「なんとなく。」


げんなりするよ。これはこれで疲れてくる。


「とりあえず、離してください。」

「いいよ。」


って、いいのかよ!最初からつかんでくるな!


「では、さようなら。梓先輩。」

「じゃーねー。」


こうして帰ろうとグラウンドをでようとする。

門のあたりまできて、そこで栄介と健介を待つ。

そうすると霧月先輩たちがでてきた。

正確には、斑鳩先輩と霧月先輩の二人だった。

先輩に言いたいことがあったので、二人に近づく。


「霧月先輩?ちょっといいですか?」

「わっ!そ、空君かぁ〜。」

「明日、昼休み。屋上来てくれませんか?」


そう問いかける。昨日の告白の返事をするつもりだ。

そういった瞬間、斑鳩先輩の顔がにやりと笑ったように見えた。

大スクープ発見!みたいな感じに。

俺は確信犯的に問いかける。


「い〜か〜る〜が〜せ〜ん〜ぱ〜い〜?なに考えているんですか?」

「な・・・、なにも考えてないわよ・・・。」


先輩の顔に、冷や汗が浮かんだような気がした。それは一瞬にして消え去った。

そして小声で、「なんでばれたんだろう・・・。」とつぶやいている。

この距離ならまるまる聞こえているのに・・・。

そして先輩は答える。


「わ、わかったわ。明日の昼休みね。じゃあ、い、一緒にか、帰る?」


どもりながら先輩は俺に聞いてくる。ちょっとおもしろい。

笑いをこらえるのに苦労した。

丁重に栄介と健介と帰るから、と断り、二人を待って一緒に帰る。


「おい、おまえさ〜なんで今日女子サッカー部にいたんだよ〜。」

「それは俺も気になった。教えてくれ。」


情報伝達はやはり速い。どっから聞いたんだろう。

でも俺はこの二人だけには隠し事はしたくない。

今までのことを洗いざらいうち明けた。

告白されたこと、一週間のお試し期間のこと、等々話した。


「ばらすなよ・・・!」

『もちろん!』

「こんなのは黙っててもばれることだし。」

「同感。」

『で、答えはどうするんだ?』


答えたくないことを聞いてくる。


「先輩に答えたら言うよ。それまで待ってろよ。」


雑談をしているうちに駅へ着いた。

そして電車で眠る。



そして視た。


「産まれなければよかったのに!!!」



小説UPこれで今日はおしまい

ではすぐ読み終わるでしょうけど読んでくださいね〜〜〜


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