第二十五話:テスト勉強編
第二十五話
「やっぱ気分重い・・・。」
あの後俺はさっさと先輩と別れた。なんか気まずい雰囲気だったし、先輩にこれ以上聞かれるのが怖かったから。
「今日は勉強するか。それにしても・・・このメアドは俺にどうしろと?」
メルアドが書かれた紙を、先輩から渡された。おれPCも持ってないし、使い道がないんだけど。
「ケータイほしいけどな。生命保険の金もあるし、それで生活費代用するか。」
のんびりと歩く。駅への道は一人だ。確かにケータイはほしい。花梨にいつでも助っ人頼めるし。
駅に公衆電話があるからそこで電話すっか。後で花梨にも相談するか。
駅へついた。公衆電話を探す。すぐ見つかった。
金を投入して花梨の家の電話番号をプッシュする。
トゥルルル
プツッ
「はい?もしもし。」
俺は軽く舌打ちをする。なんでこいつが出てくる。女の声を取り繕って俺は声を出した。
「すいません。花梨とクラスメートのものですけど、花梨いますか?」
「あ、はいはーい。代わりまーす。」
ふうっ。なんとかごまかせた。そして保留音が鳴る。
「はい代わりました。誰ですか?」
「あ〜俺だ花梨。空だけど。」
「って空・・・!こっちに電話しないでケータイにしてよ!」
あきれた・・・。こいつ、自分のことを棚に上げやがって。
「俺さ、お前に電話番号教えてもらったことないんだけど。」
「あれ?そうだっけ。で、本題は?」
「今日助っ人きてくんない?こっちさテスト期間で。」
あっちもテスト期間かな?なら大丈夫だと思うけど。
「あのねぇ、こっちもテスト期間だし勉強しないといけないの!別に暇だし面白そうだから行くけど。夜に行くわね。じゃあね〜」
「じゃな」
そして電話を切った。家帰ったら今度は松山さんのとこに電話しないと。
定期を取り出し、俺は改札を通り抜けた。
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「ええ、すみません。今日から一週間、俺バイトやすませてもらいます・・・。すいません。終わったら二週間休みなしで働くんで、すいませんでした!」
そういって電話を切る。返事も聞かないできったから起こってるかなぁ?まあ今回は俺の命にもかかわるからよろしくということで。
「さてと、待つか・・・。」
「空〜!何教えればいいの〜?」
来るの速すぎっ!電話してから大して時間たってないのに、どうしてもうきてるんだよ!!!おかしいだろ!
そんな心中は中においておかないと。
「んじゃこれからあいつらの家行くから。勉強道具持ったからな。じゃあ行くぞ!」
「まってよ〜。私も自分の勉強しててもいいでしょ〜?」
「そりゃねぇ。ここの本いるんなら、何冊か持ってってもいいけど?」
「じゃあそうさせてもらうわ〜。んじゃあ行きましょう。ところで空。」
なんだ?いきなり真剣な顔をして・・・。どうして?
「なんだ?そんなになんかあったか?」
じーっと待つ。そこで疑問に思ったことがあったから、話に割り込んだ。
「そーいや、花梨の母さんになんか言われなかった?俺が話したのばれてないよな。」
「ええ。大丈夫よ。疑ってる様子はなかったみたいだし。ところで。」
また真剣な顔に。なんだ???
「どこの家に行くの?」
「・・・・・・・・・。」
ずるぅ!
言ってなかったっけ。
「言ってなかった?」
「言ってない!予想はしてあるけど!」
「栄介と健介の家。すぐそこだし。」
へ〜。言ってなかったんだ。納得納得。
「どこにあるの?」
そんな話をしながら玄関を出る。そして花梨は家の裏のほうへ走っていく。
「お〜い!どこ行くんだ〜!」
「自転車取りに。だって結構時間かかるんじゃないの?」
一分もかからん。隣の家はそんな遠くないよ。
「すぐそこだからさっさと行くよ。」
「ほんとに〜?」
それを無視して無言で歩く。花梨も後ろからついてきた。
歩くこと約二十秒。
「ついたけど?」
「・・・・・。」
花梨の表情は唖然とした感じに。面白いな・・・。
「じゃあ入るから。」
チャイムを鳴らさずに普通に入っていった。
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「おじゃましまーす」
「他人礼儀はいらないっての。」
とりあえず、勉強を始める。作者がただいま中学三年のため、勉強内容は理解できません。
「だから!ここを代入するんだよ。」
「お!なるほど。サンキュー花梨。」
そこで花梨がなにやら取り出した。
「じゃあこれから小テストするので、点数が一番悪かった人は晩御飯を作りなさい。」
「マジかよ!!!」
叫んだのは栄介一人だけ。俺と健介は絶対勝つ自信があるから、何も言わなかったけど。
「じゃあ十点満点だから。」
そういいながら配っていく。
「五分間ね。じゃあスタート。」
俺たちはいっせいに問題を解き始めた。とき始めたとたん俺は怒鳴る。
「なんだよこの問題!明らかにむずいじゃないか!!!」
「そりゃ〜ね〜、あんた達と栄介が勝負になるわけないじゃない。」
正論を返され、がっくりと問題を解き始めた。結構複雑だ・・・。
「はいはい、空!7点。健介8点、栄介・・・、4点。」
栄介の問題を覗きこむ。そして唖然とする。どうしてこれで、点数が四点なんだ???
「さてさて栄介君。ご飯を作りなさい。」
「え〜!マジかよ・・・。」
俺達は笑ってその風景を見ている。すると、花梨がこちらに目を向けてきた。
「空!!!あんたこれじゃ学年トップ取れないじゃないの!!!さっさと勉強するわよ!!!」
「はいぃぃぃ!」
こ、怖いよ・・・。アイコンタクトで健介に助けを求める。
『ちょっとなんか言ってくれ。』
『無理。怖いし。』
『この薄情者!』
『はいはい。』
「頑張ってね〜。」
なんか生暖かい目で見られた・・・。最後は言葉に出されたし。
もういやだ〜!!!
身体はぼろぼろ。っと言うのは嘘だけど、脳がオーバーヒートした。
そして晩御飯を食べるためにテーブルへ行った。
「うわ!なんだよこのにおい。」
ものすごくなにかが焦げたようなにおいがする。ハンバーグを作るって言ってたのに、どうやったらこんなにおいがするんだ?
「わりい空。焦がしちゃった。」
「どうやったらこんな焦がし方になるの?」
中身を見て俺はつぶやいた。炭。形容するならそれがいい。
「もう変われ!俺がやる!」
そして俺は料理を作り始めた。さっさと作って、運ばせる。簡単な野菜炒めにご飯に味噌汁。
結構好評だった。
栄介に片づけをさせて、勉強し始めたところで睡魔が襲う。ね・・・むい・・・。
パタンと寝てしまった。
おきたときは、花梨が置手紙をしていった。
『このプリント全部終わらせなさいよ!』
「・・・・、マジで?」
約二百枚あるよ・・・。質より量か?
泣く泣く終わらせた。
そのかいあって、テストでは一位だった。健介と同点だったけど、別にいいだろ。
今回は短いです。すいません!作者もテスト勉強中で更新遅れます!
では






