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記憶の鎖  作者: 空き缶
24/31

第二十三話:私は憂鬱

とりあえず・・・、題名と中身が大してあっていないので・・・。

その辺は分かってください・・・。

では!逃げます!

第二十三話


「あ〜あ。空君見に来てくれなかったなぁ・・・。」


私は一言つぶやいた。せっかく2ゴール決めたって言うのに・・・。


「それにしても・・・、どうして空君はいないの?」

「私が知るか。」


いつの間にか後ろに来ていたリョウがぶっきらぼうに答える。まったく・・・。でも・・・今日は憂鬱。


「そうは言っても・・・。心配じゃない?」

「そうかぁ?」


髪の毛をすきながらリョウが答える。適当・・・。そこで一つ思い出し、リョウにたずねる。


「空君に謝ってくれた?」


そのことを聞いたとたんいきなり罰の悪そうな顔になる。・・・なにしたのよ。


「なんかねぇ・・・、そのこと言った瞬間いっちーが走っていったのよ。なにかに怯えたような感じでさぁ。」


なんで?謝ったら逃げた?意味がわからないじゃない!


「ねぇねぇ?今日空君の家に行ってみるわ。空君ともっと話したいし、もっと知りたいから。」


決意を固める。授業が始まりそうなので席へ戻ろうとする。


♪〜〜♪〜


着メロがなった。ケータイをのぞき込み、それがリョウからのメールということに気付く。


『そうそう、教えてほしいっていってたわよね。いっちーのこと。だから書いておくわ。っと言ってもほとんどないし。』


私は次のメールが来るまでの間にバイブモードに設定する。そうした瞬間メールが来た。


『まず、市ヶ谷空の父親が市ヶ谷風矢、母親が市ヶ谷美香。父親と母親はすでに他界。理由はまず父親。』


そこでメールがとぎれる。続きを受信する。そこにかかれていたことはものすごく驚くものだった。


『父親は6年前に母親に・・・市ヶ谷美香に殺されたらしい。それも、いっちーの目の前で。』


そこでメールがとぎれた。リョウのケータイが没収された。・・・これだけ・・・?

ちょっと不満。むかつくなぁ!あの教師!普段は黙認しているくせに!!!

授業が始まったから、そのことはもうそれっきりになって集中した。数学なんてわかんない!!!


「じゃあここ答えてください。え〜と・・・、じゃあ霧月さんで。」


なんで私!?もういやになってくるわ・・・。速くおわんないかしら・・・。


「ほら霧月さん!」


も〜〜〜、わかんないよ!!

---------------------------------------------------------------------------------------

地獄だ・・・。あの数学は地獄だった・・・。なんであれがあーなってこうなって・・・。

ぷすぷす・・・。シュー。

脳内活動停止、直ちにバックアップ開始、処理完了。


「そんなことより部活にいかないとねぇ・・・。」

「そうそう!んじゃあ私は先行ってるぞ。部活違うけど。」


そう、今は放課後。部活に行かなくてはいけない。私もため息をつきながら部活へと向かうことにした。


「めんどくさいなぁ・・・。なんで今日だけそんな風に感じるんだろう?」


ダメじゃん、私。空君がいないだけでこんなになるなんて。あいたいなぁ・・・。

今日の練習はどうしようか・・・。


「ねぇどうする?」

「さぁ?アンタがこんなんじゃやる気でないし。梓もいないし。」

「梓もいないの!?」


これじゃあなにもできないわね。・・・主に私のせいだけど。


「はぁ〜。」


身体を虚脱感が包む。なにもしたくないなぁ〜。空君の家に見舞いでも行こうかな?

ついでに梓の家にも。どうせ今日は私たちの活動場所がないから、休みになるみたいだし。

よしっ、決めた!


「なんでそんなうれしそうな顔?なにかあったの?」

「今日はいいことはなかったわ!でもこれから面白くなるの〜。うふふ・・・」


心が幸せの感情に満たされる。――――後で聞いた話では、このときの顔はものすごかったとか・・・。

もちろん今の私にはそんなことを気にする余裕はなく、スキップしながら学校を出て行った。・・・かばん忘れた・・・。

さっさと取りに戻って、部活をサボって、空君の家に向かって歩き始めた。


駅へとつき、私は改札を通る。定期をピッと鳴らし、ホームで立っている。

電車へ乗り込む。空君となに話そうかな?たのしみ〜〜〜〜!

私の頭にはもうそのことしかなかったらしい・・・。ダメじゃん私。

ガタンゴトン。

電車にお決まりの音が聞こえてくる。なんか後ろではぁはぁ言ってる声が聞こえる。・・・気持ち悪い!

私はこの車両から逃げ出す。ヤダ!追ってきてる!

そこで丁度降りる駅がきた。さっさと降りて走り出す。現役女子高生なめんなよ!

口調が変わってるんですけど・・・。

意外と痴漢は速く走ってくる。ばればれなの分かってて、追いかけるなんて愚の骨頂。

確か空君の家にはつっかい棒があったから、それで叩きのめす!

そう心に決め、走った。とにかく走った。でも痴漢も意外と足が速い。

やるわね・・・。現役サッカー部と互角なんて。なんか声が聞こえるな・・・。


「はぁっ、はぁっ。」


そろそろ息が切れてきた。やっぱりきついわね・・・。バッグ持ったままだと。

そうこうしているうちに空君の家へとついた。そしてつっかい棒を使いみぞおちへと決める!


どすっ!


「うげっ・・・。」

「へ・・・?」


痴漢だと思っていたものは知っている人影だった。


「・・・リョウ・・・?なにやってるの?」


がらがら!


「・・・・なにやってるんですか?霧月さん。」


あ〜!もうややこしくなってきた!


あのあとリョウを家に運び込み、私たちは向かい合った。


「空君はどこですか?風邪って聞いたんですけど?」

「空は・・・どこ言ったかはいえない。ちょっと出かけている。風邪でもないし、調子が悪いわけでもないはずよ。」


ちっともわかんない。そして私は問いかけた。


「空君の前でお父さんが殺されたのは本当なんですか?」

「ええそうよ。あなたはちゃんと知っているみたいだしね。」


なんであっさりと答えられたのか・・・。空君は必死に隠そうとしていたみたいなのに。

じゃあお母さんは留置場か。

だから独りだったのね。かわいそう・・・。そんなことを考えていると、花梨さんが急に真剣な表情になった。


「霧月さん。あんたさぁ、空に同情してないか?」

「同情ですか・・・?してませんけど・・・。」


嘘だ。なんで嘘をつく?


「そっか。ならいいけど・・・、同情なんてするなよ。決して。」

「なんでですか?」

「理由はいえない。それだけを頭においてくれればいいから。」


そういうと表情を元に戻した。彼女がどれだけ空君を大事に思っているか、それを見せられたような気がした。


「ほら!明日も学校あんだからさっさと帰ったほうがいいよ!空も明日からなら行くだろうし。」

「あ・・・、はい。」


追い出されてしまった。まぁこんな時間だし仕方ないか。でも・・・、なんでいろいろと隠すんだろう・・・。

憂鬱だわ・・・。

あ、リョウ忘れてきちゃった。






え〜・・・、すいません!

更新かなり遅れてます・・・。

全然ダメです・・・

GW中にできるだけ更新したいと思います!

ではでは!

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