第二十三話:私は憂鬱
とりあえず・・・、題名と中身が大してあっていないので・・・。
その辺は分かってください・・・。
では!逃げます!
第二十三話
「あ〜あ。空君見に来てくれなかったなぁ・・・。」
私は一言つぶやいた。せっかく2ゴール決めたって言うのに・・・。
「それにしても・・・、どうして空君はいないの?」
「私が知るか。」
いつの間にか後ろに来ていたリョウがぶっきらぼうに答える。まったく・・・。でも・・・今日は憂鬱。
「そうは言っても・・・。心配じゃない?」
「そうかぁ?」
髪の毛をすきながらリョウが答える。適当・・・。そこで一つ思い出し、リョウにたずねる。
「空君に謝ってくれた?」
そのことを聞いたとたんいきなり罰の悪そうな顔になる。・・・なにしたのよ。
「なんかねぇ・・・、そのこと言った瞬間いっちーが走っていったのよ。なにかに怯えたような感じでさぁ。」
なんで?謝ったら逃げた?意味がわからないじゃない!
「ねぇねぇ?今日空君の家に行ってみるわ。空君ともっと話したいし、もっと知りたいから。」
決意を固める。授業が始まりそうなので席へ戻ろうとする。
♪〜〜♪〜
着メロがなった。ケータイをのぞき込み、それがリョウからのメールということに気付く。
『そうそう、教えてほしいっていってたわよね。いっちーのこと。だから書いておくわ。っと言ってもほとんどないし。』
私は次のメールが来るまでの間にバイブモードに設定する。そうした瞬間メールが来た。
『まず、市ヶ谷空の父親が市ヶ谷風矢、母親が市ヶ谷美香。父親と母親はすでに他界。理由はまず父親。』
そこでメールがとぎれる。続きを受信する。そこにかかれていたことはものすごく驚くものだった。
『父親は6年前に母親に・・・市ヶ谷美香に殺されたらしい。それも、いっちーの目の前で。』
そこでメールがとぎれた。リョウのケータイが没収された。・・・これだけ・・・?
ちょっと不満。むかつくなぁ!あの教師!普段は黙認しているくせに!!!
授業が始まったから、そのことはもうそれっきりになって集中した。数学なんてわかんない!!!
「じゃあここ答えてください。え〜と・・・、じゃあ霧月さんで。」
なんで私!?もういやになってくるわ・・・。速くおわんないかしら・・・。
「ほら霧月さん!」
も〜〜〜、わかんないよ!!
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地獄だ・・・。あの数学は地獄だった・・・。なんであれがあーなってこうなって・・・。
ぷすぷす・・・。シュー。
脳内活動停止、直ちにバックアップ開始、処理完了。
「そんなことより部活にいかないとねぇ・・・。」
「そうそう!んじゃあ私は先行ってるぞ。部活違うけど。」
そう、今は放課後。部活に行かなくてはいけない。私もため息をつきながら部活へと向かうことにした。
「めんどくさいなぁ・・・。なんで今日だけそんな風に感じるんだろう?」
ダメじゃん、私。空君がいないだけでこんなになるなんて。あいたいなぁ・・・。
今日の練習はどうしようか・・・。
「ねぇどうする?」
「さぁ?アンタがこんなんじゃやる気でないし。梓もいないし。」
「梓もいないの!?」
これじゃあなにもできないわね。・・・主に私のせいだけど。
「はぁ〜。」
身体を虚脱感が包む。なにもしたくないなぁ〜。空君の家に見舞いでも行こうかな?
ついでに梓の家にも。どうせ今日は私たちの活動場所がないから、休みになるみたいだし。
よしっ、決めた!
「なんでそんなうれしそうな顔?なにかあったの?」
「今日はいいことはなかったわ!でもこれから面白くなるの〜。うふふ・・・」
心が幸せの感情に満たされる。――――後で聞いた話では、このときの顔はものすごかったとか・・・。
もちろん今の私にはそんなことを気にする余裕はなく、スキップしながら学校を出て行った。・・・かばん忘れた・・・。
さっさと取りに戻って、部活をサボって、空君の家に向かって歩き始めた。
駅へとつき、私は改札を通る。定期をピッと鳴らし、ホームで立っている。
電車へ乗り込む。空君となに話そうかな?たのしみ〜〜〜〜!
私の頭にはもうそのことしかなかったらしい・・・。ダメじゃん私。
ガタンゴトン。
電車にお決まりの音が聞こえてくる。なんか後ろではぁはぁ言ってる声が聞こえる。・・・気持ち悪い!
私はこの車両から逃げ出す。ヤダ!追ってきてる!
そこで丁度降りる駅がきた。さっさと降りて走り出す。現役女子高生なめんなよ!
口調が変わってるんですけど・・・。
意外と痴漢は速く走ってくる。ばればれなの分かってて、追いかけるなんて愚の骨頂。
確か空君の家にはつっかい棒があったから、それで叩きのめす!
そう心に決め、走った。とにかく走った。でも痴漢も意外と足が速い。
やるわね・・・。現役サッカー部と互角なんて。なんか声が聞こえるな・・・。
「はぁっ、はぁっ。」
そろそろ息が切れてきた。やっぱりきついわね・・・。バッグ持ったままだと。
そうこうしているうちに空君の家へとついた。そしてつっかい棒を使いみぞおちへと決める!
どすっ!
「うげっ・・・。」
「へ・・・?」
痴漢だと思っていたものは知っている人影だった。
「・・・リョウ・・・?なにやってるの?」
がらがら!
「・・・・なにやってるんですか?霧月さん。」
あ〜!もうややこしくなってきた!
あのあとリョウを家に運び込み、私たちは向かい合った。
「空君はどこですか?風邪って聞いたんですけど?」
「空は・・・どこ言ったかはいえない。ちょっと出かけている。風邪でもないし、調子が悪いわけでもないはずよ。」
ちっともわかんない。そして私は問いかけた。
「空君の前でお父さんが殺されたのは本当なんですか?」
「ええそうよ。あなたはちゃんと知っているみたいだしね。」
なんであっさりと答えられたのか・・・。空君は必死に隠そうとしていたみたいなのに。
じゃあお母さんは留置場か。
だから独りだったのね。かわいそう・・・。そんなことを考えていると、花梨さんが急に真剣な表情になった。
「霧月さん。あんたさぁ、空に同情してないか?」
「同情ですか・・・?してませんけど・・・。」
嘘だ。なんで嘘をつく?
「そっか。ならいいけど・・・、同情なんてするなよ。決して。」
「なんでですか?」
「理由はいえない。それだけを頭においてくれればいいから。」
そういうと表情を元に戻した。彼女がどれだけ空君を大事に思っているか、それを見せられたような気がした。
「ほら!明日も学校あんだからさっさと帰ったほうがいいよ!空も明日からなら行くだろうし。」
「あ・・・、はい。」
追い出されてしまった。まぁこんな時間だし仕方ないか。でも・・・、なんでいろいろと隠すんだろう・・・。
憂鬱だわ・・・。
あ、リョウ忘れてきちゃった。
え〜・・・、すいません!
更新かなり遅れてます・・・。
全然ダメです・・・
GW中にできるだけ更新したいと思います!
ではでは!