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記憶の鎖  作者: 空き缶
10/31

第十話:家庭訪問

どうもこんにちは〜。

こんな話をここまで読んでくれてありがとう!

空のことよろしくね〜。

by花梨

第十話


テストの結果はまぁまぁ良好。学年10位という位置に納まった。

健介は3位をとっていた。栄介は211位だった。

放課後になった。


「お〜い、空!」

「なに?211。」

「それを言うなー!!!」


栄介の順位が211位だったため俺と健介は、その数字で呼んでいた。結構人をからかうのはつぼにはまるが、栄介はいちいちきれかけるからおもしろい。


「わるいわるい。で、なんか用事でもある?」

「特にない。」


まぁそれでもいいか。校庭を見ながら校舎を歩く。

校舎をでて門へ向かう。栄介とはここで別れる。


「じゃあまた明日な!」

「またな〜〜〜〜!」


門を出て今日はバイト先へ向かう。ふた駅電車に乗り、高川駅で降りる。

そこから10分。歩いて松山運送へついた。


「こんにちわ〜!」

「おう!いつもだな!」


社長の松山さん。俺の父さんの友達で、事情のある俺を雇ってくれている。

俺のここでの仕事は荷物を運ぶ。とにかく運ぶ。ひたすら運ぶ。それだけだ。


「ほい空!これ二階に持ってっとけ!」

「はい!」


そんなこんなでバイトが終わり、家へ帰る。

すでに周りは真っ暗、家へとぼとぼと歩く。


「空君なにしているの?」


予想外。なんでこんなところにいるんだ?


「霧月先輩じゃないですか!こんばんは。」

「で、なにしているの?」

「これから家に帰るところですけど?先輩はなにしているんですか?」


気になったことを告げる。汗をかいている先輩は、においを気にしているのかは知らないが、こういった。


「走っていたけど今はとりあえずシャワー浴びたい。」


見ればわかる!叫びたいのをこらえながら問いかけた。


「いや、そうじゃなくて・・・。なんで走っていたんですか?」

「基礎体力UPのためよ。テスト明けだからしっかり走り込んでおかないと。」


なるほど!俺は納得した。でも結構話したから体は冷えていないのだろうか?

そのことを言うと「今日はちょっと、がむしゃらに走っていたから歩いて帰る予定なの。」って言われた。


「ここから家までどのくらいですか?」

「10キロ位かしらね?」

「じゃあ家まで遠いですし、一回うちにきますか?」


自然にでた言葉だった。自分でも、言った瞬間は理解が出来なかった。先輩は唖然とする。

そして顔が赤くなった。

しっかりと、自分の言った意味を確認してから俺はあわてた。


「あっ・・・いっ、いやならこなくてもいいですよ!せっ、先輩の都合って言うものがあるだろうし・・・。」


どもりながらもなんとか言えた。先輩はまた唖然とした表情をしている。

どうして?そう聞いてみる。すると先輩は、口を少しぱくぱくさせながら話そうとしていた。

顔が表情にでておもしろい。


「だ、だって空君、自分の家のこと全く教えてくれなかったじゃない!い・・・、行きたいけど・・・。」

「じゃあ行きましょうか!ついてきてください!」

「ちょっ、まって〜!」


本当におもしろい。ついつい笑ってしまう。先輩がなんか言っているけど気にならないほどだ。

そして俺は先輩が追っかけてくるのを見ながら、家へと向かった。



「ここが空君の家?」

「そうですけど・・・、変ですか?」

「変!」


そうだろうか?一般常識から見たらでかい方だと思うが・・・。


「なんで時代劇にでてくるような家なのよ!」

「あ〜、父さんの趣味です。」

「それに広すぎ!うちの三倍くらいあるんだけど!」

「あ〜それは・・・うちの父さんとやじいちゃんとか、親戚みんなで買ったんですよ。」

「どんな話!?」


まぁ驚くのもわかるが・・・。


「教えなさい!」

「命令形ですか!?」


拒否権なし!?とりあえずシャワーかなんか浴びてもらおうか。

そう告げて、俺は家に入った。



「空君お風呂どこ〜?」

「あ〜、そこまっすぐ行って、左に曲がるとありますよ!」



先輩は風呂から上がってきた。「タオルは!?」とか言っていたので渡した。

たぶん顔が真っ赤になっていたと思う。なんか、風呂から上がったときっていうのはかわいい気がする・・・。

先輩はどんな風になっていたんだろう?どんな風に思っていたんだろう?


「ふぅ、ありがとう空君。」


そんなことを考えていたら、先輩は風呂から出てきた。

どぎまぎしてしまう。


「さてと。そ〜ら〜く〜ん??聞かせてもらおうか?」

「せ、先輩、く、口調が怖いです。僕なにかしましたか?そんなのだと、話そうと思っても怖くて話せないんですけど・・・。」


それに迫ってくるとどきどきする。そんな感情を持ったことはなかったのに・・・。


「仕方ないわね。離れてあげるわ。」

「助かります。じゃあ話しますね。って言ってもたいしたことじゃないんですけど。」


そう前置きして、僕は話を口へと乗せる。


「今から10年くらい前ですけどね、うちの親戚みんなが時代劇にはまっちゃいまして、それでみんなでそんなところに行きたいと言い始めたんです。」


こんな感じでいいのだろうか?言葉を紡ぐ。


「それで、「ないなら作ればいい。」とうちの父さんとじいちゃんが言い出して、みんなそれに賛同したんです。」

「それで?どうなったの?」

「うちの父さんが5割だして、じいちゃんが一割、残りをほかの親戚たちが負担したんです。それで、一番資金を使ったうちの父さんにここを家にする権利が与えられたんです。

だから毎年、正月やらなんやら、イベントがあるたびに親戚が泊まりに来てました。」


今更ながら説明すると、ものすごい家だと思ってしまう。

見ると先輩も唖然としている。


「すごいわね・・・。もっと空君についての話はないの?」


俺はそのことを聞いた瞬間固まった。思い出したくないことを少し思い出す。

冷や汗がたくさんでて、先輩がなんか言っていたのも聞こえない。

ドカッ!っと急に衝撃が来た。目の前を見ると木の棒があった。

体を起こす。いつの間にかこの部屋にいる人数は4人になっていた。


「よっ!空!」

「栄介と健介?ってどうしてここにいるんだお前ら。神出鬼没だな・・・。」

「いや〜、空をからかおうと思ってきたんだよ。家隣だし。家はいるときに声聞こえていたぞ?思いっきり。」

「マジで!?つーかとなりかよ!いつの間に住んでんだおまえら!?」


でも正直ありがたかった。あのままだと、俺はどうなっていたのだろう?


「からかうのはやめて、さっさとけえれ。そろそろ先輩も帰る時間だろうし。」

「えっ、あっそうだね。じゃ私帰るわ。」

「送っていきましょうか?一応ですけど・・・。」


一応先輩は女性だ。痴漢とかもあるのかもしれない、とかいろいろ考えていると「そうするわ。」といってきた。

栄介と健介を追っ払い、俺と先輩は歩き始めた。俺はチャリを押していた。

なんか栄介たちが乱入したときから、先輩が不思議そうな顔をしている。

無言のまま結構な距離を歩いた。暗闇の中を歩く。歩き続けていると、先輩が声をかけてきた。


「空君?あのさ・・・、栄介くんと健介くんのメアド教えてくれない?ちょっと聞きたいことがあるの。」

「いいですけど、俺知りませんよ?あいつらのアドレス。ケータイ持っていないんで。」

「じゃあ今度本人に聞くわ。じゃあうちについたから。送ってくれてありがとう。」

「じゃあまた会いましょう!先輩!」


そういって俺はここを離れて家へ帰っていった。

どうして不思議そうな顔をしているんだろう?

更新期間空きました

すみません

あまり内容はよくないです。いつものことですけど

では楽しんで読めたかは知りませんが、

楽しんで読めたかたは今後もごひいきに〜

(読んでる人っているのかな?)

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