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プロローグ
この人形は未完成だ。
未だに争いがあった時代、とある国に大金を山のように積み上げられ、当時天才と名高いラルク博士に、
「最強の戦士が欲しい」
と、言われた。博士は欲と好奇心により、承諾した。こうして作られた
「ナイト」
と呼ばれる人形はその戦闘能力と忠実さにより、だんだんと戦闘の中心となった。結局、
「ナイト」
を手に入れた国が瞬く間に勝利を重ねていった。しかし、長く続く戦争により、指揮する存在となる将軍も少なくなっていた。そこで、さらなる要求をした。
「意思をもつ人形を作れ」
と。
しかし、博士は作ることができなかった。所詮意思を持たせるのは無理だったのだ。その結果、三体の失敗作ができてしまった。
「意思はあるが心がない人形」
を。
ラルク博士はすぐに処分しようとするが、なんと逃げ出したのだ。理由は分からなかったがとにかく捕まえなければいけなかった。他の国に機密が知られる前に。そして逃げ出した理由を知るために。
こうして、物語は始まる……。
頑張りました!!
いろんな人からの評価を待ってます!!