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埴輪と旅する女①【会津若松編】第006回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第006回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


み「う?

 パフォーマーと間違えられてるかも。

 あ、すみません。

 通して下さい。

 見世物じゃないんで」

ハ「立派な見世物や」

み「うるさいというに」

ハ「だから!

 声を出すなと言っとるやろ。

 頭の中で会話するんや」

み「あーうるさい。

 あんまり話しかけるな」


 ハーさんをウエストポーチに突っこみ、改札を通ります。

 3番線ホームに降り立ちました。

挿絵(By みてみん)


み「げ!

 もう、入線してる!

 バカの相手をさせられて、入線を見逃してしまったではないか!」

ハ「誰がバカじゃ。

 しかし、妙に洒落た列車ではないか?

 水戸岡鋭治か?」

み「違うと思うぞ。

 しかし、この列車の名前を知らんとは……。

 お主、ド素人じゃな」

ハ「やかましわ。

 ここは、列車の最後尾やろ。

 前に回れ。

 ずばり、言い当ててくれる」

み「うるさいやつ。

 それじゃ、前に行ってやる」

挿絵(By みてみん)


み「あ、アルファベットで書いてある。

 読むなよ」

ハ「ポーチを揺らすな!

 そもそも、ポーチを揺らしても無駄やぞ。

 おぬしの目を通して見てるんやからな」

み「それじゃ、これならどうじゃ」

ハ「頭を振るな!

 バカと思われるぞ。

 見ろ、子供が後ずさりしてるやないか」

み「はあ、はあ。

 結構長いな」

ハ「運動不足や」

み「おまえに言われたくないわ。

 ほら、見えたぞ」

ハ「SLやないか。

 さすがド田舎。

 まだこんなのが走ってるんや」

み「バカタレ!

 観光列車に決まってるわい」

ハ「わざとや。

 知らんわけないやろ。

 これは、『SLばんえつ物語』やないか。

 しかし、お主にこういう趣味があるとは知らなんだ」

み「別に趣味で乗りに来たのではないわ」

ハ「ならなんでや?

 高速バスの方が早いやろ」

み「確かに所要時間では、高速バスの圧勝じゃ」

ハ「なぜ乗らん?

 バス酔いか?」

み「バス酔いしたのは、小学生までじゃ。

 良いか。

 いくら所要時間が短くても……。

 ちょうど良い時間に走ってくれなくてはなんにもならん。

 見よ、これが時刻表だ」

挿絵(By みてみん)

↑「新潟交通」さんのページから転載させていただきました。


ハ「あるではないか。

 『万代シテイバスセンター』発、11:45。

 『若松駅前』着、13:41。

 確か、『ばんえつ物語』の『会津若松駅』着も……。

 同じころではないか?」

み「13:35着じゃ」

ハ「ほれみろ。

 なんでバスにしない」

み「よく見んかい。

 上の方に、

 “赤背景の一部便を、当面の間運休しております”と書いてある」

ハ「げげ」

み「すなわち!

 現在、11:45分発と14:25分発は運行してない。

 運行されてるのは、始発と最終便だけじゃ。

 18:45分発の最終は論外。

 となると、7:10分の始発だけ。

 いくらなんでも早すぎじゃ」

ハ「毎朝3時に起きてるんじゃないのか」

み「それは平日。

 今日は日曜だ。

 前夜は酒を飲まねばならんではないか」

ハ「そっち優先かい!」

み「ということで、高速バスは消去。

 残るはJRの磐越西線ということになる。

 この時点でわたしは、『快速あがの』にしようと思ってた。

 しかし……。

 時刻表に載ってなかった。

 そんなバナナ」

ハ「古る!」


●水戸岡鋭治さん

 やたら流行ってますよね。

 個人で請け負ってるんですかね?

 儲かるんでしょうね。

 でもわたしは、ああいうデザイン……。

 正直言って、あんまり好みではありません。

 なんていうか……。

 ちまちましてるというか、せせこましいというか、「ビフォーアフター」的というか。

 わたしは、組子細工なんかにお金をかけるんだったら……。

 個室列車を作ってほしいです。

 内装に凝る必要はありません。

 単に仕切りを入れてもらえば十分。

 人目を気にせずお酒が飲みたいだけですから。

 でも、さすがに個室にトイレは無理ですよね。

 お酒で困るのは、それです。

 なのでわたしは、車中でお酒を飲んだことは、ほとんどありません。

 やっぱり豪華列車の個室じゃないと楽しめないか。

 「四季島」とか。

 3泊4日で、95万だそうです。

 笑っちゃいますね。

 宝くじしかありません。


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