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私の彼氏は人気俳優でVチューバーです?  作者: 秋原かざや
本編

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9/12

神絵師、大いに狼狽え、そして……

「えっ……えっ……嘘……えっ……」

 目の前で起きていることで、私はパニックになっていた。

 まさか、会えなかったことで、こんなに号泣しちゃうなんて、思ってなくって。


 ええええ、ちょ……羅那くん、何かあった?

 あ、いや、私に会えなかったから?

 え、そんなに期待してたの?

 嘘……えっ……私、彼を傷つけてしまったの?


「うわああああああんんん、だってだってさ、本業で……本業でも、失敗したみたいだしさ……それに……それに、俺、神絵師様にも……嫌われちゃったみたいだし……うわああああああんんん……」


 えっ、今、本業でも失敗したって……えっ……だって、完璧な王子様……いやいや、待って!!


 でも、羅那くん……陰ながら頑張ってたっけ。

 前、雑誌の特集であった、インタビュー記事。


『これでも、最初は大根芝居だったんですよ。だから、子役の頃から、一生懸命に練習重ねたり、研究したりしてきました。お陰でたくさんの皆さんから応援してもらえるようになれて、本当に嬉しいんです』


 もしかして、物凄い努力した結果……今があるってこと?

 私、彼の輝くところしか見てなくて……影の所なんて見てなくて……。


 私、彼のどこを見てきたんだろう。

 私、彼に本当にいけないことしてしまった。

 なら……私は、私がやるべきことは……。


 急いでパソコンに向かい、急いでメールを送った。

 読んでくれるか分からない。

 でも、もし、彼が見てくれたら……そのときは、きっと。


 私はなるべく綺麗な格好をして、そして、夜中だというのに、外に出た。




「ひっく、ひっく……」

 ようやく、落ち着いてきた。そろそろ、止めないと本当に放送事故になる。

「ごめん、皆……今日はちょっと無理だから……えっ……ちょ、待って……」

 僕はようやく、それに気づいた。

 メールが来ている。

「えっ……嘘……さあや先生から……メール来てて……!!! ご、ごめん。後でまた報告するから、今日はこの辺で、ごめんっ!!」

 僕は震える手でライブ配信を止めた。

 そして、もう一度、改めてメールを見た。


『もし、今からでも会えるなら……どうしても、会いたいです。

 都橋3丁目の駅直ぐにあるファミレスで待ってます。

 24時間やってる店です。

 一番奥の席で、お待ちしています。   未来さあや』


「さ、さあや……先生……いや、これは……」

 もし、あの子達の話が、正しいのなら……きっとこのファミレスで待っているのは……。


 僕は例のヲタクファッションに身を包み、急いで駆け出した。

 彼女の待つ、そのファミレスへと向かって。



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