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私の彼氏は人気俳優でVチューバーです?  作者: 秋原かざや
本編

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5/12

色んな意味でヤバい配信を見てしまって

 翌朝。

 私はぼーっと起きた。

 今日は休みだし、のんびりしよう……。ついでに美味しいホットミルク作ってー。ああ、今日は何しよう?

 ……テレビ、相変わらず、この時間、面白くないなぁ……。

 動画でも見るか。


 そう思って、カチッとリモコンで切り替えたら。


「やあ、初めまして! 俺はシドっていいます。ああああ、すっげー嬉しい。ずっとさ、こういうヲタク的な話がしたくてしたくて死にかけてたからさー、というわけで、さっそくゲーム配信していいよな? 俺のプレイ見て白目向くなよ。ふふふ、まずは、このサバゲ―やる」


 ぶうううううううーーーー!!!!!


 ごほげほごほ……。


 落ち着こう。えっ……気のせい……だよね?

 思わず、テレビ消しちゃったけど……えっ……?


 私は大好きなミルクを飲まずに、テーブルの上に乗せて、心を落ち着かせて、もう一度、テレビをつけた。


「うっわ、興奮する。やっばい、アドレナリンどばどば。うっはー。あ、難易度どれにする? どれでも行ける。お、じゃあ、ハードで行くな。ふふ、行くぜ……」


「あああああああああああーーーーーーー!!!!」


 思わず、絶叫してしまった。

 隣の壁からっすっげえ、ドンが来たけど、これは叫ばずにはいられない!!


 まず第一に……もう既に私の書いたVチューバーの彼が動いて喋ってる。配信終わってる。

 二つ目に……なにこれ、むっちゃ……解放されているというか、暴走ここに極めりって感じなんですけど!!!


 っていうか、羅那くん、むっちゃ上手い。これハードなんだよね? なのに、まだゲームオーバーしてない。死にかけてはいたけど。

 それになにより。


「うららららーーーー!!! よっしゃああああ、中ボスクリアっ!! もう少し続けたいけど……あ、ダメ? わかったよ。つーことで、今日はこの辺で終わりマース。次はプラモ制作するつもりだから、楽しみにしてくれよな。つーわけで、シドでした!!」


 ぶつんと、そこで配信が終わった。

 なんていうか、その、楽しそうだった。

 すっごいぶっ飛んでいたけど……えっと、タガが外れたというか、アレ、きっと……溜まってたんだろうなと思う。

 いやあ、動いてるV絵良かった。似合っててよかったよ。

 けど、時々、イケボになってたけど……あれ、ずるくない?

 いや、正体ばれないかな? っていうか、心臓に悪いんだけど。


 っていうか、コメント面白いんだけど。主にツッコミが。

 まあ、あんだけはっちゃけてたら、ツッコミするのも楽しいよね。

 ホント、やりたかったんだね……ってことは、禁止されてたのかな?


「でもまあ、まずは……もう一回、最初から見直そうか」

 あ、その前にミルク飲み干そう。うん、そうしよう。

 そうしないと、また吹いちゃうから。


 こうして、私は羅那くん……いや、シドくんの初配信を見届け。

 その日のうちに、ブラッシュアップした、納得した本当の製品版のVのイラストを――

 ちょっとだけ、気合い入れすぎた気もしつつ――お届けしたのでした。


 ……それにしても。

 この羅那くんから来た10,000文字以上の……ファンレター、重すぎない? 気のせいかな?



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