歴史と記憶
僕は昔から女性が嫌いだった。なぜ嫌いだったのかは昔の僕には分からなかった。それだけど女は嘘しかつかないんだって思ってた。
でもそれは嘘でもないし本当でもなかった。僕は見てほしかった、誰かに好きになってもらいたかった。
なんでこんなことしなきゃいけないんだってずっと思ってた。きっと慣れてしまったんだと思うまぁいいや
死ね
「あーあ今日も暇だなー」
もう慣れすぎて飽き飽きした景色を見ながら彼千日聖はそう呟いた。
ピーンポーン
誰もいない静かな空間にそう甲高い音が鳴り響いた。
「はぁ。またかよ。」
彼は気怠げにそう呟いたのち重い足取りで階段を降り玄関のドアを開ける
「なんだよお前、また来たのかよ」
気怠げにそうに答えるとドアの開いた先にいた彼女らはこう言った。
「おはよー。ちょっと今日は話があってねー。とりあえずあげてもらえる?」
その声と同時にモデル顔負けのスタイルと顔面偏差値の女の子棚倉朝日の顔が出てきた。
「はぁ〜。別にいいけどさ、ほらって後ろの子は?珍しいな!お前が友達と一緒にいるなんて学校の友達か?」
「ん〜。まぁそんなところ。はやくあがろ!」
そう声をあげて後ろにいた子の手を掴んで「行こ!」と言った。
「それで?なんのようなんだよ。ほらさっき話があるって言ったろ?」
その聖の問に対して月香は少し間を置いてこう言った。
「いや、実はさその最近テレビでやってるじゃん?テロとか犯罪が増えてるって。そこで聖にはー」
ゴクリ
「その私を救って欲しくて。ってゆーか正確にはこの世界..?」