第7話 関係者その1
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「あー、そういえばもう一つ重要なことを忘れていました」
ん?まだ何かあるのか。これ以上俺のメンタルを削るのはやめてくださいお願いします来栖さん……。
「な、なんでしょう……」
「そんなに身構えないでくださいよー。有栖川さんのその姿での名前を考えなければいけないということです」
確かに、この姿で学校に通うことを続けるには、俺が有栖川朔夜であることを周りにバレてはいけないのか。
「ご自身で考えていただいていいですよ」
と言われてもなぁ。
「山田花子とか?」
「却下です。その見た目に合っていません。もっと可愛い名前をつけてください」
おい、今遠回しに山田花子さんをディスりやがったな。な、なぜだかわからないけど、どこからか失礼すぎる来栖さんの代わりにお前が謝れという声が……。全国の山田花子さん、ごめんなさい、申し訳ありませんでした。
「全く思いつきませんよ、俺のネーミングセンスは壊滅級です」
「では、この件は後回しにしましょうか。学校が始まるまでに絶対に考えておいてくださいね」
あ、来栖さんが考えてくれないんだー(棒)。ネーミングセンスないよって教えたんだけどな。そうだ、あとでアイツを呼ぶんだから、ついでに考えてもらうか。ヤツは陽の者だから、それぐらい朝飯前だろう。
「では、次に有栖川さんの関係者にこの状況を伝えておきましょう。両親と……、あ……」
ヤメテ、その「あ……(察し)」みたいなの。露骨すぎてめちゃくちゃ悲しくなってくるんだが。本当のことだからどうしようもないんけどな……。
「とりあえず今は両親だけでいいですから。ほら、電話かけますよ来栖さんからも、説明その他もろもろよろしくお願いします」
「了解です!」
ということで、早速母親に電話をかけることにする。
「もしもし、母さん。朔夜だけど」
「朔夜?何言ってるんですか、その声で。どちら様ですか?」
おっと、自分の声が変わっているのを完全に忘れていた。まずはそこからか。説明めんどくさいからもう来栖さんに全部任せてもいいかな。いいわけないか。
「実は、俺、急性性転換症って言う病気らしいんだ」
「ええっ、病気?大丈夫なの?それでそんな声に?」
「母さん、落ち着いて。それについては今俺のそばにいる担当の方から説明してもらうから。」
そこで俺は来栖さんと電話を代わる。
「初めまして、朔夜様のお母様ですね。ここからは担当の私が説明させていただきます。まずは……」
そうして来栖さんに一から説明をしてもらった。一番の問題である同棲についてだが、母さんはすんなり許可してくれた。いやむしろここで来栖さんにダメと言ってくれれば、俺の平穏な生活は取り戻せたはずだったのだが、母さん自身の仕事が忙しいのと、来栖さんの肩書きを信用して許可したようだ。
「最後に一つだけ条件があります!」
母さんのテンションがやけに高い気がする。来栖さんといい母さんといい、女の人の機嫌がいいときって俺にとって嫌な予感しかしないのなんなんだ。
「長期休みは必ずこっちに帰ってくること!美少女になったって言う朔夜の姿を、私にも直接見せて欲しいの。私ずっと娘が欲しかったのよねー。だから、今度帰ってきたら一緒にショッピングにでも行きましょう」
なんだ、そんなことか。この歳で母親と2人で買い物なんて恥ずかしくて行けたもんじゃないが、この姿なら全く問題ないしな。親孝行だと思って付き合ってやるとするか。
「わかった。その時は付き合うよ」
「ならばよろしい!」
「じゃあ父さんによろしく」
そう言って俺は電話を切ろうとすると、
「ちょっともう一回来栖さんに変わってくれる?」
と母さんが言うので、俺は再び携帯を来栖さんに渡した。
それから来栖さんと母さんが何を話していたのかはよくわからないが、俺にとってあまり良くない話であるということは、来栖さんのいたずらっ子のような笑顔から察せられた。まあ、もう気にするのはやめよう。女二人相手ではさすがに分が悪いからな。
「それじゃまた今度のお休みで会いましょう」
そう言って母さんは電話を切った。
「じゃあ次は、俺の親友、千賀翔ですね。とりあえず昼過ぎにうちに来るようにメールを送っておきます」
「続きが気になる!」
「来栖さんとお母さんの企みとは?」
「親友くんの反応が楽しみ!」
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