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ある日突然美少女になってしまったが、平穏な生活ができれば俺はそれでいい  作者: Astlia
プロローグ

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第2話 主人公・有栖川朔夜の状況

※本話より主人公視点

 姿見に映る自分の姿を見て驚愕した。華奢な腕、透き通るほど真っ白な肌。体中をペタペタと触って確かめてみるが、どこを触ってもスベスベだ。そして極め付けは、とんでもない美少女ときた。


 まずはこれが夢かどうか確認しないとな。そう思って頬をつねってみる。うん、痛いな。断言するには少々古典的な方法かもしれないが、とりあえずこれが夢ではなく、現実であることにする。


 「いやいや、おかしいだろっ」


 つい独り言が出てしまった。悪い癖だ。ていうか、仮に、仮にだよ、もしこれが本当に現実だとしたら原因はアレしか思いつかない。


 TS・シンドローム。突然性別が変わっちゃうアレだ。昨日テレビで見たやつだ。正直に言おう。この状況、かなり笑えない。


 どのくらい笑えないかっていうと、淡々と問題の解説をしていた数学教師が、いきなりしょうもないギャグをぶっ込んできたときくらい笑えない。「微分、積分、いい気分」とかね。あれ絶対教師も生徒もお互い気まずくなるからヤメテ。べ、別に数学教師で例えたのは、数学が苦手だからってわけじゃないよ。ほ、ホントダヨ。


 と、とにかく、くだらないこと考えてないでこの状況をどうにかしなければ。今のままでは学校はおろか、家の外にも出られない。何せ普段来ている部屋着は、今の俺にとっては些かサイズが大きい。


 そういえば、昨日のあの番組で実際にTSした人にインタビューをしていたな。そんでその人は、「もし国からの支援がなかったら、2度と社会に出ることなんてなかったと思う」と語っていた気がする。相談窓口とかあるのかな。とりあえず、スマホで調べてみることにする。


 すると、すぐに出てきた。厚生労働省の特別な枠、「急性性転換症課」というらしい。そのまんまだな。


 なになに、「急性性転換症についてのご相談を受け付けます」、か。ぶっちゃけ国の機関とか言われるとかなり緊張するんだが。しかし、ここに連絡しないことには何も進まないよなぁ。


 仕方ない、覚悟を決めるか。軽く深呼吸をした後、俺は電話をかけてみることにした。


 「もしもし、有栖川朔夜と申します。急性性転換症についての相談をしたいのですが……」


 俺は今朝方起きたことを細かく説明した。そして、言われたことを要約するとこうだ。


・おそらく急性性転換症で間違いないだろうということ

・明日、担当の者をご自宅に伺わせるということ

・体調に問題がないか確認し、今日は出来るだけ安静に

 するということ


 以上の3つになる。担当の方が来てくれるということで、俺はとりあえずこの家の住所と連絡先を伝えた後、電話を切った。


 正直、今の状況で人に会うのはかなり不安だ。ていうか何着て出迎えればいいんだよ。


 一応それについても相談したが、「気にする必要はないしこちらも気にしません、おそらく服は担当の者の指示で用意することになるでしょう」と言われてしまった。


 まあ俺は女子の服のこととかよくわからないし助かるな。あ、でも今の俺なら女性の下着売り場とかに行っても問題ないのか?まあ興味はないけど。

 まあ興味はないけど。


 大事なことなので2回言いました。勘違いされたくないからな。


 ひとまず、今日は特にやることもないので言われた通り安静にしていよう。




  

 


第2話いかがでしたでしょうか?主人公の印象が第1話とは違ったのではないでしょうか?

 主人公は感情を人前で出すのが苦手なのです。そんな主人公がこれから増えていく登場人物と交わる中で見せる茶目っ気をぜひ楽しんでいただけたらなと思います(ラブコメ展開も頑張ります)。

                

 「続きが気になる!」

 「主人公くん案外お茶目!」

 「数学って難しい!」

 

 って思っていただけたら、ぜひ応援と☆での評価をよろしくお願いします!!

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