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The Tír na nÓg 〜ティル・ナ・ノーグ〜  作者: 佐藤つかさ
序章
1/222

1-1

 落ちている。

 

 寝ている時、体が落ちているような感覚に陥ったことがないだろうか?

 あの感覚が永遠に続いている。そんな感じだ。

 

 闇の中。

 何も見えない。

 ただ意識だけがある。

 落ちているという実感が。

 

 落ちる。魂が。

 まるで椿つばきのようにざっくりと。

 

 魂とはとどのつまり記憶の集合体。

 中でも強い思い出が、人格を形作る。

 だとしたら、“彼女”の強い思い出は死だ。

 

 死。

 鷹。

 大きい。灰色。

 爪。傷。

 父の死。

 肉の桃。

 神経の青。

 脂肪の黄色。

 骨の白。

 血。

 赤。

 赤、紅、赫。

 

 私。

 

 赤。

 

 空が燃える。

 夕焼け。

 太陽の赤。

 

 父が落ちている。

 太陽を背に。

 まるで黒点のように。

 光を蝕む染みのように。

 

 父はいつも彼女に語りかける。

 オマエニナニガデキル?

 

 その言葉は今も――

 彼女の魂を蝕んでいる。


当作品はタチバナナツメさん主催の

多人数参加型西洋ファンタジー世界創作企画の作品になります。


登場するキャラクター及び一部脚本の著作権は

企画参加者の方々のものです。

 

『ティル・ナ・ノーグの唄』

http://tirnanog.okoshi-yasu.net/

 

タチバナナツメさんのマイページ

https://mypage.syosetu.com/57013/


※企画は現在終了しています。

当作品はファンアートのようなものとなりますのでご了承ください。

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