歩き続ける自分がいる
絶望の中にいた。
希望なんてなかった。
それでも、泣き続けながら歩く自分がいる。
否定がこわい。
未来がこわい。
泣き続けながら。
絶望しながら。
それでも、と叫びながら。
歩き続ける自分がいる。
叫んで、叫んで、叫んで。
喉がつぶれるまで、泣き叫ぶ自分がいる。
かつては、笑っている自分もいたはずなのに。
かつては、この人生を歩くことを楽しむ自分がいたはずなのに。
楽しくて、笑っていた声も今は通りすぎた道の彼方。
今は、ただただ、叫んで絶望して、それでも歩き続ける自分がいる。
歩くのを止めたら、楽になれると識りながら。
それでも、歩くのを止めないのは。
ねぇ、その歩を止めないのは、何故?




