バカであっても風邪はひく
堺先生が来て約1週間がたった。今日は木曜日、今日もくるんだが………
「ゲホッ!ゲホッ!!」
とまあ思いっきり風邪をひいてしまった。俺でも風邪はひくんだからな。
「38.2度ね。今日は学校休みましょ。」
「ああ、そうする……。」
まあうれしいぜ?学校休めるんだから。だけど体は本気でだるい。
「少し寝る……」
というわけで、俺はぐっすりと眠った。
12時ぐらいに俺の目が覚めた。朝のようなだるさはとれている。熱を測ってみると37.6度だった。
(だいぶ下がったな。夜には元気になれそうだ。)
俺は階段を下り、冷蔵庫に入っていたスポーツドリンクを飲んだ。
「さて、飯はどうすっか。あんま食欲はないんだけどな。」
ピンポーン
ん?なんだ?
「はい、岡村で……」
そこには堺先生が立っていた。両手には買い物袋をぶら下げている。
「拓也君こんにちわーーー!!!」
「………………。」
バタンッ
「え!?ちょっ!?まって!そのノリはもういいわよ!!」
堺先生があわてて入ってきた。なんで来たんだろうか。
「なんで来たんですか?」
「拓也君が風邪をひいたって聞いたから元気にさせるために来たわ!!」
あっ、なんか頭痛が……
「なるほど。で、その買い物袋は?」
「果物とか買ってきたの。」
「ああ、ありがとうございます。」
「待ってて、今、料理作るから。」
「何から何まですみません。」
「いいわよ。二階で待ってて。」
「はい。わかりました。」
そういって俺は自分の部屋に入り寝転がった。頭いてえ。
「あー、まだ眠いな。」
俺は目をゆっくりと閉じた。このままだったらすぐに寝れそうだ。
「拓也くーん!!ごはんできたわよー!!」
「早っ!!」
俺が二階に上がって3分もたっていない。キュー○ー3分間クッキングも涙目だ。
下に降りるとうどんができていた。
「どうぞ。」
「いただきます。」
俺は麺を吸い込む。あれ?かなりうまいぞ?
「おいしいですね。」
「よかった。自分で作ったかいがあったわ。」
「………ええっ!?」
マジか!それだったら……いや、そんなことはない!
「それなのに早くないですか!?」
「ああ、麺は家で作ったものをそのまま持ってきたから。」
「ああ、なるほど……あれ?でもスープは?」
「麺つゆにお湯を混ぜたものよ。」
「はあ。」
なるほどねえ。先生って料理できるんだなと思いながら俺は黙ってうどんを食べ続けた。
「ご馳走様でした。」
「はい。私は食器洗っておくから、拓也君は二階で休んでて。」
「わかりました。ありがとうございます。」
そして俺は再び二階へ。今度はベッドに入り、眠くなってきたので、俺はゆっくりと目を閉じた。
目を開けると堺先生が近くに座っていた。時計を見ると3時くらいだった。
「起きた?」
「はい。看病してくださったんですね。ありがとうございます。」
「お母さんは4時くらいに帰ってくるって言ってたわよ。どれ、熱は……」
堺先生が俺のおでこと先生自身のおでこを触った。その手は暖かく、懐かしかった。
「だいぶ下がったわね。もう、熱も出てないみたい。」
「そうですか。」
「ちょっと休んでてね。30分後に授業するから。」
………………………は?
「やるんですか?」
「当たり前よ。今日は木曜日だし。」
この瞬間、先生が悪魔に見えた。
30分後、理科の授業です。頭痛くなってきた……
「じゃあ、今日も光の復習よ。実験道具も持ってきたから。」
「……わかりました。」
「では、まず焦点は………」
(side山本)
学校が終わった。今日は家に帰る前に岡村の家に寄らなければならない。岡村が休んでいたから。
「はあ、それにしても岡村、元気かしら?」
そうやって歩いていると岡村の家の前に来てしまった。
「よし。」
私は家のインターホンをならす。
ピンポーン
出てきたのは岡村のお母さんだった。ちいさいころ、よく会ったから、覚えている。
「はいは~い。あら、理沙ちゃんじゃないの。」
「お久しぶりです。連絡届けに来ました。」
「あら、ありがとね。拓也は二階にいるからそのまま届けてやって。」
「わかりました。」
そして、私は家にお邪魔させてもらい、二階へ向かった。そういえば、岡村の家に入るのって久しぶりだ。そして私は岡村の部屋の扉の前に来た。何だろ?少し声が聞こえる。
「じゃあ、拓也君(実験を)やってみて。」
だ、だれ?この声。女の人みたいだけど。
「はい。」
これは岡村の声。間違いないわね。
「どう?」
どう?ってだからだれなのよ!!
「……きれいですね(光が)。」
……………え?
「でしょ?」
……………。
(部屋には岡村と女の人→二人っきり→きれい→何が?→………。)
「ふ、不純よおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「?????????」
私は連絡の紙を手放して急いで家を出て行った。
(side拓也)
「ん?なんか聞こえたような……」
「気のせいじゃない?」
う~ん。何か聞こえたんだけどな~。何だったんだろ?
「さて、少し休憩しましょ。」
「わかりました。」
そういって俺は一階に降りた。
「あ、母さん。おかえ……」
「泣かせるなって言っただろ!!!」
「ごふっ!?」




