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理系女子は精霊術を科学する  作者: うみのうさぎ
これが精霊術

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5/10

再現実験してみた

陽菜は深く息を吸った。


「一回目は偶然。でも、条件はある」


エルザ「条件、ですか」


「低級精霊が近くにいること。さっき触れた精霊と同じ系統。あと……」


陽菜は指先を見つめる。


「温度変化をイメージした」


エルザは黙って見守った。


陽菜は、宙に浮かぶ光の玉の一つを選ぶ。

他より、わずかに青みが強い。


「……お願い、じゃなくて」


一度、言葉を止めた。


「手順を共有する、かな」


光の玉は逃げなかった。


陽菜は目を閉じる。


「温度を下げる。周囲から熱を奪う。奪った熱は散らす」


頭の中で、式を組み立てる。

数値はない。

だが、方向性ははっきりしていた。


胸の奥が、静かに応えた。


指先から、先ほどよりもはっきりした光が溢れる。


床の一点。

そこに、薄く白い円が描かれた。


霜は広がらない。

一点で、安定している。


「……制御できてる」


エルザ「初めてとは思えません」


「再現性、確認」


陽菜は、手を離す。


霜は、ゆっくりと消えた。


「解除も成功」


エルザは、はっきりと驚いていた。


エルザ「精霊術は、普通は感覚で使います」


「私は感覚が信用できないので」


エルザ「転生者は皆、そうではありません」


「……じゃあ、私は特殊?」


エルザ「ええ。かなり」


陽菜は、少しだけ口角を上げた。


「じゃあ次は」


エルザ「次?」


「条件を変えます」


光の玉が、ざわりと揺れた。


「出力を上げたら、どうなるか」


エルザ「陽菜さん」


「安全マージンは取ります」


真剣だった。


エルザは、止めなかった。


エルザ「では、私も立ち会いましょう」


「ありがとうございます」


陽菜は、再び精霊に意識を向ける。


今度は、意図して。


精霊術が、道具になり始めていた。

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