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元オタクの動画配信者が結婚して嫁3人の主夫になる  作者: 龍田まや


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第25話 Lesson 1

宮尾家の三人娘を会社のイメージキャラクターとして起用することになり、俺はプロデューサーとして、佐藤さんには歌やダンスの指導を担当してもらうコ・プロデューサーに就いてもらった。

イメージキャラクターといってもあくまで会社のHPや動画内での限定的な活動なので、表立って外に出てアピールすることは考えてない。

ノアは学校があるし、モカもなんやかんやあるだろうし、ルナは会社のいち社員でもある。

彼女たちのプライバシーは守りたいと思っている。

今日は3人がどの程度の能力があるか見極めるため、軽くレッスンを行うことにした。

アイドル経験者の佐藤さんがいるから外部から高い金を払って専門家を呼ぶ必要もないので一石二鳥だ。


「3人集まって何かするの久しぶりだよね」

「子供のとき以来?」

「今日は何をするのかしら?」

3人はジャージ姿で現れた。

中学生のノアと数年前まで学生だったモカは違和感ないが、普段キチッとした服装が多いルナのジャージ姿は新鮮だ。

いわゆるギャップ萌えってやつだ。

見惚れてる場合じゃない。

さっそく始めよう。


「それじゃ、今日は皆がどれくらい歌って踊れるか技量を見たいので、一人ずつ得意な歌、好きな歌でもいいので披露してもらえますか?」

「モカが断然有利だよね。いつも歌ってるし」

「へっへっへー、センターポジションいただきだね」

「…とにかくさっさと済ませましょ」


ノア、モカ、ルナの順で歌ってもらうことなった。

ノアは中学生らしいというか、幼いながらも芯のある声をしている。

モカはさすがにバンドで歌っているだけあって、声がよく出ている。

そして、ルナの番が回ってきた。


「あーあーあーっ」

ルナはマイクに向かって軽く発声練習した。

若干声が上ずってる感はあったが、さてどんなものかお手並み拝見。

曲が流れ出す…が、リズムに乗れず出遅れてしまった。

慌てふためいてしまい、歌詞も出てこない。

明らかに視線が迷子になっている。

無情にもカラオケだけが流れて終わった。


「…気を取り直してもう一回いこうか」

ルナは自分だけ上手く歌えなかった焦りなのか表情も虚ろだ。

俺は再度カラオケを流した。

今度はさっきのようなミスはしなかったが、お世辞にも上手いとは言えない。

何でも完璧にやれると思っていたルナだけに意外だった。

いつも堂々としている印象だが、歌い終わって申し訳なさそうな顔をしていた。


「それじゃ、次はダンスを見せてもらおうか。佐藤さんお願いします」

「分かりました。私が基礎的な振り付けで踊ってみせるので、まずは見て覚えてください。その後に私の後ろについて一緒に踊ってみましょう」

曲に合わせて佐藤さんは踊り始めた。

さすが元アイドルだけあって動きはよい。

まだまだ現役でもいけそうだ。

俺の中に眠っていたオタクの血が騒ぐぜ!


「それじゃ、一緒にやってみましょうか」

3人はそれぞれポジションに着いた。

自然とモカがセンターに収まった。

そして、4人でのダンスが始まった。

ノアは若いだけあって動きはよい。

モカも元々の運動神経がよいのだろう。

ルナは…1人ぎこちない。

ひょっとして運動が苦手なのか?

そして曲が終わった。

「はぁ、はぁ…」

ルナはだいぶ疲れがあるように見える。

歌はパートの割り振りでどうにかなるが、ダンスだけはある程度レベルが揃ってないと形にならない。


「小谷さん、ちょっと」

佐藤さんが俺を呼んだ。

「ルナさんに関しては私が何とかします。このままだと足を引っ張りかねないので」

「そうですよね。それじゃ佐藤さんにお任せしますから」


「それじゃ、今日のところはこれにて終了!これから練習スケジュールを作るので、明日以降また集まってもらいます。なるべく皆の都合に合わせて作りますが、無理なときは休んでも構わないので。それじゃお疲れ様でした」


「ルナさん、ちょっといいですか?」

佐藤さんがルナに声をかけて外に出ていった。普段ルナの言動に対して怯えていた雰囲気を出していたのとは対照的だ。


「ルナは運動神経そんなに悪くないはずだけど」

「普段あまりやらないことだから緊張したんだよ」

ノアとモカがルナの違和感に口を開いた。

「どういうこと?」

「ルナって頭は良いし運動神経も悪くないはずだけど、多人数の前や知らない人と話すのが苦手で。歌をミスったのもそれが原因だと思う」

「でも、今日は家族の前だよね?」

「私とノアはそうだけど、2人は違うでしょ」

確かにそうだけど、一緒に暮らしててもそうなのか。

そういえばこの間同行したときのお婆さん宅でもさっさと帰ろうとしてたもんな。

ここは佐藤さんに任せるしかない。

あ、スケジュール作りも頼まなきゃ。


後日、再び練習のため3人が集まった。

心配されたルナだが、前回とは見違えるように声も動きも良くなっていた。

佐藤さんに任せて正解だったな。

俺の中でも少しずつイメージが固まりつつある。

「はい、お疲れ様。前回と比べてだいぶ良くなったね。それじゃ練習と並行してPVのイメージソングを作ろうと思うんだけど、その曲の歌詞を…モカにお願い出来るかな?」

「えっ?私が?」

「どう?やれそう?」

「分かった、やってみる」

「曲は俺の知り合いに頼むから少し待っててね」

「先に歌詞を書きたいんだけどいい?」

「詞先ってことかな?問題ないよ」

「頑張って書くから」

「それじゃ今日はこれで解散。お疲れ様でした」


モカが妙にやる気で協力的だ。

こっちとしてもありがたい。

センターはモカに決まりだな。





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