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元オタクの動画配信者が結婚して嫁3人の主夫になる  作者: 龍田まや


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24/40

第24話 会議にて

真っ直ぐに俺を見つめるルナ。

この様子だと俺がこの間の情事を見ていたことに勘付いてる気がする。

どうすべきか…。


「あの、俺が使用人の仕事を一通りやれるようになれば、結婚相手の条件の1つを満たすことになって、そうなれば佐藤さんは用無しになるわけですが、それは別に構わないんですよね?」

「…仮にそうなっても他の条件も満たさないことには結婚相手とはならないので、条件全て満たすまでは佐藤には居てもらうことになると思います。あくまで私の考えですけど」

「佐藤さんが辞めると申し出たら?」

「そのときは本人の意思を尊重します」

この程度の揺さぶりでは表情ひとつ変えないな。

しょうがない、思い切って核心を突く。


「佐藤さんとはどういった関係ですか?」

さあ、どう出る?

「…彼女とは中学からの同級生です。縁があってこちらで働いてもらってます」

それは初耳だが聞きたいのはそのことではない。この間の駐車場での件についてだ。

意を決して問いただそうとしたその時、ルナの携帯がなった。

「はい、もしもし。…分かりました。今から向かいます」

ルナは荷物をまとめて車から降りようとした。

「小谷さん、社長がお呼びなので会議室へ向かいます。私と一緒に来てください」

「…分かりました」

結局これ以上のことは聞き出せなかった。

しかし、佐藤さんとルナが中学の同級生だったとは。たしかアイドル辞めて割とすぐにここで働き始めたと言ってたよな。


「失礼します」

会議室に入ると社長の麦さんと他社員数名が集まっていた。

これから会議が行われるらしい。


「それじゃ、2人が戻ったので会議を始めます」

机の上にはすでに資料が置かれてある。

「ご存知のように当社では猫のレンタル業務を一部のお客様向けにサービス提供させていただいており、大変好評を得ています。ですが、この度、同業他社が似たようなサービスを開始するといった情報を極秘に入手致しました。手元の資料にある通りです。そこで同業他社とは差別化を図るべく当社独自のものをアピールしたいと考えており、皆様からのご意見を頂戴したく思います」


皆が少しざわつき始めた。

どの業界でも売れると分かればパクリパクられ当たり前だな。節操がない。

しかし、車の中で聞いたルナの話だと特別に今のやり方を変える必要性はないと思うが。

サービスはそのままでもっとアピールする何かを。


「小谷さん、今日は同行お疲れ様でした。今日見てきて、そして今の話を聞いて何か良い意見ありますか?」

突然のムチャブリだ。

麦さんも俺を社員の1人としてカウントしてないか?

俺はダメ元で言ってみた。

「イメージキャラクターとか起用するのはどうですか?サービスは変える必要ないと思うので、もう少し世間にアピールしたらどうかな?と」

麦さん始め、皆の目が点になった。

ごめん、やっぱ今のなしで。

すると以外な応えが返ってきた。


「面白そうですね。サービスは変える必要がないのは同意します。では、イメージキャラクターとは具体的にどういった方を起用すればいいと思いますか?」

え?OKなの?

誰が良いかって?

この仕事を理解してる人…っているじゃん!

すぐ身近に!


「宮尾家の三人娘です。一番サービスを理解していると思うので適任だと思います」

「ちょ!何故私たちが?!」

ルナは立ち上がって声を上げた。

「タレントさんだと多額のギャラも発生しますし。身内なら安上がりで済みますから」

「それもそうね…。それでやってみようかしら?小谷さん、お任せ出来る?」

「俺がですか?分かりました。やらせていただきます」

「ちょっと!私たちはまだ認めてないけど!」

「ルナ、これは社長命令です。他の二人には私からも話しておきます」

ルナは返事をしなかったが、どうやら諦めたようだ。

「それじゃ、会議はこれにて終了します」

これってちょっとしたプロデュースだよね?

何か面白くなってきたぞ。


「何か嬉しいことでもあったんですか?」

俺を見るなり佐藤さんはこう聞いてきた。

どうやら俺は相当ニヤけているようだ。

そうだ!俺だけだと心細いから元アイドルの佐藤さんにも手伝ってもらおう。

「実は会社のイメージキャラクターとして宮尾家の三人娘を起用することになったんです。そのプロデュースを俺が任されまして。あの、良かったら佐藤さんにも手伝ってもらいたいんですけど」

「私がですか?」

「はい、アイドル経験のある佐藤さんなら的確なアドバイスとかもらえると思うし、ダンスや歌唱の指導もお願い出来たらと思ってます」

「それって、三人をアイドルのようにプロデュースするってことですか?」

「まだざっくりとしたイメージしかないですが、その方向で行こうと考えてます」

「…分かりました。私の経験が活きるなら喜んでお手伝いさせていただきます」

よっし!これなら良いものが作れる!

あとは、モカとノアにも話さなきゃだな。


「ただいまー」

ノアが帰ってきた。

「おかえり。ちょっといい?」

俺はノアを自室に迎え入れた。

「何?帰るなりいきなり」

「あのさ、ついさっきなんだけど、プロデューサーになっちゃって」

「え?何のこと?端折り過ぎて分かんない」

「麦さんに頼まれて会社のイメージキャラクターとして宮尾家の三人娘、つまりルナとモカとノアに決まったわけ。その三人のプロデュースを俺が務めることになったの」

「それってアイドルみたいなこと?」

若いだけあって今の説明だけで状況を理解できたようだ。

「会社の仕事をアピールするだけだから一時的な活動になるけど、まぁそんなイメージ」

「でも、恥ずかしいなぁ」

「お父さんもきっと喜ぶんじゃない?」

こう言うとノアは少し考え込んだ。

「うーん、ちょっとだけならやってもいいかな」

よし決まりだ!

次はモカだ。


「ただいまー」

モカもバイトから帰ってきた。

「おかえり。ちょっといい?」

俺はモカを縁側に呼んだ。

「何?帰るなりいきなり」

「あのさ、アイドルにならない?」

「はぁ?私ならすでに我が家のアイドルでしょ?」

どうやら俺が冗談で言ったと思い、ボケで返したようだ。

「冗談はさておき…会社のイメージキャラクターとして宮尾家の三人娘を起用したいと提案したら麦さんからOK出たからやってくれない?」

いきなり本題から入ったが、モカにはこのくらいがちょうどいいだろ。

「それって、私がいなきゃダメなの?」

「モカを中心で考えてるから」

するとモカは顔を真っ赤にした。

「分かった…他の二人はOKなの?」

「一応OKはもらってる」

「それじゃ、私だけ断るのはマズいよね」

よっし!これで決まりだ!

元だけどオタクの血が滾ってきた!











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