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前半

それは唐突に起こった。

住んでいる村は小さな村なので、井戸は一つしかない。

その井戸の水は村人たちの飲み水以外にも、作物への灌漑や家畜たちの給水にも使われる。

まさに村にとっての生命線である井戸。

しかし、ある日を境に全く水を汲みだす事が出来なくなった。

前ぶれもなく、あっという間に井戸の中から水が無くなった。

村にとっての一大事で、大騒ぎとなった。

あるものは上から井戸の中を照らして原因をさがし、あるものは実際に井戸の中に入って様子を確かめた。

そして、村の神官が呼び出され井戸に向かって三日三晩、祈祷を続けた。

しかし効果のほどは無く、井戸の水が戻る事は無かった。

たとえ井戸の水が無くなろうとも、毎日水を飲まなければ人は生きていく事が出来ない。

村人たちは空の桶を持って遠くの川まで水汲みに行くことを余儀なくされた。

近所にあったとしても大変な水汲みを、かなりの距離を歩かなければならない。

途中の道が起伏にとんでいるので、そんなに大量の水を持ち運ぶ事もままならない。

わずかに持って帰ってこれた水は、当然人間が優先的に飲む。そうすると作物の育ちは悪くなり、家畜は元気を失った。

井戸の水が無くなった。たったそれだけの事なのに、村に与えた影響は甚大だった。


村の井戸の水が無くなった事は羊飼いをしている僕にとっても、死活問題だった。

羊たちに十分な水分を取らせてやりたい。しかし、今の村に家畜に与えるほどの水は無かった。

水を汲みに行く川まで羊たちを連れていく事も考えたが、その長い道のりの中で羊たちが怪我する事や最悪失う可能性を考えると、それはあまり気乗りしない案だった。

喉を涸らして羊たちは徐々に元気を無くしていったが、どうしてやる事も出来ない。

ただ、牧草地に連れて行って、草を食べさせる事しか出来ない。羊たちは不満の視線を僕に向けてくるが、それに応えるすべが無かった。

牧草地で羊たちを見張っている時に、ふとただの風景でしかなかった森に目が留まる。

森は青々とした葉を生い茂らせた木々を抱えていた。

村の井戸の水は無くなってしまったが、森の中に行けばまだ水が有るのではなかろうか。

森で暮らす動物たちだって、どこかで水を飲んでいるはずだ。たとえそれがちょっとした水たまり程度の湧き水でも、今の羊たちにとってはこの上ない幸せになるだろう。

そう思って、羊たちを森の方に誘導した。

普段の放牧では決して訪れない森の中。確かに羊たちの餌となる草が生えてはいるが、開けた牧草地と違い見通しがきかない。

牧草地であればこちらに近づいてくる動物を視認できる。見られている事に向こうが気が付けば襲われる心配はひとまず無くなる。

しかし、こんな森の物陰から羊を獲物とする野生動物に襲われたら、何も抵抗する事は出来ないだろう。

羊たちもその事が分かっているのか、普段より歩みが速い。

羊たちを誘導しながらも、きっとどこかにある水場を探す。

森の中をさまよい、奥へと進む。

森の入り口付近はまばらだった木々が奥に行くにつれ過密になり、その枝葉が空を何重にも覆う。

薄暗い森を進みながらある事を思い出す。

「もしかして、神域まで来ちゃったかな」

村に言い伝えられる事の一つに「神域」というものがある。

森の奥には神の居る場所が有る。そこは神域と呼ばれ決して立ち入ってはならない。

森に詳しい村の狩人達も、そこに踏み込んで獲物を狩る事は決してしないらしい。

入ってはいけない場所に入ってしまっている罪悪感と、早く水場を見つけて羊たちの喉を潤して帰りたい焦燥感から、心臓の音が速くなる。

水場がなかなか見つからず、諦めて帰ろうかと思い始めた頃に森の様子が変わった。

それまで鬱蒼としていた森の木々が途切れ、開けた場所に出た。

目の前に現れたのは小さな泉だった。

その泉のたたずまいは普通のそれとはまったく違った。

泉がたたえる水の色からして不思議な色をしていた。少なくともこのような色をした水は見たことがない。

風が吹いていない事もあり、その水面には一切の波紋も無く鏡のように風景を映している。

その透明度の低い泉はどんなに目を凝らしても、魚などが動く姿を見付ける事が出来なかった。

もしかしたらこの泉には魚などが生息していないのかもしれない。

また、本来は土さえあればどこでも現れてきそうな草花が、その泉のほとりには無かった。まるでその泉に畏怖を表してるかのように数歩分離れた場所から草花が生い茂っていた。

その神秘的な光景とここが神域の中であるという事実が、頭の中で結びつく。

「もしかして、ここが森の神様が居る場所なのでは」

気が付けば羊たちも喉が渇いているはずなのに、ちっとも泉には近づこうとしない。遠巻きに泉を見るだけで、泉から少し離れた場所に生えている草花を、その表面についた水分と共に口の中に運んでいた。

羊たちもまたこの泉に何かを感じているのかもしれない。

僕は泉に向かって膝をつき祈りをささげた。

「森の神様。どうかこうして無断で立ち入った事をお許しください。

どうしてもこの羊たちに水分を取らせてやりたかったのです。

羊たちの喉が潤い次第、すぐにこの神域から立ち去りますので、それまではどうかお目こぼしを」

祈りの仕方が合っているかどうかはわからないし、そもそも僕はこれまで森の神をそこまで信じていなかったし信仰もしていなかった。それでもこの神秘的な景色を目の当たりにしては、思わず心から祈りをささげてしまった。

しばらく待っていると、羊たちも喉が潤ったのか草を食べる動きが緩慢になる。

ちょうど良い所で羊たちに指示を出して移動を開始させる。

来た道を引き返すだけだから、それほど時間はかからないだろう。

それでも、すぐにでもこの神域から立ち去りたかった。森の神様の機嫌を損なわないうちに。

森を出て、いつもの牧草地に羊を放す。いつも通りの風景。

さっきまで森の奥、神域の泉にまで行っていたのが噓のように、ただの日常が広がっている。

しかしそれが嘘では無い証拠に、羊たちは幾分か元気を取り戻していた。

次の日も羊を牧草地に連れ出す。

だが、もうあの泉には行きたくない。

入ってはいけないと言われている所に入っていく背徳感と焦燥感。出来ることならもう二度と味わいたくない。

そんな僕の思いとは裏腹に、羊たちは指示もしていないのに森へと向かおうとする。

どんなに指示を出して注意しても、聞く耳を持ってはくれない。

一度、水が有る事を知ってしまえば、その誘惑に勝てるはずがない。

僕は何度となく引き返すように指示を出すも無視され、仕方なく羊たちについて森の奥まで進んだ。

神域の奥、そこには昨日と同じように不思議な色をした泉が有った。

相変わらず、羊たちは泉から直接飲む事はせずに、遠巻きに水分が付いた草を食べていた。

僕は今日も泉に向かって祈りをささげた。

自分がしてはいけないことをしている罪悪感を懺悔しつつも、こうしなければ羊たちが喉を潤す事が出来ないのだと弁明した。

僕の思いが森の神様に通じているのか通じていないのかは不明だが、祈りをささげたからといって何かが起こるわけでもない。

ただただ、泉は不思議な色の水をたたえているだけだった。

森からの帰り道に、何とはなしに考える。

この様子であれば、明日もまた羊たちはあの泉に向かうだろう。そして僕はそれを止める事は出来ない。

ならより一層、羊たちが水分を取りやすい状況にする方がいいのでは。

羊たちは何故か泉から直接は飲まない。周りの葉についた水分を葉と一緒に食べるだけだ。

だったら、一番葉に水分が付いている時、つまりは朝露の時間に連れて行くのがいいのではなかろうか。

その時間に間に合わせるためには、日の出前に家を出なければならないが、それで羊たちの喉が潤せるのであれば行う価値はあるだろう。

明日からは少し早起きしなければ。



たとえ撒く水が無くとも、毎日畑に入り朝から晩まで作物の管理をする。

その日も太陽が傾き、そろそろ仕事を終わらせようかと思っていた所に、村に住む羊飼いの少年が羊を連れて帰ってきた。

目が合いお互いに会釈を交わす。少年はそのまま自分の家の脇にある柵の中に羊たちを追い込んでいった。

その様子を一緒になって眺めていたウィリアムに話しかける。

「うちらみたいに植物相手も大変だが、ああやって動物の相手をするのもまた別の方向で大変そうだな」

「・・・そうだな」

ウィリアムは眉間にしわを寄せながら、やや不機嫌そうに答えた。

「どうした。あいつと何かあったのか」

「いや、そういうわけじゃないんだが、ね」

「ずいぶん歯切れが悪いな」

「ちょっとな、俺は性格がねじ曲がってるから、ありもしない妄想にとらわれているだけさ」

自嘲気味に言うウィリアムの言葉が気になり、続きを催促してみた。

「ほう、どんな妄想だい」

「・・・いいかい、これは俺のただの妄想だ。何にも根拠は無い。

その上でだ。あいつの所の羊、少し様子がおかしいとは思わないか」

「おかしいってどういう風に。普通に元気な羊じゃないか」

「だからさ。他の奴らが飼っている家畜たちは皆、喉が渇いてぐったりしている。

無理もない。村の井戸が枯れちまったんだから。家畜たちまで十分に水を飲ませようなんて考えたら、とんでもない量の水を運ばなきゃならなくなる。

だが、あいつの所の羊だけはああして元気だ」

「・・・」

「村の皆が水が無くて苦しんでるってのに、あいつはどこかで羊たちに水を与えてるんじゃないのか」

本人は妄想だと断ってはいるが、ウィリアムの言っている事は理にかなっている。

ウィリアムの話を聞くとより一層、件の羊たちが元気に見える。

俺はその少年と羊に関して思い出した事を口にした。

「そういえば、最近あいつが放牧に向かうのがやけに早くなったらしいな。聞いた話だと夜明け前には出かけるとか」

「・・・怪しいな」

「・・・まあな」

「明日の朝、あいつの後をつけてみよう。何もなければ俺のただの妄想だっただけ、何かあったら、」

ウィリアムは何かを言おうとして止めた。その瞳は裏切り者を見つけた者のように義憤の怒りが燃え上がっていた。



夜明け前から羊たちは騒ぎ始める。

その音に起こされて、暗がりの中で出かける準備を整える。

「よし、行くぞ」

羊たちに声をかけて柵を開ける。

羊たちは迷うことなく目的の場所に向かって歩みを進める。

この生活が始まってまだ数日なのに、僕も羊たちもすっかり慣れてしまった。

森の中に入り奥を目指す。

神域と呼ばれている、出入りを禁じられている森の奥。

うっそうとした森が不意に途切れ、小さな泉が見えてくる。

そこまで進む頃には日も登っており、泉の周りの草花にびっしりと付いた朝露が日光を受けてきらめく。

羊たちは一日のうちでこの時しか満足に水分を取れない事を知っているため、周りの朝露をどんどんなめ取っていく。

最初こそ生えている草ごと食べてはいたが、どうやらここの草は好みに合わなかったらしく表面の朝露だけを取るようになっていた。

そんな羊たちの様子を横目に見ながら、僕は泉に向かって膝をついて祈りをささげる。

「今日もまた、幾分かの朝露を分けて下さってありがとうございます。

これでまた羊たちは元気に一日を過ごす事ができます」

感謝の気持ちを伝えて立ち上がる。この場所は空気自体が潤っているので、深呼吸をするだけでも体に水分が取り込まれたような感覚を覚える。それは日ごろ節水のために、出来るだけ水分を取らないようにしている僕の乾ききった体に気持ちよくしみわたる。

そうして深呼吸を数回繰り返していると、物音が聞こえた。

それと同時に人の声が耳に入ってきた。

「なんだ、こりゃあ。こんな所に泉が湧いてるじゃねぇか」

声の方を見ると、村の大人が二人立っていた。

「これはどういう事なのか説明してもらおうか」

怒りの籠った低い声で説明を求められた。

僕は反射的に謝った。

「すみません。無断で神域に入り込んで」

二人のうちの一人、ウィリアムさんが苛立たしげに言葉を返してきた。

「その事じゃねぇよ。お前はここに泉が有るって事を知っていながら、今まで村の連中に黙ってたのか」

「ぼ、僕も泉が有るのを知ったのはつい最近です。それにここは入ってはいけない神域の中なんですから、ここに泉が有るだなんて事を吹聴していたら村長や神官に怒られてしまいます」

「本当はこの泉の水を独り占めしたかっただけだろ」

ウィリアムさんが吐き捨てるように言う。僕は反論した。

「それは違います。僕も羊たちも一滴たりとも泉の水を直接飲んではいません。羊たちはどんなに喉が渇いていても周りの草花についた朝露しか飲みませんでした。きっと、森の神様の居る神聖な場所であると羊たちも理解しているんだと思います。ですから、僕も泉の水には指一本触れてはいません」

「実際にお前が飲んでいるかどうかなんてどうでもいいさ。この泉の事をもっと早く村の連中に話していれば、あんなにも大変な思いをして川まで往復する必要なんか無くなってたんだ。それを、お前はここで喉を潤しながら高みの見物をしていたんだろ」

「そんな事はありません。僕も汲んできた川の水を飲んでいます。当然、自分で汲みに行きますからその大変さは重々承知です。

それでも、さっきも言ったように僕も羊たちも泉の水は飲みません。羊たちの為に朝露を少し分けてもらっているだけです」

「だが、そんなちっぽけな朝露の量じゃ、村の連中みんなの喉を潤すことは到底出来ねぇ。

どちらにしろこの件は村長に報告させてもらう。明日以降、ここに自由に出入りできると思うなよ。

さあ、とっとと羊たちに動き出すように指示を出せ」

ウィリアムさんに言われるままに羊たちに指示を出す。ウィリアムさんの口調からただ事ではない事を感じ取っていた羊たちは、不満の訴えを視線で投げつけるだけで指示に従ってくれた。

二人に連行される形で森を出て、そのまま村に戻される。

僕は自分の家に軟禁されて、事の成り行きを見守ることしか出来なかった。

小さい村の中で噂の広まる速さは驚くべきものだった。

あっという間に泉の事は村中の全ての人の知ることになり、それと同時に僕がその泉の存在を隠していたという不名誉な噂もまた知れ渡った。

隠していたのは事実だがそれは独り占めしようなんて理由ではなく、ただ聖域に入った事を怒られるのが怖かっただけなのに。

そんな僕の言い訳を聞いてくれる人は誰も居なかった。

当分は皆から距離を取ろう。会って話をしたら、どんな嫌味を言われるかわからない。

村中に噂が広まりきってからしばらくして、村長は村人たちを集めた。

ざわめく村人たちに向かって、村長は神官を連れ立って宣言を発表した。

「改めて言う必要は無いとは思うが、今回神域の森の奥で泉が見つかった。

井戸が枯れてから皆が水を求めて苦労しているのは知っている。だが、あそこは神域の中だ。

むやみやたらと人が入っていい場所ではない。

その為、この私と神官さまの連名でもって、改めて神域への立ち入りを禁止する旨を皆に伝える」

村長の発表に村人たちの大半は抗議を訴え、森の神を心から信仰している少数は大きく頷いた。

森の神を信仰している人たちにとっては、その話は当然のものである。

下手に神域に入れば神の怒りを食らっても仕方がない。

一方で、それほど信仰していない人や、家族構成などの問題から川までの水汲みに行かせる人手が足りていない人は、すぐそこに水の湧き出ている泉があるのだから、利用するべきだと訴えた。

両者は対立しつつも相手の意見も理解が出来る為、お互いに煮え切らない態度で相手方を睨みつけるだけで、その場は解散となった。

その後、僕は神官に呼び出されて大目玉を食らった。そして、神官の行う祈祷に参列をさせられた。

僕自身、神域に無断で立ち入ったことは森の神に謝罪をしなければならないとは思っていたので、祈祷をあげる神官の横で心の中で謝罪をした。

祈祷が終わり、神官は再度確認をしてきた。

「いいですか、もう二度と神域に立ち入ってはいけません。

あそこは森の神様がいらっしゃる所です。人が立ち入れば森の神様の怒りに触れてしまいます」

「・・・わかりました」

「不服そうですね」

納得のいっていない僕の態度に目ざとく気が付き、神官が聞いてきた。

「僕の行いが間違っていたのは理解しています。

その上で神域の奥の泉、その周りの草花についた朝露を飲むことで羊たちは喉の渇きを潤してきました。

明日からはどうすればいいのでしょうか」

神官は難しい顔で一つため息をついてから答えた。

「・・・難しい質問ですね。井戸が枯れてしまっている以上、少し遠いですが川の水を汲んできて与えるしかないと思います。

他の村人たちも家畜たちにそうやって水を与えているのですから、そうするしかないでしょう」

「・・・そうですね」

祈祷が終わったため、帰宅が許された。

家に帰り、あれこれと考える。

ウィリアムさんの様子だともしかしたら、僕が羊たちをまたあの泉に連れて行かないか見張っているかもしれない。

そうだとすれば、羊たちを森に近づけるだけでも危険かもしれない。

しかし、羊たちだって水を飲まなければ生きていけない。

そうなれば僕自身が飲むように汲み置きしてある水を分け与えるしかない。

だが羊の数を考えればとても足りないだろう。

そうすると今まで以上の頻度で川に水を汲みにいかなかければならない。

川に水を汲みに行っている間は、羊たちを放牧して草を食べさせる事が出来なくなる。

「・・・はぁ」

何かを解決しようとすると、他の何かが上手くいかない。そんな答えの出ない事を考えている間に夜は更けていった。

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