屋本良太、玩具で! 抜きまーすっ!?
『内面が外見に表れているよね?』
『告白する勇気は認めるけど、内面が汚い人はいやなの。どういう神経で告白する勇気を持ったのか分らない。ゴミって人の心読めないよね?』
『キモいって自覚がないやつほどモテないよね?』
『うんそうだね!!』
『おめえに言ってんだよ!? このドブス人面魚ゴリラ!!』
『ふえ?』
『汚物としてしかみられない』
『私の隣に歩く想像はつかないんだよね』
『内面がブスだと外見も汚いから大嫌い。生きていく価値ないのになんでそんな顔になってまで生きてるの? 剥製にされるの待ってるの? それとも瓶に詰められるためなのこの魚野郎。器も小さきゃやることも人のためにならないし、それで生きてこられただけでも奇跡だよ? どう社会に生きるか教えてよこのドクズ? 器の小さい人間が社会では不必要。お前がどれだけ頑張っても誰にも必要とされてないのは自覚ある? 無いよね? だから内面は外見に現れるの。ほんとマジで死ねよこのドブス魚野郎が。酒の当てにもならないどぶの匂いを放ちやがってクセえんだよ? ゴミなんだからゴミ収集車にぶちこまれろこのドブスクズ。お前が高い金を払って買った服も似合わねえんだから全裸で生きろよ? まだオラウータンに服あげた方がマシよ。この成金やろう』
『その顔で生きているだけで逮捕されるよ』
『ちび助? 生まれてきた瞬間親の顔を見た?』
『どんな顔であなたをみてたんだろうね?』
『なんでそんな言葉を『目玉を潰すぞこら』
『あなたのお姉ちゃんは美人なのに、世の中不公平だよね? 家族と似てないから離婚問題にならなかった?』
『DNA鑑定したら? 多分ゴミはミュータントだよ。超人の力でも出してみる?』
『へ・・・・・・?』
遠い記憶。
雨の降る月曜日だった。好きな子に告白しようと手紙で呼び出して彼女に声をかけたと同時に外見と内面を弄られた。
『みてたよ? 隣のクラスの女の子にストーキングしてたでしょう?』
『私、彼女の友人なの知っていたでしょう?』
『よくそんな事をしといて私に告白したよね?』
『彼女に処女とか聞かないでくれる? あの後泣いてたんだけどどうしてくれるの? 一生モノの傷になったよ? マジで死ねよ』
『この魚人ゴリラ。地上でエラ呼吸して人間と共存してんなよ?』
『剥製にして射的の的にするぞこら』
『面白くないんだよお前のギャグ。友人が迷惑してるから気付いてアピールしてしょーも無いボケを目の前で言うな。寒いんだよ』
『下水道のクソと一緒に処理場で薬まかれて処理されろこのカス』
『二度と地上を歩くな。このユニコーンが』
マシンガンのように飛んでくる殺意ある暴言で俺はこの日から学校を休むようになった。
最後のユニコーンはけっこう刺さった。